時代の波と恩人の死

ハリマオ65

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7話:京王線橋本延伸で駅前土地バブル

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 この話を聞いて甘太は俄然「がぜん」、株投資に情熱を持つようになった。昔から使われていた橋本車両センターが1984年2月1日に貨物取扱が廃止。北口の東側に1面2線の貨物ホームが存在した。

 その他、国鉄工場線から分岐し大和製罐東京工場へ続く専用線も存在した。その年の3月に橋本車両センター閉鎖され、その後、設備は解体されて更地となり、しばらく放置されていた。

 その後、1984年に橋本駅のホームが解体された土地の跡地をダイエーが、買収後、いったん閉店。そして東急ストア、また閉店と所有者が、数回、変更された。しかし最終的に忠実屋橋本店が開業した。

 これによって橋本駅周辺の再開発が始まり、その後、少し離れた多摩ニュータウンの広大な土地開発が呼び水になった。そして京王線相模原線の橋本への延伸計画の話題となった。

 そして、この情報が自民党関連の仲間で密かに,利権争いの動きが出て来て、その地区の相模原市の市会議員や有力地主、取り巻き連中を巻き込んで、徐々に土地投機が、水面下で進行しつつあった。

 そのため茂田先輩は、政治家のパーティーには,身銭を切って参加するようになっていた。多摩ニュータウン開発計画にからみ、京王帝都電鉄は、当初、相模原線の橋本駅延伸に際して途中駅を一か所設置することを計画で定めていた。

 それが、由木平駅の設置であった。多摩ニュータウン開発の進捗に伴い、マスタープランの中で複数の開発住区に対する生活サービス施設を集積した「地区センター」の配置場所と定められた中間地点に京王堀之内駅と多摩境駅の設置も追加で決定した。

 なお、当初計画の「由木平駅」は、現在の南大沢駅に当たる。なお、由木平駅設置に際して、現在の場所が決定した理由は、京王多摩センター駅と橋本駅との中間地点に位置するためであった。

 加えて、ニュータウン計画で一帯が新住宅市街地開発事業地に定められ周辺に人家がなく白紙で駅を中心に「地区センター」とする大胆な街づくりが可能な事だった。

 また、当時の相模原線計画では、橋本延伸後に津久井湖方面に延伸する構想もあったため、特急列車が、追い抜きが可能な様にホーム2面4線設計で、用地が、確保された。

 京王多摩センターから橋本駅間の延伸工事のうち当駅までの線路や駅の建設工事は比較的順調に進んでいたが、当駅と橋本駅間は用地買収などに手間がかかり全線開業が遅れることとなった。

 そのため同社はやむなく京王多摩センターから当駅間を暫定開業させた。その最大の目的は、当駅南側の新住区で既に入居が始まっていて代替の救済措置として暫定運行していた多摩センター駅までのバス連絡を一日も早く解消するためだった。

 その後1987年1月に2000万円を茂田グループに出資し、残金が5000万円となった。そして1983年から1989年にかけて、茂田クループの買い取った土地の90%が2億4千万円が10億円で売れた。

 売れ残った土地を200坪のうち100坪を茂田グループがビルを建て100坪を出資した2千万円で甘太が買い取った。その後、甘太は、茂田グループから購入した100坪を1988年1月に1億円でマンション業者に売却。

 そのため寛太の総資産が15000万円となった。1987年に、長男の寛一は、県立橋本高校に合格し、1988年2月、長女の青山里子も猛勉強の末、県立上溝高校に合格した。

 1988年5月21日に南大沢駅は開業した。しかし、駅開設直後は駅周辺には何もない更地ばかりの状況だった。そこにあったのは「駅前の歩行者専用道路のデッキと雨避けのアーケードだけが目立つ」という様相だった。

 新住区の団地は、駅から約500メートル以南の離れた所に建設された。その後、南北双方の新住区で、多摩ニュータウンの住宅建設が進捗し、東京都立大学「現・首都大学東京」が、誘致された。

 東京都立大学は当初、南大沢ではなく立川市に移転する予定であったが、立川の用地が手狭で問題視されていたため、多摩ニュータウン開発により土地が確保できる南大沢に移転することになった。
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