都会から自然の懐へ

ハリマオ65

文字の大きさ
24 / 29

23話:引っ越し話と釣りの話

しおりを挟む
「12月23日、埴輪夫妻が、津久井浜の富子さんの所へ年末の挨拶に好物を持って訪問した。すると横須賀の中高年の集まりで、約15歳年上の素敵な男性と田辺さんと付き合い始めたと言った」
「と言っても、結婚するわけでもなく、麻雀後、横須賀で食事したり飲んだりしているそうだ」

「でも、女って、そういう心ときめく事って大事なのと言うと、埴輪の奥さんが、そういえば、きれいになった気がするというと、ありがとうとお礼を言った」
「その人は、8年前、最愛の奥様を子宮がんで亡くして一人で生活していると話した」

「上級公務員だったので金銭に困ることもなく優雅に暮らしているけれど寂しいと語っていたと話した」
「でも、お互い大人だから深入りすることもなく月に数回、横須賀での麻雀が終わると、仲間達と一緒に飲みに行くのが楽しみだと語った」

 それを聞いて、それは良かったと埴輪が言った。そして昼食をご馳走になった。帰り際に今度、東京から三島の高原の別荘地に家を建て、そこに引っ越したというと驚いていた。何でまた、引っ越したのと聞かれ、
最近の夏の暑さと都会の喧騒に、嫌気がさしたと話した。

 何処に引っ越した時から三島から車で15分のゴルフ場の近くの標高500メートルの高台だと説明した。多くの美術館や公園があり、春夏秋冬の季節感のある素晴らしい所だというと、そのうち一度、連れて行っていただけますかと言われ、もちろん、歓迎しますと語った。

 沼津、箱根、御殿場、富士五湖、富士周遊道路も近いと言うと、富士山の麓と言うわけねと言い、それは、素晴らしいと言ってくれた。それは、楽しみだわと、春子さんが言った。そんな話を終えると、また、お元気でと言って、春子さんのマンションを後にした。

 帰りは、横浜から新横浜へ行き、新幹線で三島に帰り、バスで、自宅近くの停留所で降りた。そして2014年となり、静浦漁港に出かけた。冬場は、ヤリイカやアオリイカなども釣ることができるがと思い、佐藤さんと一緒に沼津港を見に行った。

 しかし、今年は、特に寒く、風も強い、これでは、釣れないと佐藤さんが言い、春まで、釣りは、待とうと言うことになった。すると、2月上旬と中旬に低気圧が発達しながら日本の南岸を通過し太平洋側では広い範囲で大雪となった。特に2月14~16日にかけては、関東甲信地方を中心に記録的な大雪となった

 3月、西アフリカのエボラ出血熱感染拡大していった。ギニア政府が、最初の患者が2月に確認され、既に59人が死亡したと発表した。瞬く間に国境を越え隣国のシエラレオネ、リベリアに飛び火。感染者は2万人に迫り、流行は、史上最悪の規模になった。

 やがて4月、静浦漁港に行くと、港内側では、シロギス、港外側では、クロダイ、マダイが、釣れていると教えられた。ここは、無料駐車場、トイレも完備し、平日は、それ程、混んでいなかった。ただし、なまこ・たこ・いせえび・海藻類などは採捕が禁止されていますと看板に描いてあった。

 また、係留箇所でのルアー釣りは禁止されていた。この頃、定年退職された佐藤さんと2人で、釣りに来て、多くのシロギスと数匹のタイが、釣れた。5月中旬、早朝、5時過ぎ、沼津港外港で鰯が釣れてると佐藤さんが聞きつけ、埴輪と2人で塙の車で出かけた。

 すると佐藤さんが、群れがいると見つけ、群れの中に投げ込み少しずつを引き、かるく投げてシャクってくるだけで、コマセを付けなくてもイワシが、面白いように釣れた。6時半までに、かなり多くのイワシと小アジが釣れて、半分に分けて、家に持ち帰った。

 夏に沼津港へ行くと、釣り禁止の看板が立っていたので、静浦漁港に釣り場を変えた。ここでも、釣り客が多くなっためか、釣り禁止の立て札が立っていた。ルアー、アジング禁止、漁港内車立ち入り禁止。船の停泊場などの一部釣り禁止と書いてあった。

 さらに、漁民の水揚げの際に邪魔になるため漁港内釣り人進入禁止とも書いてあった。そこで、早朝に漁民の邪魔しないようにした。アジ、イワシ、小サバのサビキ釣りをし、かなりの釣果があった。しかし、同じ魚ばかりで、奥さんに食べ飽きたと言われてしまった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

婚約者の幼馴染?それが何か?

仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた 「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」 目の前にいる私の事はガン無視である 「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」 リカルドにそう言われたマリサは 「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」 ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・ 「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」 「そんな!リカルド酷い!」 マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している  この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」 「まってくれタバサ!誤解なんだ」 リカルドを置いて、タバサは席を立った

さようならの定型文~身勝手なあなたへ

宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」 ――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。 額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。 涙すら出なかった。 なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。 ……よりによって、元・男の人生を。 夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。 「さようなら」 だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。 慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。 別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。 だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい? 「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」 はい、あります。盛りだくさんで。 元・男、今・女。 “白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。 -----『白い結婚の行方』シリーズ ----- 『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。

可愛らしい人

はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」 「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」 「それにあいつはひとりで生きていけるから」 女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。 けれど、 「エレナ嬢」 「なんでしょうか?」 「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」  その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。 「……いいえ」  当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。 「よければ僕と一緒に行きませんか?」

処理中です...