塾と株の儲けで世界の美を再発見

ハリマオ65

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1話:不思議な水、ソニーで頑張り過ぎ心身症

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 そこで夏休みの宿題を始めると30分、2時間、3時間と全く疲れず、何となく奇妙な暗示がしたが、宿題は早く終えるに超したことがないので続けてると、父が、もう0時になるぞ、早く寝ろと言われた。仕方なく寝たふりをして、父が部屋に行ったのを確認して、電気スタンドを枕元に持って来て、次々を宿題を終え、ついに算数の夏休みの宿題を全部終えたので寝た。

 もともと佐野公康は好奇心、旺盛で本を読んだり、音楽を聴いたり、絵を描いたりしたが、飽きっぽい性格で長続きしないという欠点があったが、それが、あのお茶を飲んだら持続力が増し、集中して宿題をした。この経験をしてから父に言って20Lのポリタンクを数個買ってもらい毎週、大渡の湧水を汲んでもらってくるようになり、公康の部屋の隅におき自分専用の魔法の水と称していた。

 しかし、他の家は、腹を下したら嫌だと言い、誰1人手をつけなかった。やがて公康も中学に入り、ものを考えたり、アイディアを出したいときは、冷たい大渡の湧水をコップで飲むと、良いアイディアが浮かんだ。それを温めて飲むと自分がやり始めたことに没頭できた。そのため、中学に入ってから成績が急上昇し中学1年でクラス5,2年でクラストップ、3年で学年でトップ争う様になった。

 その頃、次男の佐野泰之は八王子の工業高校を出て実家の農家を継いだ。そして佐野公康は、この地域の名門、都立国立高校へ1965年に合格した。 特に数学、理科が好きで、ものを考えたり、新しいアイディアを考え出すのが好きだった。しいて言えば暗記が少し弱かった。電気が好きでゲルマニウムラジオ、真空管ラジオ、中古のステレオを買った。

 高校でも数学、理科はトップで良い大学に入るためにカセットテープレコーダーを買ってもらい、英語の単語を徹底的に覚え、英文法の法則を身につけた。すると国立高校でも学年ベスト10に入るようになり高校3年を迎えた。大学は早稲田大学理工学電子工学科を目標にし1968年、大学受験の年を迎えた。冬の雪降る中、受験会場へ向かい、全力を尽くし3月に合格を掴んだ。八王子から早稲田大学まで約1時間。

 大学に入ってからは頻繁に秋葉原電気街に出かけてオーディオ・マニアになりヨーロッパ音楽に心酔した。「マントバーニ」、「パーシーフェイス」、「ポール・モーリア」、「レーモン・ルフェーブル」、「フランシス・レイ」など。この当時、きら星のように音楽界に君臨していて、映画音楽のテーマ曲、サントラ盤「サウンド・トラック」を片っ端から聞いていた。

 それも国産のサンスイ、ヤマハ、三菱・ダイアトーン、パイオニア、ソニー、テクニクス「松下電器」トリオのアンプ、スピーカー、ターンテーブル、スピーカを無料で秋葉原の大きな電気屋で聞く事ができた。日本はメカに強く素晴ら製品を発売したが、スピーカーは欧州のタンノイ、米国のJBLなど海外の高級スピーカーに押されていた。

 佐野公康は、特にJBLの大ファンで欲しいと思ったが、安い物でも数10万円で、最高級のパラゴンに至っては、トヨタ・クラウンの3台分400万円以上した。もちろん、勉強をおろそかにせず、しっかり勉強し、やがて大学4年へ卒論も1971年中に完成し提出し受理された。その後、ソニーを受験して合格し1972年4月から1ケ月の研修を受けた。

 オーディオに詳しいので高級オーディオ、テープデッキ、映像機器を放送局、映画会社、放送局へ販売する、営業部に配属された。しかし、この時代、競争が激しく、その戦いで負けず嫌いの佐野公康は、頑張り、ライバイ会社を出し抜いた。そして他社からソニー製品に切替、特にビデオ、高級スピーカー、テープでデッキを切り替え1972年、営業部で新人賞を取り賞金50万円を獲得。

 上客をつかみ、そのお客さんのコネで、他社からの切替を行って、1973年には営業部の最優秀賞を獲得して200万円を手にした。しかし仕事に熱中、で頑張れば、頑張るほど、空虚な気持ちになった。1973年の4月、営業活動中に炎天下の歩道で倒れて救急車で運ばれ、点滴を打って脱水症状は回復し、内科では退院しても良いと言われた。
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