3 / 10
花の国で出会った少女
しおりを挟む
時の国を出て東へ進むこと2日、クロとロックは花の国フィオラルシアの近くまでやってきました。まだ国の中に入っていなくとも見えるほど色とりどりの綺麗な花畑、ふわっと鼻に香る花の匂い。ゆったりとした雰囲気のするこの国の前で、2人は思わず肩の力を抜きます。
「ふわ~、心地良すぎて寝そう...。」
「やめて、こんなところで寝ないで。せめて寝るなら国に入ってからにしようよ。」
「んん~。早くあの花畑でゆっくり昼寝したい。」
2人は期待に胸を膨らませながら国の門を開きます。この世界では、1つ1つの国が完全に区切られていて、国を出入りするときは必ずその国に1つはある門をくぐります。国境線と呼ばれる、どこの国のものでもない散歩道のような道を歩き、目に入った門から国に入る、と言うのがこの世界の妖精旅の方法です。この世界はいつだってどこかの旅人がいるので、国境道には旅人のための食糧や野宿道具の消耗品などが売られている簡単な出店のようなものもあります。クロもこの2日間で、野宿に必要な最低限のものを買うために立ち寄っていました。
「「おお~!」」
門を開けた2人はそこに広がる景色、一面満開の花畑に思わず感嘆の声を漏らします。その美しさは、それなりに緑を育てていた時の国とは比べ物にならず、時の国から始めて出た2人には物珍しくもあり、思わず見惚れてしまうものなのでした。
「これはすごい...。とりあえず、もうちょっと先に進んだあの辺りで昼寝しよう。」
「まずは今日の宿を探さない?野宿でもいいけど、せっかく建物のある国まで来たんだから。」
「じゃあロックが探しておいておくれよ。」
「無茶言わないで。妖精が1人で来たって追い返されちゃうよ。」
2人は歩きながら話します。この国の花畑は地面一面に咲いているように見えますが、近寄ってみると実は花畑の中に道が作られており、花を踏まずとも花畑の中を歩けるようになっています。花を大事にするこの国ならではの丁寧な手入れが伺えます。2人がそんな道を歩いていると、目の前に1人の女の子が佇んでいるのを見かけました。クロと同じ年か少し下くらいでしょうか、まだあどけなさの残った子どもです。
「女の子だ、こんにちは。オレは時の国から来たクロ。こっちは妖精のロック。君は?」
クロは女の子に近づくと、優しく笑いながら挨拶します。この国のことを何も知らないクロは、この国に住む人に聞きたいことがあるのです。しかし、女の子はクロの顔を見てはいますが何も答えません。それどころか顔をそらし、明後日の方向を見ています。
「んん~、そっちに何かあるの?」
クロは女の子が自分の言葉に何も返してくれないことは何も気にせず、女の子の見ている方を一緒に見ます。すると、この女の子と同じくらいの年の子どもたちがみんなでワイワイと花冠を作って遊んでいます。クロは女の子がその様子を見て、羨ましそうな、寂しそうな顔をしているように見えました。
「一緒に遊ばないの?」
女の子はフルフルっと首を横に振ります。
「じゃあオレが言ってきてあげよう。」
そう言うとクロは女の子が見ていた子どもたちの方に向かって走りだしました。女の子はクロの急な行動に驚いた顔をしましたが、それを隣で見ていたロックはもっとビックリです。驚きのあまり声を上げました。
「ちょ、ちょっと待ちなよクロ!」
「え~、なんで?」
「何でって!あの子が1人だけ仲間に入ってないのは何か理由があるかもしれないし!部外者のロックたちがでしゃばるのは良くないよ!もし意地悪とかなら、ロックたちが余計なことしたせいで関係が悪化しちゃうかもしれないし!」
「んん~それなら、そうなった時に考えよっと。」
「嘘でしょ!?」
クロはロックの話を聞いてはいますが聞くだけです。言う通りにはせず、子どもたちの輪の中に入っていきました。急に入ってきたクロを見て、子どもたちは一瞬ビックリしていましたが、クロの格好から旅人と分かると、すぐににこやかな笑顔で出迎えてくれます。
「旅人さん?どこの国から来たの?」
「時の国ってとこ。あのさ、みんなに聞きたいことがあるんだけど。」
「なあに?」
「あそこにいる女の子、みんなのこと羨ましそうに見てるんだけど、仲間に入れてあげないの?」
クロはまだ離れた場所に立ってこちらを見ている女の子を指さして言います。クロの肩に座ったロックは「あちゃー」という顔をして両手で顔を覆います。
「ああ、モネちゃん。モネちゃんはね、耳が聞こえていないの。だから私たちと一緒にいても楽しくないんじゃないかって、自分だけ違うって思っちゃうんじゃないかって思ってね、ちょっと離れたところで遊ぶようにしてるんだ。」
「耳が聞こえない?」
「うん、生まれつきで言葉も話せないんだって。私たちが言ってることは口の動き?とかで分かるらしいんだけど、モネちゃんが何を言いたいのかは分からないからやっぱり不便で。私たちと一緒にいない方がモネちゃんにとっても楽かなって思ってるんだ。だから仲間に入れてあげないとか、そんな意地悪をしてるんじゃないんだよ~。」
「ふうん...でも、ちょっと可哀想かもしれない。」
「うん、だからね、今作ってるこの花冠は皆でモネちゃんにあげようって思ってるんだ。私たち、モネちゃんと仲良しでいたいとは思ってるんだよ。」
「なるほど。分かった。ありがとね~。」
「いーいーよ。クロは今日この国に泊まるの?」
「うん、じゃあまた会えたら会おう。」
子どもたちにお礼を言ってあっさり別れたクロは女の子の元に戻ります。女の子は一部始終見ていたので、クロの言葉を待つように、クロの顔をじっと見ます。
「聞いて来たよ。んとね、あの子たち、モネと仲良しでいたいんだって。モネのことをいっぱい考えてた。今作ってる花冠もモネのためなんだって。いいね、そばにいなくても、君たちとっても良い友達だ。」
口元を見ながらクロの言葉を聞いたモネは少し驚いた顔をし、子どもたちの輪を見て嬉しそうに笑いました。女の子が笑顔になったのを見ると、クロは女の子に向き直ります。
「じゃあ改めて、俺はクロ、こっちは妖精のロック。オレたち今旅をしてて今日寝るとこを探してるんだけど、どこか知らない?」
「え、ちょっとクロ、この子耳が聞こえてないんだって、喋れないんだって。なんでわざわざこの子に聞くの。」
「おおお、そうだった。じゃあ…あ、そうだ。」
クロはロックの言葉にハッとすると、「じゃあ」とモネの手を握りました。驚くモネを他所に、クロはモネに分かりやすいように顔を近づけ、はっきりと口を動かしながら言いました。
「泊まれるところ、連れて行って。」
モネはクロの突然の行動に少し困った顔をしたかと思うと、手に顎に当てて考え出し、やがてクロの手を引っ張って歩き出しました。
「ね、ロック。言葉が喋れなくたって、思いを伝える方法はいくらだってあるさ。」
「モネには大分迷惑をかけているけどね。」
「んん~、それは後で謝ろう。」
クロとロックが話している間にモネに連れてこられたのは、ロフトハウスのような家でした。少し小さいけれどしっかりとした家で、木だけで作られたその家はとても温かみを感じます。クロとロックを連れてきたモネは「ちょっと待ってて」と言うかのように、両手の平をクロの目の前に見せたかと思うと、急いでその家の中に入っていきました。
「ねえクロ、ここってもしかしなくてモネの家だよね?クロ、泊まれるとこに連れてってって言ってたからてっきり宿屋に連れていかれるものだと思ってたんだけど...。」
「お家に泊めてくれるのか~、優しいな~。」
「楽観的すぎない!?」
そうこうしていると、家からモネがバタバタと出てきました。そしてまたクロの手をぎゅっと握ると、引っ張って中まで連れて行きました。中に入ると、長い髪の毛を頭の上でギュッとお団子にし、動きやすいズボン姿でエプロンをした女性がキッチンらしきところから出てきました。
「こんにちは。オレはクロです。こっちは妖精のロック。モネのお母さんですか?」
「ええそうよ、ようこそいらっしゃいな。この子から事情は聴いたわ、泊まるところ探してるんですってね。ここに泊まっていきなさいよ。この子も賑やかになって嬉しいから。」
「本当ですか。それはありがたい。ではぜひ3日ほどお世話になりたいです。」
「図々しいよクロ!」
「あはは、構わないよ、好きなだけいてくれて。でもそうだね、さすがにただ飯って言うのもあれだから、」
「オレ一応王族なのでお金ならあります。」
「知ってる。子どもの旅人はみんな王族だもの。違うわ、そうじゃなくて、モネと遊んであげて。何日でも泊まっていいからその間、モネに最高に楽しい思い出を作ってあげて。これが条件。どう?」
「んん~、これはこれは難解な...。でもオレも男、やってやりましょう。」
「あはは、決まり。じゃあその色々重たそうな荷物とりあえず置いておいで。話はその後にしよう。」
「はーい。」
「嘘でしょ...こんなノリで旅初めての宿泊先が決まるの?」
こうしてこの日、クロとロックはモネの家に泊めてもらうことになりました。
「ふわ~、心地良すぎて寝そう...。」
