ワンチームで、勝利を

ハリマオ65

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5話:米国同時多発テロと競馬を楽しむ

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「それを聞いていた富川は、まるで選挙演説だなと言うと皆にうけた」
「少なくとも自分たちのファミリー、仲間は、自分達の手で守らなければならない」
「そのためには、力をも持たなければならない」
「現代の力の根源は、知力と財力だと言い切った」
「これを聞いて石上が、富川、良い事を言うなと大きな声で褒めた」

 こんな話をして、あっという間に22時なり閉会。帰る時、何か、事件があった時は、集まろうと言い全員が、賛同。9月11日の米同時多発テロ直後、日本の小泉首相は、米国支持を表明。

 米国では2001年のエンロンに続き02年も大手企業の不正会計やインサイダー取引などの不祥事が続出。同6月には長距離通信大手・ワールドコムの大規模な不正経理が発覚、同7月に経営破たん。

 小泉首相は、米軍などが報復攻撃に踏み切った場合の自衛隊による後方支援などを盛り込んだ7項目の対応策を発表。これを踏まえ政府は後方支援を可能とするためテロ対策特別措置法案を国会に提出し10月29日に成立。

 同法に基づき、海上自衛隊の艦艇3隻が11月下旬、インド洋に派遣された。このニュースを聞いて、富川と土佐は、日本もアジアの雄として世界から、その力を発揮するように要望されている。

 そして、小泉首相は、それに応えるように活動していると評価した。こうして、2002年を迎えた。この年、1月5日、石上秀忠、富川真治、八重竜子、土佐優子の4人が、昼食を済ませて、中山競馬場に13時過ぎ到着した。

 その後、15時、第51回 日刊スポーツ賞中山金杯の前、土佐優子が、私が、馬の様子を見ると言った。そして、15時10分、馬を見終えて、馬番3番ビッグゴールドと14番タフグレイスの調子が良いと言いった。

 するとビッグゴールドは1番人気、タフグレイスは、13番人気と人気がないとわかった。そこで、石上と富川が、タフグレイスの複勝20枚ずつ購入した。そして、15時半、スタート。

 そして、最終コーナーを回った所でタフグレイスは、好位置につけていた。そのままの勢いで2位入賞。払戻金の発表で、14番タフグレイスの単勝が当たり、払い戻し筋1080円となり石上と富川が、21600円ずつ手に入れ、利益が、19600円。

 そのため、帰り上野の居酒屋に入り石上と富川のおごりで祝杯をあげた。その時、4人とも競馬場で馬を見てると癒やされると言い、さらに、お土産つきとは、たまりませんと石上と富川が、嬉しそうに語った。

 そして、また、休日、競馬場へ来たいねと言うと賛成してくれた。その後、1月20日4人とも午後、都合がないと言い、上野の11時半に集まり、昼食後、13時前に中山競馬場に入った。

 競馬を見学し、15時半、発走予定の第43回 アメリカジョッキークラブカップの時、土佐優子が、私が、馬の様子を見ると言い、じっと馬を見て、5番フサイチランハートが、一番、良い。

 続いて、11番のボーンキングと言った。これを聞いて、石上が、オッズを見て、フサイチランハートの単勝を10枚と複勝10枚を買うというと、富川も俺も同じと言い、馬券売り場に走った。

 そして、フサイチランハートの単勝と複勝を買った。やがて、15時になったが、馬がスタートに入るのに時間が、かかり15時35分、スタート、最終コーナに入ると、土佐の読み通りとなった。

 フサイチランハートとスパークホークとボーンキングの3頭が、競り合ってバックストレッチになだれ込んだ。その後、写真判定になるほどの接戦であった。

 その後、フサイチランハートとスパークホークとボーンキングが、クビ差で、1、2、3位と判明した。単勝の払い戻し1960円、10枚で19600円、複勝の払い戻し460円で10枚で4600円。

 これを見て、お見事と言い、2人の勝ち金で、この夜も上野でビールを飲んで帰った。この年は、政治家の問題が噴出した「政治とカネ」をめぐるスキャンダルで有力国会議員の辞職が相次いだ。

 2002年3月に社民党の辻元清美氏、4月に加藤紘一元自民党幹事長、同5月に井上裕前参院議長が辞職。田中真紀子前外相も秘書給与流用疑惑で同8月に辞職に追い込まれた。

 鈴木宗男衆院議員が2002年6月19日、あっせん収賄容疑で逮捕された。衆院は鈴木議員の逮捕を許諾したのに続き、同21日には議員辞職勧告を決議した。
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