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第一章 千代
癒しの力
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「難しい話は終わったー??」
夏休みの予定が決まったところで、母が部屋に戻ってきた。
いつの間にか、夕食の片付けをし風呂にも入ってきたらしい。
「お父さんか、千代どっちでも良いから次入っちゃってー」
「じゃ、俺は部屋戻るわ。ハイジも連れてくよ」
大樹がハイジを抱いて席を立つ。
「私、ゆっくり入りたいから、お父さん先入っちゃってー」
そう言ってダイニングからリビングに移動する。
「はぁー」
と、ため息をつくと
「お疲れ様」
母が炭酸水を入れたコップを差し出してくれた。
「ありがとう」
受け取り、一口飲む。
「まぁ、色々と大変な一日だったわね。何か切っ掛けがあって思い出したのかも知れないけど、言いたくなければ言わなくても良いし、言いたければ聞くわよ。」
あえて、そこを話さなかった事に気がついてくれていた。
「あー………まだ、整理ついてないし、話すほどの事でもないような気がするから」
「うん。良いよー」
ニコッと笑って隣に座ってくれる。
母のこういうところ大好き。
「あっ、そうだ!!そのまま座っててくれる?」
隣から立ち上がりソファの後ろに回り込んでへッドギアを外してマッサージを始める。
「なに?これ??触ってくれた所こら温かくなってく」
「えっ?熱い?」
ダメだったかな?さっき自分にやったみたいに肩に手をあて、血管に血が流れるようにイメージして、心のなかでヒールを唱える。
「ううん。気持ち良いよ。でも、千代疲れてるんじゃない?お母さんの肩こりはいつものことだから大丈夫だよ?」
気持ち良いみたい。良かった。
「魔法を使っても疲れた感じしないから、大丈夫だと思う。もうちょっとで終わるから、そのまま座ってて」
手を首筋に持っていき、その後は肩甲骨と背骨の間に手を動かした。
「終わり!!どう?」
そう、声をかけながらソファの前に動く。
「ありがとう!!すごく身体が軽い。こんなスッキリしたの何時ぶりかしら??」
そう、言いながら。私をハグしてくれた。
「ありがとう。千代………
本当はね、前世とか魔法とか、どうでも良いの………
それより、あなたが中学の時のように明るくなってくれたのが、嬉しい………」
声がくぐもる。
中学3年の時、トラブルに巻き込まれて、家族、親族、多くの人たちに迷惑をかけた。
そのせいで、私は外見も性格も暗くなってしまった。
その事を言葉や態度に示してないけど、沢山の心配をかけてしまっていたのだと再確認する。
「ありが」
「でも、この魔法はスゴいわ!!」
ありがとう。と、伝えようとするのを遮られ、顔を上げた母がニコッと笑う。
私から手を離すと、グルグル腕を回しながら。
「ちょっと、何これ!!すっごく部屋が明るく感じるんだけど。目にも何かした?」
あー、やっぱり私も思ったんだよね。明るいよね
「目には、特になにもしてないんだ。首や肩の血行が良くなって、頭に血が巡りやすくなったからかなー?なんて思うんだけど、どう?」
そう、頭は怖いから何もしていない。
でも、私も視野が明るくなって、頭がスッキリしてるから、血の巡りのおかげだと思うんだよね。
「なるほど。まぁ、なんにせよ、ありがとう。千代」
頭をグシャグシャに撫でてくれる。
「なに?お父さんもまぜてよ!」
父も風呂を出てきたので、
母は父に麦茶を入れてあげ、私はソファの座ってもらうように誘導した。
次は、父の番だ。
夏休みの予定が決まったところで、母が部屋に戻ってきた。
いつの間にか、夕食の片付けをし風呂にも入ってきたらしい。
「お父さんか、千代どっちでも良いから次入っちゃってー」
「じゃ、俺は部屋戻るわ。ハイジも連れてくよ」
大樹がハイジを抱いて席を立つ。
「私、ゆっくり入りたいから、お父さん先入っちゃってー」
そう言ってダイニングからリビングに移動する。
「はぁー」
と、ため息をつくと
「お疲れ様」
母が炭酸水を入れたコップを差し出してくれた。
「ありがとう」
受け取り、一口飲む。
「まぁ、色々と大変な一日だったわね。何か切っ掛けがあって思い出したのかも知れないけど、言いたくなければ言わなくても良いし、言いたければ聞くわよ。」
あえて、そこを話さなかった事に気がついてくれていた。
「あー………まだ、整理ついてないし、話すほどの事でもないような気がするから」
「うん。良いよー」
ニコッと笑って隣に座ってくれる。
母のこういうところ大好き。
「あっ、そうだ!!そのまま座っててくれる?」
隣から立ち上がりソファの後ろに回り込んでへッドギアを外してマッサージを始める。
「なに?これ??触ってくれた所こら温かくなってく」
「えっ?熱い?」
ダメだったかな?さっき自分にやったみたいに肩に手をあて、血管に血が流れるようにイメージして、心のなかでヒールを唱える。
「ううん。気持ち良いよ。でも、千代疲れてるんじゃない?お母さんの肩こりはいつものことだから大丈夫だよ?」
気持ち良いみたい。良かった。
「魔法を使っても疲れた感じしないから、大丈夫だと思う。もうちょっとで終わるから、そのまま座ってて」
手を首筋に持っていき、その後は肩甲骨と背骨の間に手を動かした。
「終わり!!どう?」
そう、声をかけながらソファの前に動く。
「ありがとう!!すごく身体が軽い。こんなスッキリしたの何時ぶりかしら??」
そう、言いながら。私をハグしてくれた。
「ありがとう。千代………
本当はね、前世とか魔法とか、どうでも良いの………
それより、あなたが中学の時のように明るくなってくれたのが、嬉しい………」
声がくぐもる。
中学3年の時、トラブルに巻き込まれて、家族、親族、多くの人たちに迷惑をかけた。
そのせいで、私は外見も性格も暗くなってしまった。
その事を言葉や態度に示してないけど、沢山の心配をかけてしまっていたのだと再確認する。
「ありが」
「でも、この魔法はスゴいわ!!」
ありがとう。と、伝えようとするのを遮られ、顔を上げた母がニコッと笑う。
私から手を離すと、グルグル腕を回しながら。
「ちょっと、何これ!!すっごく部屋が明るく感じるんだけど。目にも何かした?」
あー、やっぱり私も思ったんだよね。明るいよね
「目には、特になにもしてないんだ。首や肩の血行が良くなって、頭に血が巡りやすくなったからかなー?なんて思うんだけど、どう?」
そう、頭は怖いから何もしていない。
でも、私も視野が明るくなって、頭がスッキリしてるから、血の巡りのおかげだと思うんだよね。
「なるほど。まぁ、なんにせよ、ありがとう。千代」
頭をグシャグシャに撫でてくれる。
「なに?お父さんもまぜてよ!」
父も風呂を出てきたので、
母は父に麦茶を入れてあげ、私はソファの座ってもらうように誘導した。
次は、父の番だ。
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