「やめて、こんなところで寝ないで。せめて寝るなら国に入ってからにしようよ。」
「んん~。早くあの花畑でゆっくり昼寝したい。」
2人は期待に胸を膨らませながら国の門を開きます。この世界では、1つ1つの国が完全に区切られていて、国を出入りするときは必ずその国に1つはある門をくぐります。国境線と呼ばれる、どこの国のものでもない散歩道のような道を歩き、目に入った門から国に入る、と言うのがこの世界の妖精旅の方法です。この世界はいつだってどこかの旅人がいるので、国境道には旅人のための食糧や野宿道具の消耗品などが売られている簡単な出店のようなものもあります。クロもこの2日間で、野宿に必要な最低限のものを買うために立ち寄っていました。
「「おお~!」」
門を開けた2人はそこに広がる景色、一面満開の花畑に思わず感嘆の声を漏らします。その美しさは、それなりに緑を育てていた時の国とは比べ物にならず、時の国から始めて出た2人には物珍しくもあり、思わず見惚れてしまうものなのでした。
「これはすごい...。とりあえず、もうちょっと先に進んだあの辺りで昼寝しよう。」
「まずは今日の宿を探さない?野宿でもいいけど、せっかく建物のある国まで来たんだから。」
「じゃあロックが探しておいておくれよ。」
「無茶言わないで。妖精が1人で来たって追い返されちゃうよ。」
2人は歩きながら話します。この国の花畑は地面一面に咲いているように見えますが、近寄ってみると実は花畑の中に道が作られており、花を踏まずとも花畑の中を歩けるようになっています。花を大事にするこの国ならではの丁寧な手入れが伺えます。2人がそんな道を歩いていると、目の前に1人の女の子が佇んでいるのを見かけました。クロと同じ年か少し下くらいでしょうか、まだあどけなさの残った子どもです。
「女の子だ、こんにちは。オレは時の国から来たクロ。こっちは妖精のロック。君は?」
クロは女の子に近づくと、優しく笑いながら挨拶します。この国のことを何も知らないクロは、この国に住む人に聞きたいことがあるのです。しかし、女の子はクロの顔を見てはいますが何も答えません。それどころか顔をそらし、明後日の方向を見ています。
「んん~、そっちに何かあるの?」
クロは女の子が自分の言葉に何も返してくれないことは何も気にせず、女の子の見ている方を一緒に見ます。すると、この女の子と同じくらいの年の子どもたちがみんなでワイワイと花冠を作って遊んでいます。クロは女の子がその様子を見て、羨ましそうな、寂しそうな顔をしているように見えました。
「一緒に遊ばないの?」
女の子はフルフルっと首を横に振ります。
「じゃあオレが言ってきてあげよう。」
そう言うとクロは女の子が見ていた子どもたちの方に向かって走りだしました。女の子はクロの急な行動に驚いた顔をしましたが、それを隣で見ていたロックはもっとビックリです。驚きのあまり声を上げました。
「ちょ、ちょっと待ちなよクロ!」
「え~、なんで?」
「何でって!あの子が1人だけ仲間に入ってないのは何か理由があるかもしれないし!部外者のロックたちがでしゃばるのは良くないよ!もし意地悪とかなら、ロックたちが余計なことしたせいで関係が悪化しちゃうかもしれないし!」
「んん~それなら、そうなった時に考えよっと。」
「嘘でしょ!?」
クロはロックの話を聞いてはいますが聞くだけです。言う通りにはせず、子どもたちの輪の中に入っていきました。急に入ってきたクロを見て、子どもたちは一瞬ビックリしていましたが、クロの格好から旅人と分かると、すぐににこやかな笑顔で出迎えてくれます。
「旅人さん?どこの国から来たの?」
「時の国ってとこ。あのさ、みんなに聞きたいことがあるんだけど。」
「なあに?」
「あそこにいる女の子、みんなのこと羨ましそうに見てるんだけど、仲間に入れてあげないの?」
クロはまだ離れた場所に立ってこちらを見ている女の子を指さして言います。クロの肩に座ったロックは「あちゃー」という顔をして両手で顔を覆います。
「ああ、モネちゃん。モネちゃんはね、耳が聞こえていないの。だから私たちと一緒にいても楽しくないんじゃないかって、自分だけ違うって思っちゃうんじゃないかって思ってね、ちょっと離れたところで遊ぶようにしてるんだ。」
「耳が聞こえない?」
「うん、生まれつきで言葉も話せないんだって。私たちが言ってることは口の動き?とかで分かるらしいんだけど、モネちゃんが何を言いたいのかは分からないからやっぱり不便で。私たちと一緒にいない方がモネちゃんにとっても楽かなって思ってるんだ。だから仲間に入れてあげないとか、そんな意地悪をしてるんじゃないんだよ~。」
