48 / 64
七章 春吹荘崩壊
家
しおりを挟む
んー!よく寝た!
起きるとみんなはぐったり。
あれ?寝れてなかったのかなぁ?なんて思いながらも、みんなはだんだんだんだん、春吹荘が近づくに連れて、険悪ムードを和ませていった。
うん、なんかみんな、春吹荘にそーゆーのは持ち込みたく無い系かな?
いや、外でもやめて?
荷物を抱えて、春吹荘に帰ると、そこには……
大きな、工場の車があった。
「えっ……」
シャベルは動き、今にも外壁を壊そうとする。
止めにソラが入ろうとした、その時。
宵衣先輩が駆け出した、かと思うと、車の前に出る。
「っ! 嬢ちゃん退きな」
「……壊すな」
キッ!と、宵衣先輩は、おじさんを睨み付ける。
「こちとら、仕事だ」
「こっちは住民だ。 話は聞いてないんだよ」
「こっちも聞いた話と違う。 退いてもらわなきゃ、困るんだよ」
おじさんは、そう言う。
なんで、工事が?
というか、これって取り壊し?
灰咲先生は、雪芽さんにおいっ、などと言い、雪芽さんは雪芽さんで、スマホをいじっては、焦っている。
な、なに?
なにが起きてるの?
困惑している私を他所に、ソラはスマホでいろいろなページを開きまくる。
ユウは、さっさと歩いていって、近くの担当の人?に、声をかけている。
瞬先輩はというと、誰かに電話をかけているらしい。
もう……なんなの……?
「ねぇ、おじさん」
「なんだい」
「ここを壊すなら、ボクも壊してよ。ここを消すなら、ボクも消してよ……ねぇ」
ふふっ、ふふふっ……宵衣先輩は笑う。
なに、なんなの?
ここ、いきなり壊されてるし、宵衣先輩は、もうなんかおかしいし、わけわかんない!
「おい、止まれ」
と、担当の人が言う。
なんとか、ユウが説得できたらしい。
「おいっ」
瞬先輩は、電話口で怒鳴る。
うぅ、カオス!!!
誰か説明、プリーズっ!
「そんなの聞いてない。お前……っ」
『そんなこと言われても困るっての。あいつもあいつでいねーんだよぉ』
「知らない。出せ」
『出せ、じゃねー。仕事中だって引きこもってんだよぉ~』
「……人間殺したとてそう言うのか?」
『え、ど、どういうことだ?』
「このままだと、一人くらい、人死ぬ」
などと話してるけど相手誰ー?
話し方的に、バカらしい。
う~ん……、あ、真文先輩かっ。
納得だ。
……ん、待って?
今更すぎるんだけどさ、
「え、神坂先輩どうなった?!!?」
「「「「それ!」」」」
わぁお、先生、雪芽さん、ユウ&ソラがハモるよ。ハモる。
「え……と?」
おじさん困惑。宵衣先輩、威嚇中。
もうなんなのこれ。
「この中、まだ人いるよっ?!?」
「「「え?」」」
ですよねー!
マジか。マジかぁ~。
その隙に急いで、宵衣先輩が、中に駆け込む。
工事の皆さんが入れないようにしてたのに、それ無視で入りますか。
うん、さすがです。
もういいや。つっこまないよ。
「……えと、帰りますね。後で問い合わせします。 器具は……」
「おいておいていーっすよ? まぁ今度取りに来てくれれば」
なんて灰咲先生が言っているのを他所に、私たちは中へ。
うっわー。
そこそこ汚い。
うん、多分、外からガチャガチャやられたから、揺れとかそーゆーので色々破損してんな。
うっそぉ……。
ただ、旅行?に行ってたら、こーゆーめにあうの?え?
……春吹荘特殊すぎん?
その頃の、隆はというと、
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
え?なんで?なんでなんで???
なんで人がいるの?
って、え……?
揺れてるし!なんで???
