変装王寺の嫁さがし

久喜 まいたけ

文字の大きさ
13 / 54

城宝 ルカ

しおりを挟む
それから数分後。

やっと理解してくれた薫をジト目で見ながら倒れた女性に目を戻す。

この反応からしてここの部員というか日誌を書いていた本人だろう。

まあ寝かせておこうか。

そしてティナが部室に訪れた。

「ミナサンどうかシマシタカ?」

「ティナお疲れ様。あのさ、この人はティナの知り合いかな?」

確認をとってもらう。

「!?城宝さんドウシマシタか?ケガでスカ?病気でスカ!?」

城宝さんというらしい。知り合いだね。

「いや、なんか部室に僕がいたからびっくりしたみたいでさ。気絶しちゃったんだよ。」

軽く(日誌のことは伏せて)説明した。

「そうダッタのでスネ。城宝サンは少し臆病ナノで。」

そうなんだー。自分でもあんな日誌見られたら卒倒するけどな。

そう思っていたら城宝さんが気がついた。

「あれ?私は一体?あれ?どうして部室にいるのかな?どうしてかな?」

記憶が無く、混乱しているらしい。

自分は薫と目を合わせて無かったことにしようとする。

でも薫はわかってくれない気づくわけがない。

「さっき実君に日誌見られて卒倒してたから助けたっす。ちなみに何が書いてあるんすか?」

ど天然。わざとか?城宝さんを見ると……

ほら、顔青ざめちゃってるよ。

「いや、最初は違う人が書いていたんだけど城宝さんにかわってから内容が変わって部の内情がわかった感じかな。」

まあ、嘘は言ってない。
ma-skを着用中だとオドオドした声に聞こえるけど聞き取れるかな?

そうしたら城宝さんの表情が戻った。

けどこちらをチラチラ見ている。

自分は人差し指を口にあて、ジェスチャーをする。

城宝さんはほっとしたような。そして、どこか嬉しそうな表情をした。

薫も城宝さんくらい空気読めたらなー。
そんなことを思っているとティナがこの人だれ?と薫の説明をしてほしい。そんな目で見つめてくる。

「あ!そうだ紹介するね。昨日集会でも自己紹介したけど、椿薫君。入部希望者だよ。ティナいいかな?」

と了解をえようとしたときにまた薫が間に入ってくる。

「よろしくねティナさん!椿薫です。入部届けはどこにあるのかな?希望じゃなくて即入部するよ!」

「エ?アリガトウござます。あとワタシはティナです。ティナサンという名前チガウ。」

ほらね。
薫にそんな視線を投げ掛けるが気づかない。

「まあ、これは追々かな。そちらの城宝さんだよね?椿薫です。よろしくね!」

なぜそんなにキラキラしたオーラがでるのだろう?
薫いわく、自分はその数十数百倍そのオーラを出してるらしいがなかやか気づかないものである。

「よよよ、よろしくお願いします。2年2組城宝ルカでふ。あともう一人部員がいるのですが、兄なんでふが、、学校に今きてなくて……もうどこにいってるんだか。そのとき説明するからね?」

あれ?こんな子いたかな?みたいな顔するなよ薫!?

「こちらこそよろしくお願いします。2年1組の小林実です。城宝さんが部長なんですか?」

薫の表情がばれないように会話を被せた。

「いえ。実は兄が部長なんですけど、嵐のような人で……そのうち帰ってくると思います。問題を抱えて……」

これは災難だ。嵐の兄に振り回される妹。
あの日誌を見ても想像できる。

「それじゃ気を取り直して部活をはじめましょうか!こんな大人数はじめてでふ。」

結構噛み噛みなんだなと思いながら部活がはじまった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつもありがとうございます。

久喜まいたけです。

次はちょっと整理も兼ねて、今までの登場人物を説明させてもらいます。

これからもよろしくお願いします。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

橘若頭と怖がり姫

真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。 その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。 高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Emerald

藍沢咲良
恋愛
教師という仕事に嫌気が差した結城美咲(ゆうき みさき)は、叔母の住む自然豊かな郊外で時々アルバイトをして生活していた。 叔母の勧めで再び教員業に戻ってみようと人材バンクに登録すると、すぐに話が来る。 自分にとっては完全に新しい場所。 しかし仕事は一度投げ出した教員業。嫌だと言っても他に出来る仕事は無い。 仕方無しに仕事復帰をする美咲。仕事帰りにカフェに寄るとそこには…。 〜main cast〜 結城美咲(Yuki Misaki) 黒瀬 悠(Kurose Haruka) ※作中の地名、団体名は架空のものです。 ※この作品はエブリスタ、小説家になろうでも連載されています。 ※素敵な表紙をポリン先生に描いて頂きました。 ポリン先生の作品はこちら↓ https://manga.line.me/indies/product/detail?id=8911 https://www.comico.jp/challenge/comic/33031

君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】 ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る―― ※他サイトでも投稿中

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

氷の宰相補佐と押しつけられた厄災の花嫁

瑞原唯子
恋愛
王命により、アイザックはまだ十歳の少女を妻として娶ることになった。 彼女は生後まもなく始末されたはずの『厄災の姫』である。最近になって生存が判明したが、いまさら王家に迎え入れることも始末することもできない——悩んだ末、国王は序列一位のシェフィールド公爵家に押しつけたのだ。

処理中です...