28 / 38
第二章 リリアーヌ
第三王子
しおりを挟む
僕は、クリストフ・ドルタニア
ドルタニア王国の第三王子。
年の離れた兄2人と姉1人がいる。
兄の子が俺より年上だというくらい離れている。
母は子爵の娘で、普通なら側室などなれない身分であったが、器量の良さを買われた。
文字通り買われた………
母の実家は、事業に失敗し、
もう一家離散の状況だった。
そんな中、器量の良い母を金持ちの後添いにしようと、出来る限り着飾らせて、
王宮のパーティーに向かわせた。
そこで王に見初められた。
母の実家には多額の準備金が渡され、
側室に迎えられた。
母も子爵家も、立身出世を目指す訳でもなく、
王の慈悲に感謝した。
そうして、僕が産まれた。
兄がすでに王太子として公務をはたし、兄の子が、次の王太子になることも暗黙の了解とされている。
その中での第三王子。
王位継承の可能性もスペアでいる必要もなく、
いつかは、臣下になるのが決定しているなか、母と二人離宮で過ごした。
そんな僕も12歳になり、
学院に入学する直前に、
陛下と王妃様に呼び出された。
そこで、僕の役割を言い渡された。
陛下は、自分の末妹を法律を改正してまで手にいれようとするほど執着していた。
その姫君は、逃げるように降嫁され、娘を産んだ。
今度は、その娘を手にいれようと、年の近い息子が必要になり、
見目が良い者を側室に迎え、僕が産まれた。
すでに、妹姫の娘とは婚約が内諾されている。のだと………
あー。納得!!
陛下が、母を見初めた。という割に、母が愛されている。と感じた事がなかった。
ただ、母や僕には優しかった。
帝王教育ではないが、色々な事を学ばせてくれ、騎士の訓練に参加することも許可してくれた。
嫉妬深いと言われる王妃様が、側室である母や僕の存在をスルーしてくれていたのも理解できた。
母の実家にも充分に支援をしてくれ、けっして蔑ろにはされていない。
それで、十分だ。
僕の相手はリリアーヌ・フランドルン
フランドルン侯爵令嬢。
一学年下で、来年学院に入学する時に
正式に婚約する予定らしい。
学院入学前のタイミングで僕に話す。
という事は、キチンと彼女を迎えられるように準備をしておけ。という事だろう。
侯爵令嬢は、身体の弱い母親の為に領地で過ごしていて、
ほとんど街に出たことがないらしい。
優しい子なんだろうな。
王都に出てきたら、一緒にいろんな店に行こう。喜んでくれたら良いなぁ。
侯爵家も
辺境伯と共同開発した、魔石の再利用
教会と提携した新しいポーションの発明
など、飛ぶ鳥を落とす勢いの商会を持ち、地位、財ともに僕には勿体ない話だ。
一人娘である彼女の婿に入り、
その侯爵家を継ぐのは僕になると思うと、
心配。
………でも、おかしいな
そうなると、陛下は妹姫が手に入らないんじゃないか?
まさか、僕に侯爵を暗殺させて、未亡人にさせて手にいれるなんて事はないよね?
怖い怖い!!
そうなったら、僕はどうしたら良いのだろうか。
ドルタニア王国の第三王子。
年の離れた兄2人と姉1人がいる。
兄の子が俺より年上だというくらい離れている。
母は子爵の娘で、普通なら側室などなれない身分であったが、器量の良さを買われた。
文字通り買われた………
母の実家は、事業に失敗し、
もう一家離散の状況だった。
そんな中、器量の良い母を金持ちの後添いにしようと、出来る限り着飾らせて、
王宮のパーティーに向かわせた。
そこで王に見初められた。
母の実家には多額の準備金が渡され、
側室に迎えられた。
母も子爵家も、立身出世を目指す訳でもなく、
王の慈悲に感謝した。
そうして、僕が産まれた。
兄がすでに王太子として公務をはたし、兄の子が、次の王太子になることも暗黙の了解とされている。
その中での第三王子。
王位継承の可能性もスペアでいる必要もなく、
いつかは、臣下になるのが決定しているなか、母と二人離宮で過ごした。
そんな僕も12歳になり、
学院に入学する直前に、
陛下と王妃様に呼び出された。
そこで、僕の役割を言い渡された。
陛下は、自分の末妹を法律を改正してまで手にいれようとするほど執着していた。
その姫君は、逃げるように降嫁され、娘を産んだ。
今度は、その娘を手にいれようと、年の近い息子が必要になり、
見目が良い者を側室に迎え、僕が産まれた。
すでに、妹姫の娘とは婚約が内諾されている。のだと………
あー。納得!!
