またですか

めい

文字の大きさ
37 / 38
第二章 リリアーヌ

グループ分け

しおりを挟む
「おはよう!!おーい、みんな席につけ。
説明始めるぞ」

教卓についた先生が立って、
短いステッキを壁に当てた。

白い壁に文字が浮き出す。
選択科目の時間割と教室だ。

午前中の必修科目は、クラス単位で行われるが、
選択科目は、各自教室を移動する。
学年、学科は関係なく。学院から許可された選択科目の中で受講する。
赤魔法を許可されていれば、基礎、応用、発展、攻撃、守備などを受講可能。
1年から発展を取ることも出来るが、実力に合わなければ、学期の途中でも『落第』を宣言される。

「連絡事項だ。必要なやつは紙に写せ。
まず選択科目について、追加事項がある。今年から『黒魔法』が追加になった。
数十年ぶりの復活講座なので、これを希望するなら3日後まで待つ。
ただ、黒魔法は白魔法と同じで適正がないと使えないから、適正ありの者が受講の条件だ。
その他の希望、追加があるやつはいるか?」

みんなないのかな?
私は、希望したいがものがいくつかあるのに却下されている。
それも、反論の余地がないらしい。
昨日、校長室で言い渡された。

私の選択科目は
魔法関係は、黒魔法、魔方陣、魔道具の3つのみ。
あと、淑女関係も受講講座まで指定された。

魔法関係は教皇様から、却下され
淑女教育は、
「引きこもるなら、要らないわよ」
と、母に言われた父が校長に話したみたい。

まぁ、引きこもる気満々だから、良いけど。


それにしても、黒魔法が見直されているんだ。ビックリ!!
いままで冷遇されていた方が変なんだけどね。
シーちゃんも黒魔法使えるし、
偏見を変えるのに良い機会なのかもしれない。


「では、この話は終了。
次にグループ分けについて話すぞ」

白いステッキで壁を叩くと、
次の画面
私たちの席の絵が出てきた。

もう一度叩くと
横にA・B・C・D
縦にA・B・C・D・E

と書かれた

「これがグループ分けになる。
基本的には、横列のABCDは他学年と合同授業の時に使うグループ 
縦列は他学科と合同授業の時に使うから覚といてくれ。」

うん。よく考えられてる。と、思う
社交には同じ階級で行うのが基本だ。
身分で座る位置が左右する専科は、特に横列との付き合いは後々必要になってくる。
このクラスだけでみても
最前列は王族、公・侯爵家、主要役職の子。
2列目は伯爵家
3、4列目は子・男爵家、平民?

他の学科は平民が多いので、そちらと一緒になる時は、クラスの中でも階級を無視してグループを作り、軋轢を少なくさせるクッション役を3,4列目に求めているのであろう。
面白いな。この学院。

またステッキで壁を叩くと、
今日、行われる選択科目のデモンストレーションの
場所や時間が出てくる。

「今日から4日間は、選択科目のデモンストレーションをやるから、自分の希望した科目を見学して、時間割を作成しろ。
白と黒魔法を希望した者は自習室で属性確認が出来るから、必ず行くように。
個室で白・黒魔法の担当教官が行う。
見学後は、そのまま解散だ。
明日からは、教室に来る必要はないが、俺は朝は教室にいるから、スケジュールの確認や相談事があれば来てくれれば良いぞ。
以上だ。何か質問がある者はいるか?」

質問できるほど、内容を把握できない。
とりあえず、魔方陣のクラスを見学しようかな?自分のレベルなんて、わかんないから基礎から順に行ってみよう。

「質問がないなら、解散。
社交の補習は今日の午後から始まるから、昨日の講堂に昼食後に集合な。
昼食は食堂に行けば、新メニューのアンケートに答える代わりに定食が食えるから、お勧めだぞ」

「「「はい!!」」」

へー。試食か
良いな、面白そう。


「マリアーヌ様は、どちらから廻られるのですか?淑女科なら、ご一緒させていただきたいですわ」

「あら?私は青魔法もご一緒したいですわ」

マーベル先生が教室を出ると、前の席が賑やかになった。

「そうね。淑女科目から行こうかしら?ダンスの上級を見てみたいわ。」

3人で廊下に出ていこうとする。
後ろのドアを使うのか、

「あら?今日も制服ですのね。」

隣を通る時に聞かれた。

「ええ。今日は紺色のスカートにしてみました」

立ち上がって、スカートを見せる

「お似合いよ。」

3人がクスクス笑いながら通りすぎる。

そうか。似合うか。
機能的でシルエットもキレイだし。
何より動きやすい。
ドレスは好きじゃないから、
家でも同じような服を仕立てて着ようかな。

「ねぇ、イヤミ言われてるのに、何で嬉しそうなの??」

前の席のクロエが呆れるように言ってきた。

あら?彼女から話してくれるなんて!

