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小野黒子の喜び
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小野黒子
「歓迎するわ」
そう言って私は席を立った。
これ以上いたらおかしくなる。それくらい待ちに待ちわびた瞬間。
雪ちゃんの血を継いだ子がそこにいる。
雪ちゃんの昔にそっくりな子。
抱き締めてここからもう外に出したくないくらい。
側に置いておきたい。
でもここでがっついたらおわり全てが終わってしまう。
今まで何度も接触をはかってきたが叶わなかった存在。
出産時、お宮参り、誕生日、入学式なんでもコンタクトをとろうと思った。
しかし駄目。それは雪ちゃんが仕向けたこと。わかってる。
私はまだ恋する乙女だ。高校から全然変わらない。
雪ちゃんと結婚できるなら今でもいいと思っている。
それなのに。
雪ちゃんは他の女性と結婚した。
私の気持ちを知っていて。
どうしてこうなったか。
私はわからない。
世界いや宇宙1あなたを愛しているのに。
そう思いながらラボ兼自室へもどる。
そこも白い壁。そこに科学薬品の色が反射して紫色に見える。
そしてそこには雪ちゃんの写真。雑誌の切り抜きなんでも貼ってある。
そしてサンプルとして高校時代に集めた私物や体毛も。
「あー。長かった。やっと私たち家族になれるのね。」
そういって写真を拡大したポスターに頬ずりする。
やっと見つけた接点。もう逃がしたりしない。
親族になって外堀を埋めて動けなくして、それで仕留める。
でも上手く立ち回らなければ。
「慎重に慎重に。」
自分にいいきかせる。
そこで携帯が鳴る。筋肉ダルマからだ。
「どうしたの?」
「申し訳ありません。今譲様がお帰りになりました。」
電話越しでも益田もわかったのだろう。楽しみの時間を邪魔されてイライラしていた黒子の雰囲気を。
さきに謝罪の言葉がでる。
しかしすぐに機嫌がよくなるが。
「あら♪そうなの♪……じゃあ譲ちゃんが触った食器とグラスあと歩いたところに皮膚、それか髪があったらさっきわたした袋に保管して。」
「かかかしこまりました。」
益田からの着信がきれる。
なんでそんな、に恐がるのかしら?私は1番好きな人の近くにいきたいだけなのに。
そうこう考えてるうちに部屋の奥の扉が開く。
「ママ。メンテナンス終了しました。」
「はいはーい♪お疲れ様ねーましろちゃん。」
ましろと言われた女性はバスローブに身を包み素足であるいてくる。
真っ白な髪は腰まで届き目がキリッとして顔が整いすぎている。表情を1つも変えない。
まるでロボットのようだった。
「あー私の最高傑作♪でもまだまだ改良は必要よ♪」
こくりとうなずくましろ。
やっとかたちになった。16年と285日の歳月をかけて。
雪ちゃんが言っていた計画がついに実行された。
これはチャンスだ。
「転入の手続きはできてるからね。……必ず成功させるのよ。」
「はい。」
そういって部屋をでていった。
さあ、あともう少し。この夏休みで譲ちゃんの思考、行動パターンを読んで。
待ち遠しい。必ず雪ちゃんを振り向かせる。
早く私だけのモノにしたい。
王寺譲
「朝からあれはキツかったな。」
そんな独り言も言いたくなるくらいベビーな朝食だった。
自宅ではなく歩いて帰りたい気分だったので筋肉益田に要望を伝える。
初出勤は明後日か。準備をしておこう。
そう思い目的地に下ろしてもらった。
「でわ明後日。お迎えに上がります。」
「わかりました。でわありがとうございました。」
それで別れた。なぜ迎えにくるのか。それは正社員でもないのにアイドルのスケジュールを知るのは事務所的には不味いらしい。親しくてもそれは徹底している。
例外はない。
さあ、明後日の準備をしよう。
おろしてもらった場所はショッピングモールではなく電気街。
魏創寄りの地域にあるのだ。
ショッピングモールはとは違うコアな感じ。エレクトロニクスに特化した学園の近くならではといえるだろう。
マネジメントには自信があるが道具がほしい。
電気街でパーツを揃えていく。
「まあこれでいいだろう。」
そして家路についた。
さて明日からどうなるか。職業体験のはじまりである。