陛下が、母を見初めた。という割に、母が愛されている。と感じた事がなかった。
ただ、母や僕には優しかった。
帝王教育ではないが、色々な事を学ばせてくれ、騎士の訓練に参加することも許可してくれた。
嫉妬深いと言われる王妃様が、側室である母や僕の存在をスルーしてくれていたのも理解できた。
母の実家にも充分に支援をしてくれ、けっして蔑ろにはされていない。
それで、十分だ。
僕の相手はリリアーヌ・フランドルン
フランドルン侯爵令嬢。
一学年下で、来年学院に入学する時に
正式に婚約する予定らしい。
学院入学前のタイミングで僕に話す。
という事は、キチンと彼女を迎えられるように準備をしておけ。という事だろう。
侯爵令嬢は、身体の弱い母親の為に領地で過ごしていて、
ほとんど街に出たことがないらしい。
優しい子なんだろうな。
王都に出てきたら、一緒にいろんな店に行こう。喜んでくれたら良いなぁ。
侯爵家も
辺境伯と共同開発した、魔石の再利用
教会と提携した新しいポーションの発明
など、飛ぶ鳥を落とす勢いの商会を持ち、地位、財ともに僕には勿体ない話だ。
一人娘である彼女の婿に入り、
その侯爵家を継ぐのは僕になると思うと、
心配。
………でも、おかしいな
そうなると、陛下は妹姫が手に入らないんじゃないか?
まさか、僕に侯爵を暗殺させて、未亡人にさせて手にいれるなんて事はないよね?
怖い怖い!!
そうなったら、僕はどうしたら良いのだろうか。
0
あなたにおすすめの小説
結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
悪役令嬢?いま忙しいので後でやります
みおな
恋愛
転生したその世界は、かつて自分がゲームクリエーターとして作成した乙女ゲームの世界だった!
しかも、すべての愛を詰め込んだヒロインではなく、悪役令嬢?
私はヒロイン推しなんです。悪役令嬢?忙しいので、後にしてください。
私の作るおにぎりが、騎士団の士気を異常に上げています(犯人は副団長)
星乃和花
恋愛
おにぎりを配っただけで、騎士団の士気が異常値になりました。
団長は警戒、監察部は呪術検査、国まで動きかけるのに――副団長だけが平然と断言。
副団長「彼女のご飯は軍事物資です」
私「えっ重い」
胃袋で落ちた策略家副団長の“最適化溺愛”に巻き込まれ、気づけば専属補給係(=婚約)寸前!?
ほのぼの爆笑&甘々の騎士団ラブコメです。
(月水金21:00更新ー本編16話+後日談6話)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪役令嬢は死んで生き返ってついでに中身も入れ替えました
蒼黒せい
恋愛
侯爵令嬢ミリアはその性格の悪さと家の権威散らし、散財から学園内では大層嫌われていた。しかし、突如不治の病にかかった彼女は5年という長い年月苦しみ続け、そして治療の甲斐もなく亡くなってしまう。しかし、直後に彼女は息を吹き返す。病を克服して。
だが、その中身は全くの別人であった。かつて『日本人』として生きていた女性は、異世界という新たな世界で二度目の生を謳歌する… ※同名アカウントでなろう・カクヨムにも投稿しています
養っていただかなくても結構です!〜政略結婚した夫に放置されているので魔法絵師として自立を目指したら賢者と言われ義母にザマァしました!(続く)
陰陽@4作品商業化(コミカライズ他)
恋愛
養っていただかなくても結構です!〜政略結婚した夫に放置されているので魔法絵師として自立を目指したら賢者と言われ義母にザマァしました!大勢の男性から求婚されましたが誰を選べば正解なのかわかりません!〜
タイトルちょっと変更しました。
政略結婚の夫との冷えきった関係。義母は私が気に入らないらしく、しきりに夫に私と別れて再婚するようほのめかしてくる。
それを否定もしない夫。伯爵夫人の地位を狙って夫をあからさまに誘惑するメイドたち。私の心は限界だった。
なんとか自立するために仕事を始めようとするけれど、夫は自分の仕事につながる社交以外を認めてくれない。
そんな時に出会った画材工房で、私は絵を描く喜びに目覚めた。
そして気付いたのだ。今貴族女性でもつくことの出来る数少ない仕事のひとつである、魔法絵師としての力が私にあることに。
このまま絵を描き続けて、いざという時の為に自立しよう!
そう思っていた矢先、高価な魔石の粉末入りの絵の具を夫に捨てられてしまう。
絶望した私は、初めて夫に反抗した。
私の態度に驚いた夫だったけれど、私が絵を描く姿を見てから、なんだか夫の様子が変わってきて……?
そして新たに私の前に現れた5人の男性。
宮廷に出入りする化粧師。
新進気鋭の若手魔法絵師。
王弟の子息の魔塔の賢者。
工房長の孫の絵の具職人。
引退した元第一騎士団長。
何故か彼らに口説かれだした私。
このまま自立?再構築?
どちらにしても私、一人でも生きていけるように変わりたい!
コメントの人気投票で、どのヒーローと結ばれるかが変わるかも?
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる