98 / 188
第4章 呪われた森 編
第98話 間の悪いモンスター
しおりを挟む
雲が流れ、朝日が昇る。
ファヌス大森林での三日目の朝を無事に迎えることができたレイヴンは、昨晩の戦闘を振り返った。
『聖なる火』の効果が絶大なのは証明できたが、明るさは逆にモンスターを引き寄せるようである。
そうなると、やはり安全地帯から外れるのは、通常より危険という事だ。
「生理現象とは、盲点だった。次からは、共同トイレを用意するよ」
「すまないが、そうしてもらえると助かる」
これは、メントフ王国の王太子が、部下の失態で迷惑をかけた点を、改めて謝罪している中で生まれた会話。
ユリウスは、素直にレイヴンの提案に感謝する。
イグナシア王国の一団とメントフ王国の一団は、それぞれ分かれて朝食を済ませると、旅装を整えて、再び『森の神殿』を目指して、行動を開始した。
昨夜戦ったモンスターは、ヘルハウンドではなくスケルトン。
ファヌス大森林の奥に進むほど、アンデット系モンスターが強力になっていくという事だろう。
つまり、進めば進むほど警戒度を増していかなければならないのだ。
レイヴンとユリウスは相談し、行軍の際の監視体制を強化するよう、分担を取り決める。
案内人のソフィアを抜かした9人と1羽は、周囲に気を配りながら、互いに死角を消して進んで行った。
但し、アンデット系モンスターは土中から突然、現れることも考えられる。
遠くにばかり集中していると、足元をすくわれることがあるのだ。
クロウを含めた二十の瞳は、けして油断することなく、僅かな変化も見逃さないようにして、より、慎重にゆっくりと進む。
ソフィアの計画では、目的地への到着は、後五日程度とのことだったが、もしかしたら、その日数が伸びるかもしれない。
しかし、それもレイヴンは致し方なしと捉えた。
何をおいても、安全の方が優先なのである。
遅々としながらも、大森林の中を確実に前進していくと、進んだ距離に比例して時間も経過していった。
大きく育った木々のせいで、太陽の位置が掴みづらいが、間もなく正午を迎える時間となる。
レイヴンが小休憩を考えながら進んでいると、不意に衣服を強く引っ張られた。
振り返ると、それはソフィアなのだが、彼女は黒髪緋眼の青年よりも、右方向の地面に目をくれている。
そして、地面が膨れ始めると、そのレイヴンを掴む手の力が増した。
「きゃあっ」
程なくして、ひょっこり、地面から人の右手が生えると、思わずソフィアが悲鳴を上げる。
それと同時に皆の視線が、異変が起きている一点に集中した。
しばらく空を掴むような動きをしていた右手は、地面を抑えつけるようにして力むと、その後、腐乱した顔が登場する。
「きゃあああっ」
「リビングデッドだ!」
女性陣の悲鳴と、ほぼ同じタイミングで誰かが叫んだ。その通り、現れたのは『生ける屍』と呼ばれるリビングデッドである。
すぐさま、戦闘態勢に入るが、レイヴンはあることを気にかけた。
もう人としては、生命が尽きていることは一目瞭然だが、生前は何をしていたのかという事。
これがもし森の民であった場合、残酷なシーンをソフィアに見せなければならない。
だが、そんな心配は杞憂に終わった。彼女曰く、髪の毛の色では判別つかないが、服装は同族のものでないとの事。
森の民である可能性は極めて低いようだ。
であれば、『迷いの森』と知らず足を踏み入れた旅人か、もしくは生きて森を出ることを望まない自殺志願者か・・・
真相は分からないが、自分の死後、体をこのように弄ばれるのは、彼らとしても本意ではないだろう。
レイヴンは、すぐに楽にしてやろうと、『炎の剣』を構えた。
出てきたリビングデッドの数は、全部で四体。
自然と、レイヴン一行とメントフ騎士団で二体ずつ受け持つ流れとなる。
王太子の側近、ホリフィールドは陣形を整えるため、仲間に呼びかけた。
「ゴッソ、ラスカル、バーニン。ユリウスさまを中心に『方円の陣』だ」
「はっ」
号令の元、四人はユリウスの周囲を囲み、槍、剣、盾とそれぞれの武具を構える。
『方円の陣』は、攻撃よりも守備に特化した陣形であった。
何があっても王太子を守るという騎士たちの意気込みは伝わるが、いささか過保護でないかと思わないではない。
