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第1章
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は?!何言ってるのじいちゃんばあちゃん?!
最初からこの表現申し訳ない…でもこういうようにしか表せなかった。
だって異世界行って来いなんて誰が思うよ?
自己紹介まだだった。名前は#小林康之_ こばやしやすゆき__#27歳。じいちゃんの康次郎とばあちゃんのゆきをとったのが名前の由来だそうだ。
前はサラリーマン。今は大工見習い中。
どうしてこんなことになったかというと、この経緯を語るには1ヶ月前に遡る。まだ肌寒い3月、結婚5年目にして離婚した。理由は相手の浮気。もう俺は金ヅルにしか見えなかったらしい。それで用がなくなったらポイ。そんな事をされて仕事に身が入らず退職。放心状態になっていた。
そういう気が滅入ったりした時の心の拠り所はじいちゃん、ばあちゃん家であった。自分はじいちゃんばあちゃんっ子で小さい時から可愛がってくれた。
今でもそれは変わらない。だからじじばば離れがてきないんだけれども…
家も引き払い実家にも帰ることができなかった自分を置いてくれてるあったかい家庭である。
75歳でも大工現役バリバリのじいちゃんの手伝いをする条件で今日も修行中のある日のこと。
それは突然やってきた。
「え?跡を継げ?いきなりどうしたのさ?」
それはびっくりする。だってまだ見習い一ヶ月目のことだもの。
「実はもう身体が限界でな~ばあちゃんと一緒に旅行でもしながらゆっくりしたいんだ。第2の新婚旅行みたいな?」
じいちゃんは白髪のイガグリ頭をかきながら白い歯を見せてそう言う。
この歳にもなって二人とも仲が良いのは素晴らしいね、まったく。
「イヤイヤ、何言ってるのさ?!まあ二人で旅行するのはいいとしてまだ俺、何も大工のダの字もわからないんですけど?!」
じいちゃんはまあ、そういうだろうと思っていた顔をする。
「そこで、康之を修行に出そうと決めた。今決めた!」
「………」
何この身勝手な感じ…そんなばあちゃんと第2の新婚旅行みたいなことしたいのかよ…
暫くの沈黙のあと、仕方なく聞いてみる。
「でも、修行っていったってどこ行けばいいんだよ?学校か?それとも住み込みでどこかで働くのかよ?」
昔はじいちゃんも結構面倒見が良くてお弟子さんが何人もいたらしい。
その人のところにでも行くのかなと考えていたら、大体話は合っていたのだが予想外のことが起こった。
「学校なんて行ける金あるわけないだろ?丁稚奉公だ!」
まあ予想してたけど…次のばあちゃんの言葉は耳を疑った。
「丁稚奉公の先はマックさんのとこだよ。場所は異世界さ。」
………?!
あれ?ツッコミどころ満載だな。マックさん?外人?それに場所、異世界って?
「ばあちゃんマックさんってどんな人?」
とりあえず、異世界とか言うのは置いておこう。どうせそら耳だろうから…
「マックさんはじいちゃんの1番弟子で信頼の置ける人だよ。大事な孫を預けても問題無いさね。ただ、チョット背が小さいドワーフなんだけどねー。」
ん?なんか最後のフレーズが気になるんですけど?
「それでじいちゃんとマックさんは私を奪い合った恋のライバルだったんだ。」
いや!そこで遠い目をしないでよ?!
いらない情報だよねそれ?!
「それでマックには手紙出しといたから返事待ちだな。」
ってもう出したのかよじいちゃん…
まあ仕方ないな。ここに居てもじいちゃんばあちゃんに甘えてしまうし、頑張ってみるか。
「それでマックさんてどこにいるの?千葉県?東京?それとも、もっと遠く?」
………。
それで今度は二人同時に言ったから聞き間違いではないのだろう。
「『異世界だよ』」
最初からこの表現申し訳ない…でもこういうようにしか表せなかった。
だって異世界行って来いなんて誰が思うよ?
自己紹介まだだった。名前は#小林康之_ こばやしやすゆき__#27歳。じいちゃんの康次郎とばあちゃんのゆきをとったのが名前の由来だそうだ。
前はサラリーマン。今は大工見習い中。
どうしてこんなことになったかというと、この経緯を語るには1ヶ月前に遡る。まだ肌寒い3月、結婚5年目にして離婚した。理由は相手の浮気。もう俺は金ヅルにしか見えなかったらしい。それで用がなくなったらポイ。そんな事をされて仕事に身が入らず退職。放心状態になっていた。
そういう気が滅入ったりした時の心の拠り所はじいちゃん、ばあちゃん家であった。自分はじいちゃんばあちゃんっ子で小さい時から可愛がってくれた。
今でもそれは変わらない。だからじじばば離れがてきないんだけれども…
家も引き払い実家にも帰ることができなかった自分を置いてくれてるあったかい家庭である。
75歳でも大工現役バリバリのじいちゃんの手伝いをする条件で今日も修行中のある日のこと。
それは突然やってきた。
「え?跡を継げ?いきなりどうしたのさ?」
それはびっくりする。だってまだ見習い一ヶ月目のことだもの。
「実はもう身体が限界でな~ばあちゃんと一緒に旅行でもしながらゆっくりしたいんだ。第2の新婚旅行みたいな?」
じいちゃんは白髪のイガグリ頭をかきながら白い歯を見せてそう言う。
この歳にもなって二人とも仲が良いのは素晴らしいね、まったく。
「イヤイヤ、何言ってるのさ?!まあ二人で旅行するのはいいとしてまだ俺、何も大工のダの字もわからないんですけど?!」
じいちゃんはまあ、そういうだろうと思っていた顔をする。
「そこで、康之を修行に出そうと決めた。今決めた!」
「………」
何この身勝手な感じ…そんなばあちゃんと第2の新婚旅行みたいなことしたいのかよ…
暫くの沈黙のあと、仕方なく聞いてみる。
「でも、修行っていったってどこ行けばいいんだよ?学校か?それとも住み込みでどこかで働くのかよ?」
昔はじいちゃんも結構面倒見が良くてお弟子さんが何人もいたらしい。
その人のところにでも行くのかなと考えていたら、大体話は合っていたのだが予想外のことが起こった。
「学校なんて行ける金あるわけないだろ?丁稚奉公だ!」
まあ予想してたけど…次のばあちゃんの言葉は耳を疑った。
「丁稚奉公の先はマックさんのとこだよ。場所は異世界さ。」
………?!
あれ?ツッコミどころ満載だな。マックさん?外人?それに場所、異世界って?
「ばあちゃんマックさんってどんな人?」
とりあえず、異世界とか言うのは置いておこう。どうせそら耳だろうから…
「マックさんはじいちゃんの1番弟子で信頼の置ける人だよ。大事な孫を預けても問題無いさね。ただ、チョット背が小さいドワーフなんだけどねー。」
ん?なんか最後のフレーズが気になるんですけど?
「それでじいちゃんとマックさんは私を奪い合った恋のライバルだったんだ。」
いや!そこで遠い目をしないでよ?!
いらない情報だよねそれ?!
「それでマックには手紙出しといたから返事待ちだな。」
ってもう出したのかよじいちゃん…
まあ仕方ないな。ここに居てもじいちゃんばあちゃんに甘えてしまうし、頑張ってみるか。
「それでマックさんてどこにいるの?千葉県?東京?それとも、もっと遠く?」
………。
それで今度は二人同時に言ったから聞き間違いではないのだろう。
「『異世界だよ』」
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