ちょ、怖……。
工事とか聞いてない。
みんなもいない。
どうしよう、どうしよう。
「しぃ~……」
「クゥン」
混乱していました。
起きるとみんなはぐったり。
あれ?寝れてなかったのかなぁ?なんて思いながらも、みんなはだんだんだんだん、春吹荘が近づくに連れて、険悪ムードを和ませていった。
うん、なんかみんな、春吹荘にそーゆーのは持ち込みたく無い系かな?
いや、外でもやめて?
荷物を抱えて、春吹荘に帰ると、そこには……
大きな、工場の車があった。
「えっ……」
シャベルは動き、今にも外壁を壊そうとする。
止めにソラが入ろうとした、その時。
宵衣先輩が駆け出した、かと思うと、車の前に出る。
「っ! 嬢ちゃん退きな」
「……壊すな」
キッ!と、宵衣先輩は、おじさんを睨み付ける。
「こちとら、仕事だ」
「こっちは住民だ。 話は聞いてないんだよ」
「こっちも聞いた話と違う。 退いてもらわなきゃ、困るんだよ」
おじさんは、そう言う。
なんで、工事が?
というか、これって取り壊し?
灰咲先生は、雪芽さんにおいっ、などと言い、雪芽さんは雪芽さんで、スマホをいじっては、焦っている。
な、なに?
なにが起きてるの?
困惑している私を他所に、ソラはスマホでいろいろなページを開きまくる。
ユウは、さっさと歩いていって、近くの担当の人?に、声をかけている。
瞬先輩はというと、誰かに電話をかけているらしい。
もう……なんなの……?
「ねぇ、おじさん」
「なんだい」
「ここを壊すなら、ボクも壊してよ。ここを消すなら、ボクも消してよ……ねぇ」
ふふっ、ふふふっ……宵衣先輩は笑う。
なに、なんなの?
ここ、いきなり壊されてるし、宵衣先輩は、もうなんかおかしいし、わけわかんない!
「おい、止まれ」
と、担当の人が言う。
なんとか、ユウが説得できたらしい。
「おいっ」
瞬先輩は、電話口で怒鳴る。
うぅ、カオス!!!
誰か説明、プリーズっ!
「そんなの聞いてない。お前……っ」
『そんなこと言われても困るっての。あいつもあいつでいねーんだよぉ』
「知らない。出せ」
『出せ、じゃねー。仕事中だって引きこもってんだよぉ~』
「……人間殺したとてそう言うのか?」
『え、ど、どういうことだ?』
「このままだと、一人くらい、人死ぬ」
などと話してるけど相手誰ー?
話し方的に、バカらしい。
う~ん……、あ、真文先輩かっ。
納得だ。
……ん、待って?
今更すぎるんだけどさ、
「え、神坂先輩どうなった?!!?」
「「「「それ!」」」」
わぁお、先生、雪芽さん、ユウ&ソラがハモるよ。ハモる。
「え……と?」
おじさん困惑。宵衣先輩、威嚇中。
もうなんなのこれ。
「この中、まだ人いるよっ?!?」
「「「え?」」」
ですよねー!
マジか。マジかぁ~。
その隙に急いで、宵衣先輩が、中に駆け込む。
工事の皆さんが入れないようにしてたのに、それ無視で入りますか。
うん、さすがです。
もういいや。つっこまないよ。
「……えと、帰りますね。後で問い合わせします。 器具は……」
「おいておいていーっすよ? まぁ今度取りに来てくれれば」
なんて灰咲先生が言っているのを他所に、私たちは中へ。
うっわー。
そこそこ汚い。
うん、多分、外からガチャガチャやられたから、揺れとかそーゆーので色々破損してんな。
うっそぉ……。
ただ、旅行?に行ってたら、こーゆーめにあうの?え?
……春吹荘特殊すぎん?
その頃の、隆はというと、
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
え?なんで?なんでなんで???
なんで人がいるの?
って、え……?
揺れてるし!なんで???
ちょ、怖……。
工事とか聞いてない。
みんなもいない。
どうしよう、どうしよう。
「しぃ~……」
「クゥン」
混乱していました。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる