変装王寺の嫁さがし

久喜 まいたけ

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ボディーガード②

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「なかなか見つからない。」

放課後。誰もいない教室でひとり呟く。

薫はファンクラブによって拉致?神輿の様に担がれてつれさられてしまった。

改めて思い返してみる。

うちの劉翔学園は入学する前にリストをもらって暗記しているがいい人材がない。

いまいちインパクトに欠けるのだ。

「すごく悪いわけじゃないんだけどな。どれも無難って感じだ。そこから人を育てていく選択肢もあるけど今は即戦力がほしい。」

薫にあまり心配させたくないし、危ないめにはあわせたくない。薫にも普通の学園生活を謳歌してもらいたい。


その為には僕が背中を預けられるくらいの絶大な力がほしい。

頭のなかでぐるぐる考えてもしかたないな。

今日はもう帰ろう。外は薄暗く今にも雨が降りそうなどこか重い感じの空だった。

まるで自分の心を写し出したこの様な天気。

うまくいかないときもある。

そのときには落胆するのではなく切り替えが大事だ。

「まあ、こういう日もあるよ。」

誰もいない。自分に言い聞かせて家路に着いた。

あ、お隣さん帰ってきてるんだな。

魏創学園の生徒の部屋に明かりがついていた。

ここに入学して以来初めてだ。

でも夜だし挨拶にいくのも失礼だな。改めて挨拶にいくか。

僕はまだ知らなかったんだ。この後の大惨事を。







そして夜中。事件は起こる。

それは夜中2時。爆音によって起こされた。

「あーあぁぁぁぁぁぁぁぁぁヴぁぁぁぁぁぁぁい!じぃぃぃづぇるヴぅぅぅ!!?」

家が揺れるような獣の咆哮が聞こえた。

「?なんだなんだ?」

急いでma-skを手に取り装着する。そして貴重品を持って家を出た。

ちょうど薫も飛びでしてきたところだったのだろう。

「若!大丈夫っすか?この振動はマグニチュードで6.7に相当すると思われるっす。急いでシェルターへ!」

動揺してるのか外にでても口調が元に戻ってる。薫があわてるのは珍しい。

そして、服装も。

薫が着ているのは小学生が好きそうなキャラクターのプリントしてあるパジャマ。

たしか中学生だか高校生の女性主人公が変身して敵倒すそんな感じじゃなかったかな。

昔は薫にせがまれてヒーローごっこをやらされたな。いつも怪人役だったけど。そう思い返してからまた薫をみる。


手足の部分は丈が足りてないのか7部丈のようになっていて胸の部分なんかはボタンがはち切れんばかりにピチピチ。ズボンが短いのもあって腰の部分からはおへそや白い下着がチラチラと見えてしまっていた。
うえは着けていないのだろう。薫の白い素肌が谷間から見えていた。


サイズがあってないんじゃないか。

いやいや目のやり場に困る。僕も男子だ。自然と膨らみの方に目がいってしまう。

そんなこと思ってると目があった。

「あ。えっとこれはっすね……ん!そうそう。お母さんがこれを着ろって渡してきたんすよ。いや~子ども扱いされてまいっちゃいますよね。ははは…」

「あ、ああ。そうなんだ。」

いや、いくらなんでもそこまでしないだろう。

じゃなくてサイズあってないの気づこうよ!?他の人に見られたら大変だよ!?

しかし、あたりを見回してもだれもいない。

まだ暗くあの大きな音や振動があったにもかかわらす明かり一つもついてない。

どうなってるんだ?まあ、薫の正体がバレなくてよかった。

「薫。状況確認していい?」

「了解っす」

「今凄い音がしたから飛び出してきたんだよね?それは自分もそうなんだけど。」

「そうですね。その音が原因で地震規模の揺れを感じたっす。」

「で飛び出してきたと。」

「その通りっす。」

「だよね。僕もそう。でも薫。僕と薫が違うのはどこでしょう。」

「あ…いや~命を大事にってことでそのままでてきました。」

「そうだね。その通り。でも薫が可愛い女の子だとわかってしまうよね。(いろんな意味で) そうしたら別の意味で君を守るために学園には別々に行動しなければならなくなってしまうよ。(自分も危ういし) 僕は薫には側いてほしいと思ってるよ。(僕がみてないと何をするかわからないから)」

「え……若。かかかかか可愛いって。そそそうっすよね。 私の為に。今後気をつけます。若のお側にずっといるために。」

「ありがとう薫。あとこれは僕からのアドバイスなんだけど。」

「何っすか?」

「とても言いにくいことなのだけど…パジャマサイズがあってないんじゃないか?今度プレゼントするよ。色々きついんじゃないか?」

「むうー!いやそんなことないっす!太ってると言いたいんすか!?」

「いや、そうじゃなくて。怒るなよ。あのー見えてるんだよいろいろと。…清潔感がある下着だね。白はいいと思うよ。」


「=*&¥$^&@~~!!!?」

声にならない声を上げ家に飛び込んでいった。

「まあ怒られなかったからよしとするか。これで薫も気にするようになるだろう。今度パジャマをプレゼントしよう。」

そう決めて自分も家に入る。

早く寝よう。

そう思いベッドにはいるが、薫のパジャマが目に焼き付いて離れなくてなかなか寝付けなかった。


しかし、この騒音は始まりに過ぎなかった。



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いつも読んでいただきありがとうございます。

次は薫サイドの視点でこの事件を書いてみます。

よかったら読んでくたさい。

よろしくお願いします。















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