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第四章 帝国の皇子
第21話 嵐の夜
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どんどんと激しく扉を叩く音に、男の名を呼ぶ声が切れ切れに届く。
男の動きがはたと止まり、舌打ちをする。
それは、中断された憤りか、それとも関係を持ってしまったことに対しての後悔か。
わたしは心が締め付けられるような気がした。
それでも彼の重みと熱が遠ざかると、体にはぽかりと穴が開いたように思えた。
シーツをかぶっても、波のように打ち寄せる暴風雨のうなり声は防ぐことができない。
しばらくしてシャディーンは戻ってくる。
「樹里、王城の結界石の調子が悪いようだから今すぐ行かなくてはならなくなった。君は……」
「ちゃんと今夜もお姫さまのところに行くから」
「今夜は無理をするな。王城内部が騒がしい」
「大丈夫よ。おかげさまで調子もいい。わたしはそのために来たのでしょ」
「そうだが、一人では出歩くな」
その声に含まれる安堵の気配をわたしは読み間違えることはない。
その中に、わたしを心配する気持ちも含まれているのだろうか。
シーツから顔を出すと、シャディーンは身支度を整えていた。
美しい顔がしかめられ、事態の深刻さが読み取れた。
「こんな嵐の夜に、誰かが攻めてくるとでもいうの?」
「用心に越したことはない。戻るまで待っていてくれ」
シャディーンのマントは黒い闇のようだと思う。
闇をその身まとい、背負い、銀に輝く髪を隠し、息を潜ませ、機会をうかがい、わたしがわたしを取り巻く世界を呪った瞬間に美奈でもなく、他の者でもなく、わたしをからめとったのだった。
扉外で待ち構える同じく黒いマントの王城魔術師たちとともにあわただしく行ってしまう。
もしかして、ジュリア姫が襲われた日もこんな夜だったのか。
わたしはどんな状況で暴漢に襲われたのか全く知らないことに気が付いた。
アリサに聞けばわかるのか。
何をしてもしなくても、刻々と時間が過ぎていく。
嵐は静まるようすはなく、ますます激しくなっていく。
稲妻が光り、遠くで轟く。
まだ遠いがいずれ近くにきそうだった。
高台に築かれた城は高波は防げたとしても、稲妻には弱いのかもしれない。
アリサが夜に来る時間帯が過ぎても一人だった。
シャディーンが戻るのを待たずに、今日の日課を果たしに一人でジュリアの部屋に行くことにする。
ジュリアの部屋は同じ階の最奥である。
脱いだワンピースに再び袖を通し、その上に裾の長い前合わせのローブを羽織った。
はしたないと顔をしかめられる生足は、ひとまず隠れる形にする。
部屋の外は異様な騒々しさに包まれていた。
壁にはめ込まれた魔術石の明かりがどこかで雷が落ちた振動で不安げにゆらぎ、がたがたと窓ガラスが嵐に揺さぶられている。この階ではめったに見ない男の使用人が木材を持ち走る姿も遠くに見えた。アリサが窓の外側の木戸を閉めようとして、風にあおられ悲鳴を上げて転ぶ。彼女の代わりに木戸を閉めたのはハリー。
わたしの足元まで雨の飛沫が降りかかる。
「ハリー!」
「ジュリさま。部屋にとどまってください。この階もすべて窓を閉めないと何が飛んでくるかわからず危険です」
ハリーの上半身はまだらにずぶぬれである。
「台風がくるってわかっているのに、何のんびりしてるのよ。ずいぶん前からこうなることがわかっていたじゃないの」
ハリーの顔には焦りと戸惑いが浮かんでいる。
額から流れる水を指先で払った。
「普段ならば結界石により、王城は堅牢に守られているので台風ごときにはびくともしないはずなのに、突発的なことが起こっていて、魔術師たちがひとつひとつ結界石を確認している。こんな事態、今までなかったことで、王城は今大変な騒ぎになっているんだ」
「大変な騒ぎ?」
「避難してきた民を受け入れているんです!一階は人であふれかえっていて、その人員整理に騎士も女中たちもみんな駆り出されているんです!」
そういうアリサは半泣きで、まだ閉められていない窓を見た。
「わたしも手伝う」