「えっ?だって、この素敵な制服が似合うなんて、言ってもらえて嬉しいじゃかい??」

シーちゃんの色の服。
似合うなんて言ってもらって、
嬉しくないはずがない。

「あー、バカみたい!!」

うん?
首をかしげる

「あっ、ごめんね。バカみたい。って自分の事よ。専科の1組に入れたから、肩肘張っちゃってたのよ。
子爵家なんて、バカにされると思ってね。
白魔法の適正があるのが唯一の自慢だったんだけど、さすがトランス学院。
同じクラスに他にも2人いるなんて!!
それに、さらに希少な黒までいる」

あー、なるほど。
朝の会話を聞いてたんだね。

「それに、ディカリオに聞いたら、夜会の補習って、高級なドレスまで貸してもらえるそうじゃない!!
見栄を張らないで、補習を申し込めば良かった。
昼食も出るなんて、羨まし過ぎる」

『ぷっ、ぷふふ』

思わず吹き出してしまった
昨日の話しかけないでオーラを出していた人とは、別人。

「もぉー、笑わないでよ。
ハンスたちもそうだけど、必死だったのよ。王族や公爵令嬢と同じクラスなんて!!」

プンプン怒ってる。かわいい
周りに制服組やハンス達以外の私服組も集まってきた

「クロエの言う通りだよ!!
今朝、ハンス達の話を聞いて後悔したんだよ!!
俺、夜会の経験ある。って言っても1回親に連れていって貰っただけだしさ。
でも、昨日は恥ずかしくて補習組に行けなかったんだよ。
礼服だって出来合いの安いやつだし……
補習してもらえて、お昼まで食べれるなんて」

なに君だっけ??
名前は、覚えてないけど、本気で泣きそうだな。
ってか、みなさんお腹空いているんでしょうか??
昼食に食い付き過ぎですが


「では、みなさん。魔道具作成を見学に行きません??
予定表を見ると、今日はマーベル先生が応用のクラスにいらっしゃるみたいですし、
今から、補習を申し込めるか聞きに行きませんか?」

「でも、魔道具の受講申し込んでない……」

ガックリしている人たちがいる。

「授業の見学じゃなくて、補習を受けられるか聞くだけでも良いんじゃないかしら?
詳しくは、授業が終わってから聞けば良いし………
早く参加できるかどうか判った方が、見学にも集中できるでしょ??」

みんなの顔が明るくなる。

「リリアーヌさん、ご一緒させて下さい。」

クロエが言うと、みんな頷いた。

「えー。喜んで」

クロエと私服の男子3人と一緒にマーベル先生の元に向かう。
途中までハンスとディカリオも一緒だった。
彼らは初級と中級魔道具を見学する予定だったみたいだ。

登校2日目で、ともだちが出来そう。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?

おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました! 皆様ありがとうございます。 「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」 眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。 「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」 ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。 ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視 上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~

二階堂吉乃
恋愛
 同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。  1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。  一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。

悪役令嬢?いま忙しいので後でやります

みおな
恋愛
転生したその世界は、かつて自分がゲームクリエーターとして作成した乙女ゲームの世界だった! しかも、すべての愛を詰め込んだヒロインではなく、悪役令嬢? 私はヒロイン推しなんです。悪役令嬢?忙しいので、後にしてください。

私の作るおにぎりが、騎士団の士気を異常に上げています(犯人は副団長)

星乃和花
恋愛
おにぎりを配っただけで、騎士団の士気が異常値になりました。 団長は警戒、監察部は呪術検査、国まで動きかけるのに――副団長だけが平然と断言。 副団長「彼女のご飯は軍事物資です」 私「えっ重い」 胃袋で落ちた策略家副団長の“最適化溺愛”に巻き込まれ、気づけば専属補給係(=婚約)寸前!? ほのぼの爆笑&甘々の騎士団ラブコメです。 (月水金21:00更新ー本編16話+後日談6話)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

悪役令嬢は死んで生き返ってついでに中身も入れ替えました

蒼黒せい
恋愛
侯爵令嬢ミリアはその性格の悪さと家の権威散らし、散財から学園内では大層嫌われていた。しかし、突如不治の病にかかった彼女は5年という長い年月苦しみ続け、そして治療の甲斐もなく亡くなってしまう。しかし、直後に彼女は息を吹き返す。病を克服して。 だが、その中身は全くの別人であった。かつて『日本人』として生きていた女性は、異世界という新たな世界で二度目の生を謳歌する… ※同名アカウントでなろう・カクヨムにも投稿しています

養っていただかなくても結構です!〜政略結婚した夫に放置されているので魔法絵師として自立を目指したら賢者と言われ義母にザマァしました!(続く)

陰陽@4作品商業化(コミカライズ他)
恋愛
養っていただかなくても結構です!〜政略結婚した夫に放置されているので魔法絵師として自立を目指したら賢者と言われ義母にザマァしました!大勢の男性から求婚されましたが誰を選べば正解なのかわかりません!〜 タイトルちょっと変更しました。 政略結婚の夫との冷えきった関係。義母は私が気に入らないらしく、しきりに夫に私と別れて再婚するようほのめかしてくる。 それを否定もしない夫。伯爵夫人の地位を狙って夫をあからさまに誘惑するメイドたち。私の心は限界だった。 なんとか自立するために仕事を始めようとするけれど、夫は自分の仕事につながる社交以外を認めてくれない。 そんな時に出会った画材工房で、私は絵を描く喜びに目覚めた。 そして気付いたのだ。今貴族女性でもつくことの出来る数少ない仕事のひとつである、魔法絵師としての力が私にあることに。 このまま絵を描き続けて、いざという時の為に自立しよう! そう思っていた矢先、高価な魔石の粉末入りの絵の具を夫に捨てられてしまう。 絶望した私は、初めて夫に反抗した。 私の態度に驚いた夫だったけれど、私が絵を描く姿を見てから、なんだか夫の様子が変わってきて……? そして新たに私の前に現れた5人の男性。 宮廷に出入りする化粧師。 新進気鋭の若手魔法絵師。 王弟の子息の魔塔の賢者。 工房長の孫の絵の具職人。 引退した元第一騎士団長。 何故か彼らに口説かれだした私。 このまま自立?再構築? どちらにしても私、一人でも生きていけるように変わりたい! コメントの人気投票で、どのヒーローと結ばれるかが変わるかも?

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

処理中です...