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いつもありがとうございます。まいたけです。
ちょっと最近忙しくドタバタしております。
毎週更新できるよう頑張りますので応援、お気に入り登録よろしくお願いいたします。
「歓迎するわ」
そう言って私は席を立った。
これ以上いたらおかしくなる。それくらい待ちに待ちわびた瞬間。
雪ちゃんの血を継いだ子がそこにいる。
雪ちゃんの昔にそっくりな子。
抱き締めてここからもう外に出したくないくらい。
側に置いておきたい。
でもここでがっついたらおわり全てが終わってしまう。
今まで何度も接触をはかってきたが叶わなかった存在。
出産時、お宮参り、誕生日、入学式なんでもコンタクトをとろうと思った。
しかし駄目。それは雪ちゃんが仕向けたこと。わかってる。
私はまだ恋する乙女だ。高校から全然変わらない。
雪ちゃんと結婚できるなら今でもいいと思っている。
それなのに。
雪ちゃんは他の女性と結婚した。
私の気持ちを知っていて。
どうしてこうなったか。
私はわからない。
世界いや宇宙1あなたを愛しているのに。
そう思いながらラボ兼自室へもどる。
そこも白い壁。そこに科学薬品の色が反射して紫色に見える。
そしてそこには雪ちゃんの写真。雑誌の切り抜きなんでも貼ってある。
そしてサンプルとして高校時代に集めた私物や体毛も。
「あー。長かった。やっと私たち家族になれるのね。」
そういって写真を拡大したポスターに頬ずりする。
やっと見つけた接点。もう逃がしたりしない。
親族になって外堀を埋めて動けなくして、それで仕留める。
でも上手く立ち回らなければ。
「慎重に慎重に。」
自分にいいきかせる。
そこで携帯が鳴る。筋肉ダルマからだ。
「どうしたの?」
「申し訳ありません。今譲様がお帰りになりました。」
電話越しでも益田もわかったのだろう。楽しみの時間を邪魔されてイライラしていた黒子の雰囲気を。
さきに謝罪の言葉がでる。
しかしすぐに機嫌がよくなるが。
「あら♪そうなの♪……じゃあ譲ちゃんが触った食器とグラスあと歩いたところに皮膚、それか髪があったらさっきわたした袋に保管して。」
「かかかしこまりました。」
益田からの着信がきれる。
なんでそんな、に恐がるのかしら?私は1番好きな人の近くにいきたいだけなのに。
そうこう考えてるうちに部屋の奥の扉が開く。
「ママ。メンテナンス終了しました。」
「はいはーい♪お疲れ様ねーましろちゃん。」
ましろと言われた女性はバスローブに身を包み素足であるいてくる。
真っ白な髪は腰まで届き目がキリッとして顔が整いすぎている。表情を1つも変えない。
まるでロボットのようだった。
「あー私の最高傑作♪でもまだまだ改良は必要よ♪」
こくりとうなずくましろ。
やっとかたちになった。16年と285日の歳月をかけて。
雪ちゃんが言っていた計画がついに実行された。
これはチャンスだ。
「転入の手続きはできてるからね。……必ず成功させるのよ。」
「はい。」
そういって部屋をでていった。
さあ、あともう少し。この夏休みで譲ちゃんの思考、行動パターンを読んで。
待ち遠しい。必ず雪ちゃんを振り向かせる。
早く私だけのモノにしたい。
王寺譲
「朝からあれはキツかったな。」
そんな独り言も言いたくなるくらいベビーな朝食だった。
自宅ではなく歩いて帰りたい気分だったので筋肉益田に要望を伝える。
初出勤は明後日か。準備をしておこう。
そう思い目的地に下ろしてもらった。
「でわ明後日。お迎えに上がります。」
「わかりました。でわありがとうございました。」
それで別れた。なぜ迎えにくるのか。それは正社員でもないのにアイドルのスケジュールを知るのは事務所的には不味いらしい。親しくてもそれは徹底している。
例外はない。
さあ、明後日の準備をしよう。
おろしてもらった場所はショッピングモールではなく電気街。
魏創寄りの地域にあるのだ。
ショッピングモールはとは違うコアな感じ。エレクトロニクスに特化した学園の近くならではといえるだろう。
マネジメントには自信があるが道具がほしい。
電気街でパーツを揃えていく。
「まあこれでいいだろう。」
そして家路についた。
さて明日からどうなるか。職業体験のはじまりである。
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