電子カルテの創成期

ハリマオ65

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第1話:プロローグ・医療にパソコンを使う

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 1970年後半、ある地方の大学病院の医局で、レントゲン写真をモノクロ・イメージ・スキャナーに取り込む、日本で初めての実験が、行われた。しかし、そのためには、IBMの協力を取り付け、トラックにイメージ・スキャナーと、大きなハードディスク、大型モニター、パソコンが、大学病院の医局に持ち込まれた。

 IBMの関係者5人が、その医局の教授の指示のもとレントゲン写真をイメージスキャナーに10分以上かけて、取り込んだ。そのデーターをメモリーから、ハードディスクに送るのに10分以上かかった。そして、約30分後、モニターに映し出された、肘の骨折のレントゲン写真を見て、教授が、一言、まーまーかなと、ほくそ笑んだ。

 そして、使えないことはないと、つぶやいた。でも、解像度は、今一つだと訴えた。すると、IBMの担当者が、今、この分野は、日進月歩で進歩してますので、早晩、希望通りの画像を入出力できるようになりますと答えた。そして、白黒の階調が、まだ、小さい。つまり、画像が荒く実用段階までは、程遠いと語ったのだった。

 しかし、1970年代後半、こんな実験をして所はなく、若手医師も興味本位と言う傾向も強かった。まさか、現代の様に電子カルテで、レントゲン写真入りのデーターベースで、診療するなんて、想像すらできなかった。その後、1980年代、アメリカ製のマッキントッシュ「マック」が、医者の学会のスライド作成に使われるようになった。

 そして、数値、文字だけしか使えなかった、IBMパソコン用リレーショナルデータベース、「DBASEⅡ、DBASEⅢ」が、発売され、汎用された。その後、カード式のデータベース・ファイルメーカーと高機能のファイルメーカー・プロが、発売され、カードとして、レントゲン写真を取り込めるようなシステムが、考え出された。

 しかし、実用化までは、まだ、10年以上を要したが、21世紀になり、医療の効率化で、カルテのデータベース化が、始まり、瞬く間に多くの研究がなされ、現在のように、どこの病院でも、関係するドクターが、いつでもカルテを見ることができ、メールのようにして、送れるようになった。それまでのエピソードを小説として、描いてみました。

 是非、ご覧ください!
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