「ふうん...でも、ちょっと可哀想かもしれない。」
「うん、だからね、今作ってるこの花冠は皆でモネちゃんにあげようって思ってるんだ。私たち、モネちゃんと仲良しでいたいとは思ってるんだよ。」
「なるほど。分かった。ありがとね~。」
「いーいーよ。クロは今日この国に泊まるの?」
「うん、じゃあまた会えたら会おう。」
子どもたちにお礼を言ってあっさり別れたクロは女の子の元に戻ります。女の子は一部始終見ていたので、クロの言葉を待つように、クロの顔をじっと見ます。
「聞いて来たよ。んとね、あの子たち、モネと仲良しでいたいんだって。モネのことをいっぱい考えてた。今作ってる花冠もモネのためなんだって。いいね、そばにいなくても、君たちとっても良い友達だ。」
口元を見ながらクロの言葉を聞いたモネは少し驚いた顔をし、子どもたちの輪を見て嬉しそうに笑いました。女の子が笑顔になったのを見ると、クロは女の子に向き直ります。
「じゃあ改めて、俺はクロ、こっちは妖精のロック。オレたち今旅をしてて今日寝るとこを探してるんだけど、どこか知らない?」
「え、ちょっとクロ、この子耳が聞こえてないんだって、喋れないんだって。なんでわざわざこの子に聞くの。」
「おおお、そうだった。じゃあ…あ、そうだ。」
クロはロックの言葉にハッとすると、「じゃあ」とモネの手を握りました。驚くモネを他所に、クロはモネに分かりやすいように顔を近づけ、はっきりと口を動かしながら言いました。
「泊まれるところ、連れて行って。」
モネはクロの突然の行動に少し困った顔をしたかと思うと、手に顎に当てて考え出し、やがてクロの手を引っ張って歩き出しました。
「ね、ロック。言葉が喋れなくたって、思いを伝える方法はいくらだってあるさ。」
「モネには大分迷惑をかけているけどね。」
「んん~、それは後で謝ろう。」
クロとロックが話している間にモネに連れてこられたのは、ロフトハウスのような家でした。少し小さいけれどしっかりとした家で、木だけで作られたその家はとても温かみを感じます。クロとロックを連れてきたモネは「ちょっと待ってて」と言うかのように、両手の平をクロの目の前に見せたかと思うと、急いでその家の中に入っていきました。
「ねえクロ、ここってもしかしなくてモネの家だよね?クロ、泊まれるとこに連れてってって言ってたからてっきり宿屋に連れていかれるものだと思ってたんだけど...。」
「お家に泊めてくれるのか~、優しいな~。」
「楽観的すぎない!?」
そうこうしていると、家からモネがバタバタと出てきました。そしてまたクロの手をぎゅっと握ると、引っ張って中まで連れて行きました。中に入ると、長い髪の毛を頭の上でギュッとお団子にし、動きやすいズボン姿でエプロンをした女性がキッチンらしきところから出てきました。
「こんにちは。オレはクロです。こっちは妖精のロック。モネのお母さんですか?」
「ええそうよ、ようこそいらっしゃいな。この子から事情は聴いたわ、泊まるところ探してるんですってね。ここに泊まっていきなさいよ。この子も賑やかになって嬉しいから。」
「本当ですか。それはありがたい。ではぜひ3日ほどお世話になりたいです。」
「図々しいよクロ!」
「あはは、構わないよ、好きなだけいてくれて。でもそうだね、さすがにただ飯って言うのもあれだから、」
「オレ一応王族なのでお金ならあります。」
「知ってる。子どもの旅人はみんな王族だもの。違うわ、そうじゃなくて、モネと遊んであげて。何日でも泊まっていいからその間、モネに最高に楽しい思い出を作ってあげて。これが条件。どう?」
「んん~、これはこれは難解な...。でもオレも男、やってやりましょう。」
「あはは、決まり。じゃあその色々重たそうな荷物とりあえず置いておいで。話はその後にしよう。」
「はーい。」
「嘘でしょ...こんなノリで旅初めての宿泊先が決まるの?」
こうしてこの日、クロとロックはモネの家に泊めてもらうことになりました。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
義務ですもの。
あんど もあ
ファンタジー
貴族令嬢の義務として親の決めた相手に嫁いだが、夫には愛する人がいた。夫にないがしろにされても、妻として母として嫁としての義務を果たして誠実に生きたヒロインの掴んだ、ちょっと歪んだ幸せとは。
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる