変装王寺の嫁さがし

久喜 まいたけ

文字の大きさ
37 / 54

ボディーガード

しおりを挟む
まだ梅雨明けもしていないつかの間の晴れ。

徹夜明けもあり日差しが刺すように痛い。

今日も学園生活が始まる。いつもの通学路を薫と一緒にあくびをかみ殺しながら歩いた。

「ねえ、薫君。」

「なんだい実?」

薫は口調を変えてこちらを覗いてくる。そういうところは完璧仕事モードだ。


「今度からさ。ボディーガードをたのもうと思って。」

「ぶっふぅぅぅぅ!!?」

「何いってるんだ実。実には俺がいるじゃないか?なにからでも守ってみせる!」

「いや、薫君が駄目ってわけじゃないんだよ。」

「じゃあなんでっすか!?」

今にも泣きそうな顔で迫ってこられてもな。

「薫君を危険にさらしたくない。本当なら僕が守りたい。でも自分は動けない。」

そう。僕は僕だけの身体じゃない。それはわかってる。でも薫を守りたい気持ちはあるんだ。
最悪の事態に備えているが。(というか初めから命令とかじゃなくK.D.Tがついてきてるけど)


「それは一生側いにいてっすか?」(これってプロポーズ!?いやいやあの譲だからな。)

「ああ。もちろん。」

「業務とかじゃなく身内と同じくらい思ってるよ。」(妹のような感じだからな)

「どうもっす。」(あまり考えないようにしよう。)


「それでもお金でボディーガードを雇うのは気が引けるんだ。金の切れ目が縁の切れ目というしね。」

「じゃあどうするんだい実?」

「うん。腕っぷしが強い友達がほしいんだ!」

「そんな簡単にできるのか?」

「まあいろいろあたってみるよ。」

そうこうしているうちに校門につく。

「じゃあ薫君また放課後ね!」

「何いってるんだい?昼休みも10分休みも僕は実のところへむかうよ!君を一人にさせない。」


「いやいや。みんな勘違いするから止めて?ほらお迎えだよ。」



薫の背後に薫ファンクラブの皆様が僕を睨み付けていた。

「それじゃあね。」

早くここから離れたほうがよさそうだ。

挨拶もそこそこにその場を急いで立ち去った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


いつも読んでいただきありがとうございます。

ゆっくりですが継続して更新していきますのてよろしくお願いいたします。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

橘若頭と怖がり姫

真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。 その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。 高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Emerald

藍沢咲良
恋愛
教師という仕事に嫌気が差した結城美咲(ゆうき みさき)は、叔母の住む自然豊かな郊外で時々アルバイトをして生活していた。 叔母の勧めで再び教員業に戻ってみようと人材バンクに登録すると、すぐに話が来る。 自分にとっては完全に新しい場所。 しかし仕事は一度投げ出した教員業。嫌だと言っても他に出来る仕事は無い。 仕方無しに仕事復帰をする美咲。仕事帰りにカフェに寄るとそこには…。 〜main cast〜 結城美咲(Yuki Misaki) 黒瀬 悠(Kurose Haruka) ※作中の地名、団体名は架空のものです。 ※この作品はエブリスタ、小説家になろうでも連載されています。 ※素敵な表紙をポリン先生に描いて頂きました。 ポリン先生の作品はこちら↓ https://manga.line.me/indies/product/detail?id=8911 https://www.comico.jp/challenge/comic/33031

君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】 ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る―― ※他サイトでも投稿中

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

氷の宰相補佐と押しつけられた厄災の花嫁

瑞原唯子
恋愛
王命により、アイザックはまだ十歳の少女を妻として娶ることになった。 彼女は生後まもなく始末されたはずの『厄災の姫』である。最近になって生存が判明したが、いまさら王家に迎え入れることも始末することもできない——悩んだ末、国王は序列一位のシェフィールド公爵家に押しつけたのだ。

処理中です...