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季節話
龍神様と肉まん
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ある雪の降る寒い日。筋肉が自慢の龍平も寒さに耐えきれず屋内に入っておりました。
「龍平、縁側でにくまんを食おうぞぉ。」
「何ですって?」
龍神様は神様なので、寒さは感じているものの、人間である龍平ほど寒がりではありません。
「にくまんだぁ。まあ、未来の饅頭みたいなものだぁ。中に肉炒めのようなものが入っておるのだが、出来たてで温かいから食べれば温まるだろうよ。」
「にくまんは分かりましたけど、何で縁側なんですか。温かいものを食べるとは言っても寒いものは寒いですから。龍神様はこのあたり一面の銀世界が視界に入らないのですか?」
「未来ではこんびに、なる店で買い、家に着くまでに寒い外で食べるのが乙なのだぁ。」
「知りませんよ。」
「龍平、辛辣じゃのぉ...。だが私は引かんぞぉ、厚着をすれば良いではないか。そうだ、後ろから抱きしめて温めてやっても...」
「厚着します!早く食べましょう!」
龍平は龍神様の言葉を遮るようにして縁側に向かいます。どてら二枚、その上に布団も被ります。
「もこもこで抱きしめたくなるのぉ...。」
「いいから早くにくまんください!」
龍神様と龍平はん側に隣に座り、寒さに震えながら肉まんを一口かじりました。
「ん!美味しい!龍神様、すごく美味しいです。」
「なら良かったぁ。嫁の喜ぶ顔が見れるだけ作った甲斐があったのぉ。」
「嫁じゃないです。あ、龍神様、そんなに傾けては...。」
「あ。」
龍平の寒さで赤くなった顔を眺めるのに夢中になっていた龍神様は、手で持っていた肉まんの中身を丸ごと落としてしまいました。
「あぁ、派手にやってしまったのぉ。ま、私のなら落ちても構わんさぁ。龍平がおいしそうに食べるのを見るとしよう。」
「見なくていいです。...はい。」
龍平はそう言うと自分の肉まんを半分に割り、片方を龍神様に渡しました。
「二人で食べましょう。半分こです。」
「龍平...これは婚姻の申し込みか?受けようぞぉ!」
「断じて違うので早く食べて下さい!」
ある寒い日、龍神様と龍平は温かい一つの肉まんを半分こして食べ、心も温かくなったとか。
「龍平、縁側でにくまんを食おうぞぉ。」
「何ですって?」
龍神様は神様なので、寒さは感じているものの、人間である龍平ほど寒がりではありません。
「にくまんだぁ。まあ、未来の饅頭みたいなものだぁ。中に肉炒めのようなものが入っておるのだが、出来たてで温かいから食べれば温まるだろうよ。」
「にくまんは分かりましたけど、何で縁側なんですか。温かいものを食べるとは言っても寒いものは寒いですから。龍神様はこのあたり一面の銀世界が視界に入らないのですか?」
「未来ではこんびに、なる店で買い、家に着くまでに寒い外で食べるのが乙なのだぁ。」
「知りませんよ。」
「龍平、辛辣じゃのぉ...。だが私は引かんぞぉ、厚着をすれば良いではないか。そうだ、後ろから抱きしめて温めてやっても...」
「厚着します!早く食べましょう!」
龍平は龍神様の言葉を遮るようにして縁側に向かいます。どてら二枚、その上に布団も被ります。
「もこもこで抱きしめたくなるのぉ...。」
「いいから早くにくまんください!」
龍神様と龍平はん側に隣に座り、寒さに震えながら肉まんを一口かじりました。
「ん!美味しい!龍神様、すごく美味しいです。」
「なら良かったぁ。嫁の喜ぶ顔が見れるだけ作った甲斐があったのぉ。」
「嫁じゃないです。あ、龍神様、そんなに傾けては...。」
「あ。」
龍平の寒さで赤くなった顔を眺めるのに夢中になっていた龍神様は、手で持っていた肉まんの中身を丸ごと落としてしまいました。
「あぁ、派手にやってしまったのぉ。ま、私のなら落ちても構わんさぁ。龍平がおいしそうに食べるのを見るとしよう。」
「見なくていいです。...はい。」
龍平はそう言うと自分の肉まんを半分に割り、片方を龍神様に渡しました。
「二人で食べましょう。半分こです。」
「龍平...これは婚姻の申し込みか?受けようぞぉ!」
「断じて違うので早く食べて下さい!」
ある寒い日、龍神様と龍平は温かい一つの肉まんを半分こして食べ、心も温かくなったとか。
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