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0話:プロローグ

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 人生、親が苦労して、一代で、貧乏人から成上った者たちの子供たちで、さらに、その上まで、上りつめたという事例よりも、その反対のケースの方が、多いと聞く。それは、何故か?

 貧乏から這い上がるには、運も関係するが、基本的に、どうれだけ、努力したかに比例してする。つまり、逆境をバネに「今に、見ていろ!」と言う精神で、頑張りぬくことが、最低ラインだ。それを女神様見ていて、幸運を授けてくれ貧乏からの脱出に成功する場合が多い。

 もちろん親が、共働きと言うケースが、圧倒的に多い。そのため、どうしても子供との接触時間は、少なくなる。両親が、陽が暮れて帰って来ると、無言で、風呂を沸かし夕食を作る。もし、成功して成上っても子供たちには、その理由と過程が、よくわからないのだ。

 こうして、いつの間にか、義務教育を終えると多少、裕福になると、私立の高校へ入る。そこには、恵まれて育った、あこがれの服を着た友人たちが、眩いほど、素敵な格好で学校に来る。すると、私もと言う気持ちが芽生える。そして中古車でも買えば、富裕層の仲間入りできたのかと錯覚を起こす。

 そうして、社会で金を稼ぐための勉強の努力よりも得られた商品の素晴らしさに目が行き、もっともっとなる。そこまでの苦労の過程が、完全に抜け落ちるのである。さらに悪いことに努力しているのを見てダサいと言い始めると最悪である。

 人間は、基本的に自分に甘く、人に厳しくなりやすい動物で、とても甘い自己評価を下し就職試験を受け、落ちると、ツキのせいにする。そのうち自分を評価しない、世の中がおかしいと言い始め、自分の実力のなさを顧みることを怠る。つまり、裸の王様である。

 そういう、嫌な、多くの現実を避けて、
「こうなったら良いなという気持ちを人生模様を高度臨床検査センターを日本中に普及させる事業を通じて、成長していく若者たちの姿を通じて書いてみた」
是非、ご覧ください。
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