ホリフィールドとしては、姿を現していないモンスターをも懸念しての陣形だと思うのだが・・・
昨夜のスケルトンとの戦いぶりを見る限り、ユリウス自身の戦闘能力は、相当、高いはずなのだ。
アンデット系とはいえ、モンスターにそう簡単に後れを取るとは思えない。
まぁ、他所に他所の事情がある。深く考えても仕方ないと思っている内に、リビングデッドの一体にモアナが斬り込んで行った。
かのモンスターには、スケルトンのような再生する能力はない。とりあえず、戦闘不能にすればよかった。
動けない状態にして、最後、火属性の攻撃で仕留めるのが、リビングデッドの基本的な倒し方である。
モアナの剣技であれば、『生きる屍』の動きを封じ込めるなど、赤子の手をひねるようなものだ。
レイヴンが止めを刺す準備をしていると、彼女の剣の構え方が、いつもと異なることに気付く。
『火界烈斬』
後で確認すると、独特の手印を結ぶことにより、武器に属性を付与できる技が海の民に伝わっているという話だった。
今回は、火印という印契を結び、『千鳥』に火属性を付与したらしい。
彼女の一刀がリビングデッドの首を捉えると、斬り口から炎が燃え上がるのだ。
宙に浮いた頭と地に残った胴体、それぞれが激しく燃焼する。
「ふぅ。記憶が戻ってから、しばらく経つけど、ようやく、体の動きも戻って来たようだねぇ」
モアナのこの言葉が本当なら、あの魔獣スキュラとの死闘での活躍も、彼女にしてみれば本調子ではなかったという事だ。
この天才剣士の底知れぬ実力に、レイヴンは何とも頼もしく思う。
これで、残るモンスターは三体となったが、メントフ騎士団が一体を倒したところを目撃したレイヴンは、自分の仕事に取りかかることにした。
「じゃあ、俺も一体、始末するかな」
剣術に自信がある訳ではないが、手にする『炎の剣』は、それを補って余りある性能を示す。
袈裟斬りで倒したリビングデッドの体は、大精霊サラマンドラの炎で、あっという間に灰燼に帰す。
そして、最後の一体をメントフ騎士団が仕留めて、モンスターの討伐が完了するのだった。
ユリウスの方でも、二体のリビングデッドに火をつけている。これは、メントフ王国、自慢の魔法道具によるものだ。
これで、一件落着。さて、昼休憩というタイミングであったが、さすがに食事を言い出す者は誰もいない。
屋外で食べるのはどうしても火を使う料理ばかりとなった。リビングデッドを焼いたばかりの今、連想してしまって、食欲がわく訳がない。
「仕方ない、しばらく進むか」
「そうね。このまま進むと小川があるはず。そこで休憩をとりましょう」
ソフィアの提案に皆が賛同した。その小川も瘴気で汚染されている可能性はあるが、水の流れる音を聞くだけでも、いい気分転換にもなるかもしれない。
一同は、少々空かせたお腹を触りながら、歩き始めるのだった。
ファヌス大森林での三日目の朝を無事に迎えることができたレイヴンは、昨晩の戦闘を振り返った。
『聖なる火』の効果が絶大なのは証明できたが、明るさは逆にモンスターを引き寄せるようである。
そうなると、やはり安全地帯から外れるのは、通常より危険という事だ。
「生理現象とは、盲点だった。次からは、共同トイレを用意するよ」
「すまないが、そうしてもらえると助かる」
これは、メントフ王国の王太子が、部下の失態で迷惑をかけた点を、改めて謝罪している中で生まれた会話。
ユリウスは、素直にレイヴンの提案に感謝する。
イグナシア王国の一団とメントフ王国の一団は、それぞれ分かれて朝食を済ませると、旅装を整えて、再び『森の神殿』を目指して、行動を開始した。
昨夜戦ったモンスターは、ヘルハウンドではなくスケルトン。
ファヌス大森林の奥に進むほど、アンデット系モンスターが強力になっていくという事だろう。
つまり、進めば進むほど警戒度を増していかなければならないのだ。
レイヴンとユリウスは相談し、行軍の際の監視体制を強化するよう、分担を取り決める。
案内人のソフィアを抜かした9人と1羽は、周囲に気を配りながら、互いに死角を消して進んで行った。
但し、アンデット系モンスターは土中から突然、現れることも考えられる。
遠くにばかり集中していると、足元をすくわれることがあるのだ。
クロウを含めた二十の瞳は、けして油断することなく、僅かな変化も見逃さないようにして、より、慎重にゆっくりと進む。
