異世界でアイドル事務所の社員(社畜)をやっています。

久喜 まいたけ

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平穏な日常?からの~

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ちょっと前の話。

朝、といってもまだ時刻は4時。
関口大介、僕の朝は早い。というか寝ていない。どれくらい徹夜をしているだろう。

実家暮らしだが両親は早くに亡くなってしまった。
今いるのは姉と妹と自分くらいだ。

暗いリビングに降りてきて明かりをつける。

昨日片付けたのにテーブルは酒の缶でぐちゃぐちゃにされていた。

「姉さんまたやったな。」
誰もいないのに独り言が漏れる。
ゴミ袋に潰された缶をなげいれていく。もうなれた。なんであんなに飲んで平気なのだろう自分は眠くなってしまうのに。

それから朝ごはんの支度だ。
目玉焼きにベーコン。食パンを2人が起きてくるタイミングでセットする。

そして家を出た。
まだ3月は肌寒く頬に冷たい風が刺さるように痛い。
僕は身を縮こませ駅に急いだ。

最寄りの駅から始発に乗り職場に着く。
コンビニで途中に買ったブラックコーヒーを開けながら自分のデスクにあるパソコンの電源を入れた。

僕が就職した栗田電子株式会社は底が見えないほど真っ黒企業である。

主に医療などで使われる機器などを扱っている。
そこで営業しているのだが。上司からのパワハラやセクハラなんて日常茶飯事である。

よく続くなと感じているが人が毎日のように入れ替わりしているので外面はいいのだろう。

今日も上司の暴力から1日が始まった。







「じゃああと全部やっておけよクズ。」

そう言われたのは22時を回っていた。今日も疲れた。上司の雑用しかできず自分の仕事は何もできていなかった。

「もう限界かもな。」
また独り言が漏れる。心身共にボロボロの状態だった。

深夜3時やっと上司の雑用が終わり。
戸締りをして帰った。
もうこんな生活嫌だな。どっか静かなところで本でも読みながらゆっくりしたい。そんなこと考えて帰ってたんだ。

犬の鳴き声が聞こえた。

幻聴かと思ったら踏切で足が引っかかっていた。
可哀想に。助けあげないと。犬に近づき足を取ってやる。犬な一目散に逃げ出した。別にお礼とかいらなかったけど。なんか寂しいな。
その時目の前に電車が迫っていた。
全然気がつかなかった。疲れていたんだと思う。

そしてひかれた衝撃を受けそこで意識がなくなった。





そして今ここにいる。ここはどこなんだろう?

死んだらみんなここにくるのかな?

あたりは温かく花畑のようだった。さっきまでの冷たい空気じゃなく春のようだった。


 「ここはどこだ?」
誰も答えてはくれない質問を呟く。

(ここはシャキリ高原です。)

「ん?また幻聴かな?」

(いえ幻聴ではありません。)

「これはそろそろやばいやつだな。とりあえず歩いてみるか。」

ビジネスバッグもない。持ってるのはケータイとソーラー式の充電器と小銭だけだ。
電話はかけられないけどネットはみられる。どうなってるんだ?
まず場所を確認しなくちゃな。そう思って地図のアプリを開いた。
しかしエラーで開けない。

「どうなってるんだ?まずは町にでて交番でもさがすか。」

そう思って獣道のようになっている草がはげたところを歩いた。




どのくらい歩いたかな?

小高い丘の場所でカメラをむけてる団体が見える。

なにかの撮影か?近づき様子を伺ってみたらどうやらそうらしい。

あたりはドタバタと中央の女性のまわりを駆け回っている。

あれが女優さんか。

日傘の下には薄紫の髪をポニーテールに結わいた白のワンピースの女性が座っていた。
顔は1つ1つのパーツが整っており、高い鼻とキリッとした目が印象的なクールビューティ。
しかし不自然なところが。

「あれ角かな?」

ちょこんとした角が2つ頭にある。
なにかのコスプレかな?そんなことより他の人にきかないと。

あたりをみわたす。あの人でいいかな。

その人は隅の方で作業していた。
小さい体に似合わない大きなショルダーバッグ。そこにはガムテープなどがつけられている。
髪がモサモサしていて目が見えない。
ADさんかな?



「お忙しいところすみません。ここはどこらへんですか?ケータイ調子が悪くて地図見れないんですよね。それか電話を貸していただけないでしようか?家族と連絡がとりたいんです。」

「はい?どちらまでいかれるんですか?」

「えーっと千葉の我孫子なんですけど。」

そこでADさんの顔つきが変わったような感じがした。

「あー久しぶりですね。」

「?久しぶりって?」

「あーこっちの話です。えーっとなんていえばいいかな?とりあえず。ようこそ異世界へ。」



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読んでいただきありがとうございます。

まいたけです。

こっちの作品もコツコツやっていこうと思ってます。

感想やお気に入り登録よろしくお願いいたします。



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