「なりません。お客さまにそのようなことをさせられません」
「それでも窓が破られたら困るのはわたしでもあるのだから、手伝わせて」
ハリーとアリサは顔を見合わせた。
「本当はこんなことをさせられないんだけど、手伝ってくれるなら、護衛をしながら窓を閉めることができそう」
決まりだった。
閉められていない窓はジュリアの部屋まで続いている。
アリサが窓を開くとわたしとハリーが左右の壁の向こうに収められている引き戸を引き閉じる。
木の葉が雨に紛れて顔にぶつかり、たちまちわたしたちは顎から水を滴らせ、靴の中までぐっしょりと濡れそぼる。
一つ閉じる度にほっとするが、まだいくつも続く。
そうやって、わたしたちはひとつひとつ閉じていき、ジュリアの部屋まであと一つとなった。
閉じようとした木戸に何かが激突した。
「うわッ」
反動で、ハリーとわたしは背後へ飛ばされた。
アリサも倒れ込むわたしたちに巻き込まれ、ハリーの体の下で悲鳴を上げた。
ガラスが割れ、葉を茂らせた腕の太さほどある木の枝が、顔のすぐ横の床を激しく打ちつける。
稲妻が光り、床に突き刺さった巨大なガラス片と粉々に砕けた小片に、千々に反射する。
「ジュリさま、ひとまず避難をしてください!姫さまの部屋に!どいてくださいハリー、枝よりもあなたの鎖帷子で怪我しますから!」
アリサが甲高く叫び、ハリーを押しのけようとしている。
「ジュリさまは大丈夫ですか!アリサのいうようにここは俺たちにまかせて行ってください!」
「でもこんな状態でふたりを置いていけない」
起きようとしたわたしの手を取った者がいる。
わたしたちを追い立てようとするかのように再びひらめいた稲妻が、鮮やかに銀の筋の入った金髪と美貌をくっきりと照らし出した。
細い体に仕立ての良い服の若者。
ドンと落ちた音は、先ほどよりも間がない。
だんだん雷は近づいている。
「また会ったね、ジュリ」
「グリー!」
「下の階は人が多くて。上に上がれたから来てみたら、あなたたちが奮闘していたから手伝おうと思って」
「おい、この階は関係者以外に入れないことになっている!」
不意に現れた部外者の存在に、ハリーの顔つきが変わった。
上体を起こそうとして、アリサの乱れた髪が帷子の留め具に絡まり、アリサは悲鳴を上げる。
グリーはわたしを起こし、にこりと笑う。絡まる髪をほどこうと躍起になる二人を尻目に、グリーはわたしの肩を後ろから支えて促した。
「お二人が言うように、ここは危険だからひとまずその部屋へ避難しましょう」
「だけど、この部屋は、限られた人しか入れない部屋なのよ」
「でもあなたは入れるのでしょう?それに緊急事態だから」
開いた窓からざっと風雨が降り注いだ。
悪態をついたのはハリー。
アリサと離れられたが、これ以上雨も風に飛ばされてくる凶器のようなものを吹き込ませないために、何はともあれ再び木戸を締めにかからなければならない。
「ジュリさま、ここは俺がなんとかしますから!」
ハリーが割れたガラスを避けてばたつく木戸を捉えた。
アリサも援護に入った。
それを見届け、わたしはジュリアの部屋のマホガニーの扉に手をかけた。
「わかったわ。グリー、ここで待っていて。皆の分の余分なタオルを取ってくるから。この部屋は結界が張られているのよ」
そういいつつ、王城の結界石がおかしくなったように、ジュリア姫の部屋の結界もおかしくなっているかもしれないと思い当たった。
ガラス張りの温室のような部屋は内からの結界がないと、嵐の前で脆弱なのではないか。白いゲルのような天蓋のベッドはもしかしてなぎ倒された観葉植物やら吹き込んだ雨風でめちゃくちゃになっているのではないか、崩れ落ちたガラスの天井が、眠り続けるジュリア姫の体に突き刺さり、とどめを刺してしまったのではないか。
そんな映像が脳裏に浮かぶ。
空気を循環させるいつもの静かな音。
来訪者の気配に、いくつも置かれた明かりが、ジュリア姫が横たわる中心に向かってともっていく。人の顔ほどある観葉植物の葉がそよぎもしていない。
心配は杞憂で、嵐の静けさとは無縁の静寂がいつもと同じようにわたしを迎える。
「この部屋の結界は、どうやら無事のようね?」