ソフィアの計画では、目的地への到着は、後五日程度とのことだったが、もしかしたら、その日数が伸びるかもしれない。
しかし、それもレイヴンは致し方なしと捉えた。
何をおいても、安全の方が優先なのである。
遅々としながらも、大森林の中を確実に前進していくと、進んだ距離に比例して時間も経過していった。
大きく育った木々のせいで、太陽の位置が掴みづらいが、間もなく正午を迎える時間となる。
レイヴンが小休憩を考えながら進んでいると、不意に衣服を強く引っ張られた。
振り返ると、それはソフィアなのだが、彼女は黒髪緋眼の青年よりも、右方向の地面に目をくれている。
そして、地面が膨れ始めると、そのレイヴンを掴む手の力が増した。
「きゃあっ」
程なくして、ひょっこり、地面から人の右手が生えると、思わずソフィアが悲鳴を上げる。
それと同時に皆の視線が、異変が起きている一点に集中した。
しばらく空を掴むような動きをしていた右手は、地面を抑えつけるようにして力むと、その後、腐乱した顔が登場する。
「きゃあああっ」
「リビングデッドだ!」
女性陣の悲鳴と、ほぼ同じタイミングで誰かが叫んだ。その通り、現れたのは『生ける屍』と呼ばれるリビングデッドである。
すぐさま、戦闘態勢に入るが、レイヴンはあることを気にかけた。
もう人としては、生命が尽きていることは一目瞭然だが、生前は何をしていたのかという事。
これがもし森の民であった場合、残酷なシーンをソフィアに見せなければならない。
だが、そんな心配は杞憂に終わった。彼女曰く、髪の毛の色では判別つかないが、服装は同族のものでないとの事。
森の民である可能性は極めて低いようだ。
であれば、『迷いの森』と知らず足を踏み入れた旅人か、もしくは生きて森を出ることを望まない自殺志願者か・・・
真相は分からないが、自分の死後、体をこのように弄ばれるのは、彼らとしても本意ではないだろう。
レイヴンは、すぐに楽にしてやろうと、『炎の剣』を構えた。
出てきたリビングデッドの数は、全部で四体。
自然と、レイヴン一行とメントフ騎士団で二体ずつ受け持つ流れとなる。
王太子の側近、ホリフィールドは陣形を整えるため、仲間に呼びかけた。
「ゴッソ、ラスカル、バーニン。ユリウスさまを中心に『方円の陣』だ」
「はっ」
号令の元、四人はユリウスの周囲を囲み、槍、剣、盾とそれぞれの武具を構える。
『方円の陣』は、攻撃よりも守備に特化した陣形であった。
何があっても王太子を守るという騎士たちの意気込みは伝わるが、いささか過保護でないかと思わないではない。
ホリフィールドとしては、姿を現していないモンスターをも懸念しての陣形だと思うのだが・・・
昨夜のスケルトンとの戦いぶりを見る限り、ユリウス自身の戦闘能力は、相当、高いはずなのだ。
アンデット系とはいえ、モンスターにそう簡単に後れを取るとは思えない。
まぁ、他所に他所の事情がある。深く考えても仕方ないと思っている内に、リビングデッドの一体にモアナが斬り込んで行った。
かのモンスターには、スケルトンのような再生する能力はない。とりあえず、戦闘不能にすればよかった。
動けない状態にして、最後、火属性の攻撃で仕留めるのが、リビングデッドの基本的な倒し方である。
モアナの剣技であれば、『生きる屍』の動きを封じ込めるなど、赤子の手をひねるようなものだ。
レイヴンが止めを刺す準備をしていると、彼女の剣の構え方が、いつもと異なることに気付く。
『火界烈斬』
後で確認すると、独特の手印を結ぶことにより、武器に属性を付与できる技が海の民に伝わっているという話だった。
今回は、火印という印契を結び、『千鳥』に火属性を付与したらしい。
彼女の一刀がリビングデッドの首を捉えると、斬り口から炎が燃え上がるのだ。
宙に浮いた頭と地に残った胴体、それぞれが激しく燃焼する。
「ふぅ。記憶が戻ってから、しばらく経つけど、ようやく、体の動きも戻って来たようだねぇ」
モアナのこの言葉が本当なら、あの魔獣スキュラとの死闘での活躍も、彼女にしてみれば本調子ではなかったという事だ。
この天才剣士の底知れぬ実力に、レイヴンは何とも頼もしく思う。
これで、残るモンスターは三体となったが、メントフ騎士団が一体を倒したところを目撃したレイヴンは、自分の仕事に取りかかることにした。
