野生児・竜二のてんこ盛り人生

ハリマオ65

文字の大きさ
32 / 32

31話「最終章」:加藤塾にと南半球旅行と加藤さんの死

しおりを挟む
 すると、喜んでくれるので,おにぎり、パン、お稲荷さんを持たせた。この活動が、この地区で知られるようになると、日吉の慶応、法政、日大の学生でボランティアをしますと言う学生が現れた。

 そこで、お願いして、お土産で食べ物や残った飲み物を持って帰った。これにより、週に2回、水曜の金曜に加藤夫妻と範子さんが出るだけになった。竜二と範子さんが、毎日、塾が始まる前に,食料品を入れた段ボールにいれて。持ち込むだけとなった。

 そして月謝で余った分は学生達で分けて良いと言うことにした。そのうち学生の代表が慶応大学の清水守君と決まった。そして学生達で,もらう月謝内で食料品を調達し、塾を運営しますので任せて下さいと言われた。

 それを聞き、2010年からは加藤優造と竜二は全部任せることにした。2010年に、やっと自由になる時間が増えたので海外旅行に行かないかと山倉範子さんが加藤香織さんと話し合っていると、病気から立ち直った加藤優造さんも行ったことのない所へ行って見たいなと言った。

 そこで、グアムへの避寒旅行え、提案すると良いねと言うので予約した。しかし、なぜか、今年は予約が、埋まるのが早く、満員で取れなかった。そして2010年を迎えた。2010年、初詣で家内安全、健康祈願、商売繁盛をお願いしてきた。

 その後、豪ドルの金利が上昇してきたので、少し様子を見て2010年から2011年の5%というオーストラリア・ニュージーランド銀行の5年定期預金を開始した。1口約4万豪ドルを24ヶ月間、毎月、5年定期預金に連続して預けることにした。

 東京駅近くのオーストラリア・ニュージランド銀行・東京支店に竜二が足を運んで、口座を作る手続きを聞いて必要書類を提出し入金を開始。その後はインターネントで手続きできると聞いて、それ以降も毎月4.17万豪ドルを2年間、連続して預け入れしたいと窓口に言った。

 今日現在、その手続きを取ることは出来ないので,ご自分でやって下さいと言われ、その方法を懇切丁寧にパソコンを使って,教えてくれた。そして、窓口のグラマーで大型な豪州美人に、お礼を言って店を出た。

 もちろん、竜二は英語が出来ないので彼女が日本語で対応してくれた。しかし,この年は、例年にも増して寒い年だった。そんな2012年1月28日の寒い朝、加藤家で大きな悲鳴が聞こえた。

 範子さんが、大変だと言うと、竜二と2人で加藤さんの家に駆け込んだ。すると加藤優造さんの布団の枕元に憔悴しきった奥さんの香織さんが座り込んで泣き伏していた。そして加藤優造さんが亡くなったと小さな声で言った。

 すぐに竜二が加藤さんの脈をとると脈を打ってない。そこで消防署に連絡して救急車を呼んでもらい3人で同乗して橫浜労災病院に運ばれて死亡が判明。病名は心不全と言われた。この寒い時期には、結構あるんですと医者に言われた。

 2012年1月28日死亡、享年64歳の若さだった。すぐに加藤さんの長男、加藤和男さんと長女の加藤福子さんに電話を入れると1時間ほどで病院に到着。朝9時を過ぎたので地元の葬儀社に連絡して4日後の葬儀所が開いているというので2月1日、朝10時から葬儀を予約。

 加藤さんの東京の実家のには、知らさせなかった。相模湖町の矢島家の香織さんの御両親は、昨年なくなっており近親者と加藤塾のメンバーの慶応、法政、日大の学生7人と世話になった塾生が20人の子供達と共に来てくれた。

 その後。公民館の関係者と公民館を紹介してくれた地元の人の合計40人が、駆けつけてくれた。そして加藤さんの長男の加藤和男が弔辞を述べて、竜二も加藤さんとの思い出を話すと、会場からすすり泣きが聞こえた。そして地元のお寺に埋葬された。

 そして加藤和男さんが、実家に奥さんの加藤啓子さんと2人の子供と残された加藤香織さんの5人で暮らす事になった。この日は、寒い日で朝、みぞれが、落ちてきたが、葬式を終えた頃から晴れてきて埋葬された。

「お寺から帰る頃、雲間から一筋の光が、奥さんの香織さん、竜二と範子さんの方に降り注ぎ」
「まるで亡き、加藤優造さんが残された3人の人生の灯りをともしてるかのように」
、香織さんには思えて、思わず涙が流れ落ちた。
【完結】
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

処理中です...