安心したのは束の間。
背後から鋭く押された。
この王城の中で最も守りが堅牢なのではないかと思われたジュリアの部屋へと、グリーに押し込まれたのである。
男の動きがはたと止まり、舌打ちをする。
それは、中断された憤りか、それとも関係を持ってしまったことに対しての後悔か。
わたしは心が締め付けられるような気がした。
それでも彼の重みと熱が遠ざかると、体にはぽかりと穴が開いたように思えた。
シーツをかぶっても、波のように打ち寄せる暴風雨のうなり声は防ぐことができない。
しばらくしてシャディーンは戻ってくる。
「樹里、王城の結界石の調子が悪いようだから今すぐ行かなくてはならなくなった。君は……」
「ちゃんと今夜もお姫さまのところに行くから」
「今夜は無理をするな。王城内部が騒がしい」
「大丈夫よ。おかげさまで調子もいい。わたしはそのために来たのでしょ」
「そうだが、一人では出歩くな」
その声に含まれる安堵の気配をわたしは読み間違えることはない。
その中に、わたしを心配する気持ちも含まれているのだろうか。
シーツから顔を出すと、シャディーンは身支度を整えていた。
美しい顔がしかめられ、事態の深刻さが読み取れた。
「こんな嵐の夜に、誰かが攻めてくるとでもいうの?」
「用心に越したことはない。戻るまで待っていてくれ」
シャディーンのマントは黒い闇のようだと思う。
闇をその身まとい、背負い、銀に輝く髪を隠し、息を潜ませ、機会をうかがい、わたしがわたしを取り巻く世界を呪った瞬間に美奈でもなく、他の者でもなく、わたしをからめとったのだった。
扉外で待ち構える同じく黒いマントの王城魔術師たちとともにあわただしく行ってしまう。
もしかして、ジュリア姫が襲われた日もこんな夜だったのか。
わたしはどんな状況で暴漢に襲われたのか全く知らないことに気が付いた。
アリサに聞けばわかるのか。
何をしてもしなくても、刻々と時間が過ぎていく。
嵐は静まるようすはなく、ますます激しくなっていく。
稲妻が光り、遠くで轟く。
まだ遠いがいずれ近くにきそうだった。
高台に築かれた城は高波は防げたとしても、稲妻には弱いのかもしれない。
アリサが夜に来る時間帯が過ぎても一人だった。
シャディーンが戻るのを待たずに、今日の日課を果たしに一人でジュリアの部屋に行くことにする。
ジュリアの部屋は同じ階の最奥である。
脱いだワンピースに再び袖を通し、その上に裾の長い前合わせのローブを羽織った。
はしたないと顔をしかめられる生足は、ひとまず隠れる形にする。
部屋の外は異様な騒々しさに包まれていた。
壁にはめ込まれた魔術石の明かりがどこかで雷が落ちた振動で不安げにゆらぎ、がたがたと窓ガラスが嵐に揺さぶられている。この階ではめったに見ない男の使用人が木材を持ち走る姿も遠くに見えた。アリサが窓の外側の木戸を閉めようとして、風にあおられ悲鳴を上げて転ぶ。彼女の代わりに木戸を閉めたのはハリー。
わたしの足元まで雨の飛沫が降りかかる。
「ハリー!」
「ジュリさま。部屋にとどまってください。この階もすべて窓を閉めないと何が飛んでくるかわからず危険です」
ハリーの上半身はまだらにずぶぬれである。
「台風がくるってわかっているのに、何のんびりしてるのよ。ずいぶん前からこうなることがわかっていたじゃないの」
ハリーの顔には焦りと戸惑いが浮かんでいる。
額から流れる水を指先で払った。
「普段ならば結界石により、王城は堅牢に守られているので台風ごときにはびくともしないはずなのに、突発的なことが起こっていて、魔術師たちがひとつひとつ結界石を確認している。こんな事態、今までなかったことで、王城は今大変な騒ぎになっているんだ」
「大変な騒ぎ?」
「避難してきた民を受け入れているんです!一階は人であふれかえっていて、その人員整理に騎士も女中たちもみんな駆り出されているんです!」
そういうアリサは半泣きで、まだ閉められていない窓を見た。
「わたしも手伝う」
「なりません。お客さまにそのようなことをさせられません」
「それでも窓が破られたら困るのはわたしでもあるのだから、手伝わせて」
ハリーとアリサは顔を見合わせた。
「本当はこんなことをさせられないんだけど、手伝ってくれるなら、護衛をしながら窓を閉めることができそう」
決まりだった。
閉められていない窓はジュリアの部屋まで続いている。
アリサが窓を開くとわたしとハリーが左右の壁の向こうに収められている引き戸を引き閉じる。
木の葉が雨に紛れて顔にぶつかり、たちまちわたしたちは顎から水を滴らせ、靴の中までぐっしょりと濡れそぼる。
一つ閉じる度にほっとするが、まだいくつも続く。
そうやって、わたしたちはひとつひとつ閉じていき、ジュリアの部屋まであと一つとなった。
閉じようとした木戸に何かが激突した。
「うわッ」
反動で、ハリーとわたしは背後へ飛ばされた。
アリサも倒れ込むわたしたちに巻き込まれ、ハリーの体の下で悲鳴を上げた。
ガラスが割れ、葉を茂らせた腕の太さほどある木の枝が、顔のすぐ横の床を激しく打ちつける。
稲妻が光り、床に突き刺さった巨大なガラス片と粉々に砕けた小片に、千々に反射する。
「ジュリさま、ひとまず避難をしてください!姫さまの部屋に!どいてくださいハリー、枝よりもあなたの鎖帷子で怪我しますから!」
アリサが甲高く叫び、ハリーを押しのけようとしている。
「ジュリさまは大丈夫ですか!アリサのいうようにここは俺たちにまかせて行ってください!」
「でもこんな状態でふたりを置いていけない」
起きようとしたわたしの手を取った者がいる。
わたしたちを追い立てようとするかのように再びひらめいた稲妻が、鮮やかに銀の筋の入った金髪と美貌をくっきりと照らし出した。
細い体に仕立ての良い服の若者。
ドンと落ちた音は、先ほどよりも間がない。
だんだん雷は近づいている。
「また会ったね、ジュリ」
「グリー!」
「下の階は人が多くて。上に上がれたから来てみたら、あなたたちが奮闘していたから手伝おうと思って」
「おい、この階は関係者以外に入れないことになっている!」
不意に現れた部外者の存在に、ハリーの顔つきが変わった。
上体を起こそうとして、アリサの乱れた髪が帷子の留め具に絡まり、アリサは悲鳴を上げる。
グリーはわたしを起こし、にこりと笑う。絡まる髪をほどこうと躍起になる二人を尻目に、グリーはわたしの肩を後ろから支えて促した。
「お二人が言うように、ここは危険だからひとまずその部屋へ避難しましょう」
「だけど、この部屋は、限られた人しか入れない部屋なのよ」
「でもあなたは入れるのでしょう?それに緊急事態だから」
開いた窓からざっと風雨が降り注いだ。
悪態をついたのはハリー。
アリサと離れられたが、これ以上雨も風に飛ばされてくる凶器のようなものを吹き込ませないために、何はともあれ再び木戸を締めにかからなければならない。
「ジュリさま、ここは俺がなんとかしますから!」
ハリーが割れたガラスを避けてばたつく木戸を捉えた。
アリサも援護に入った。
それを見届け、わたしはジュリアの部屋のマホガニーの扉に手をかけた。
「わかったわ。グリー、ここで待っていて。皆の分の余分なタオルを取ってくるから。この部屋は結界が張られているのよ」
そういいつつ、王城の結界石がおかしくなったように、ジュリア姫の部屋の結界もおかしくなっているかもしれないと思い当たった。
ガラス張りの温室のような部屋は内からの結界がないと、嵐の前で脆弱なのではないか。白いゲルのような天蓋のベッドはもしかしてなぎ倒された観葉植物やら吹き込んだ雨風でめちゃくちゃになっているのではないか、崩れ落ちたガラスの天井が、眠り続けるジュリア姫の体に突き刺さり、とどめを刺してしまったのではないか。
そんな映像が脳裏に浮かぶ。
空気を循環させるいつもの静かな音。
来訪者の気配に、いくつも置かれた明かりが、ジュリア姫が横たわる中心に向かってともっていく。人の顔ほどある観葉植物の葉がそよぎもしていない。
心配は杞憂で、嵐の静けさとは無縁の静寂がいつもと同じようにわたしを迎える。
「この部屋の結界は、どうやら無事のようね?」
安心したのは束の間。
背後から鋭く押された。
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