「じゃあ、俺も一体、始末するかな」
剣術に自信がある訳ではないが、手にする『炎の剣』は、それを補って余りある性能を示す。
袈裟斬りで倒したリビングデッドの体は、大精霊サラマンドラの炎で、あっという間に灰燼に帰す。
そして、最後の一体をメントフ騎士団が仕留めて、モンスターの討伐が完了するのだった。
ユリウスの方でも、二体のリビングデッドに火をつけている。これは、メントフ王国、自慢の魔法道具によるものだ。
これで、一件落着。さて、昼休憩というタイミングであったが、さすがに食事を言い出す者は誰もいない。
屋外で食べるのはどうしても火を使う料理ばかりとなった。リビングデッドを焼いたばかりの今、連想してしまって、食欲がわく訳がない。
「仕方ない、しばらく進むか」
「そうね。このまま進むと小川があるはず。そこで休憩をとりましょう」
ソフィアの提案に皆が賛同した。その小川も瘴気で汚染されている可能性はあるが、水の流れる音を聞くだけでも、いい気分転換にもなるかもしれない。
一同は、少々空かせたお腹を触りながら、歩き始めるのだった。
3
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
社畜生活に疲れた俺が転生先で拾ったのは喋る古代ゴーレムだった。のんびり修理屋を開店したら、なぜか伝説の職人だと勘違いされている件
☆ほしい
ファンタジー
過労の末に命を落とした俺、相田巧(アイダタクミ)が目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界だった。神様から授かったスキルは「分解」と「再構築」という、戦闘には向かない地味なもの。
もうあくせく働くのはごめんだと、静かな生活を求めて森を彷徨っていると、一体の小さなゴーレムを発見する。古代文明の遺物らしいそのゴーレムは、俺のスキルで修理すると「マスター」と喋りだした。
俺はタマと名付けたゴーレムと一緒に、街で小さな修理屋を開業する。壊れた農具から始まり、動かなくなった魔道具まで、スキルを駆使して直していく日々。ただのんびり暮らしたいだけなのに、俺の仕事が完璧すぎるせいで、いつの間にか「どんなものでも蘇らせる伝説の職人」だと噂が広まってしまい……。
器用さんと頑張り屋さんは異世界へ 〜魔剣の正しい作り方〜
白銀六花
ファンタジー
理科室に描かれた魔法陣。
光を放つ床に目を瞑る器用さんと頑張り屋さん。
目を開いてみればそこは異世界だった!
魔法のある世界で赤ちゃん並みの魔力を持つ二人は武器を作る。
あれ?武器作りって楽しいんじゃない?
武器を作って素手で戦う器用さんと、武器を振るって無双する頑張り屋さんの異世界生活。
なろうでも掲載中です。
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
合成師
あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
神様のせいで最強魔力持ちにされたけどコミュ障だから、森の奥で人外の弟子とひっそり暮らしたい
☆ほしい
ファンタジー
極度のコミュニケーション障害で、まともに人と話せない青年、相川静(あいかわ しずか)。
彼はある日、女神の手違いで異世界に転移させられてしまう。
お詫びとして与えられたのは、世界を滅ぼせるほどの規格外の魔力。
しかし、コミュ障のシズカにとって、そんな目立つ力はトラブルの元でしかない。
彼は人目を避けるように、魔物が住む広大な森の奥深くへと逃げ込んだ。
そこで出会ったのは、親を亡くした一匹の幼いドラゴン。
言葉が通じないはずのドラゴンになぜか懐かれ、なし崩し的に弟子(?)として面倒を見る羽目に。
シズカは強すぎる魔力で獲物を狩り、ドラゴンに食事を与え、魔法をジェスチャーで教える。人間相手には一言も話せないが、ドラゴン相手なら不思議と心が安らぐのだった。
これは、最強の力を持つコミュ障青年が、人間社会から完全に孤立し、人外の弟子とのんびり暮らそうと奮闘する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる