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七章 春吹荘崩壊
執着してるの?
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~ ソラside ~
春吹荘につくと、そこには工事の車なんかが止まっていた。
……は?
なんだよ、また生徒会か?
場所なくなると本当に困るんだけど……。
そう思いながらも、なんとかしようとポッケからスマホを取り出した。
その時。
帝宵衣が走り出した。
えっ……。
宵衣先輩は、今にも春吹荘を取り壊そうとしていた車と春吹荘の建物の間に滑り込む。
あの人、何やってんの……?
いつも見せない怖い顔で威嚇をしてるし、自分もこわせとか言ってるし……。
なんなんだよ!
………………って、そういうこと?
ここが宵衣先輩にとって大事な場所であるのは確か。
それも、命にかえて……というより、壊されるなら自分の命もって思えるような場所。
春吹荘で事件なんて起きたか?
初めに調べたはずだから多分、それはないと思う。
いや、神坂先輩を使ってる説もあるけど、それはないはず。
こーゆーのに巻き込むタイプには見えない。
どっちかっていうと、団体戦よりグループ戦。グループ戦より個人戦って感じの人だから。
帝宵衣でダメなら、春吹荘!
慌てて、キーワードを、こーゆーのを探す限定のサイト、まぁいわゆる裏サイトなどに入れる。
周りがあたふたして何か連絡を取ったりしてるけどそーゆーのは、ユーくんも動いたことだし、任せていーだろ。
僕は、周りを無視して、調べ始めた。
ユーくんが説得し、クレちゃんが神坂先輩のことを思い出し、みんな一度部屋に入って荷物を置く。
僕は、さっさと置いて、宵衣先輩を探した。
何か行動してくれてるとありがたいんだけどね……。
後をつけるけどすぐに気がつかれる。
「なぁにしてるの」
ニコッと笑う顔は、昼間は見たことのない陰った笑顔。
……、結構揺れてるって思っていーのかな?
「様子がおかしかったから。 賭けのためにね」
「あぁ……。 じゃあ、ヒントだ」
さっきの殺気はどこへ行ったのか、大人しい感じで話す。まぁ、狂気は纏ったまんまだけどね?
「ボクで調べてもダメ。春吹荘で調べても、事件はないと思うなー。 少なくとも、ボクは関わってないからね」
ちっ。
検討はずれか。
さっき、約十年前のここの事件を見つけたのに……。
『春吹荘、立てこもり事件』
その事件は既に解決済みだし、破損も被害もそんなになかったから前の調べでは無視してたけど……今回もダメか。
「ふふっ。ざーんねん」
「……ヒント」
「えぇ、もうあげたじゃーん」
「後輩に優しくしてよ、オネーサン?」
と、言ってみる。
取り繕うのは慣れてるからね。
こーゆーので落ちる女性もいるらしい。……前少し試したし。
「えぇ~。 じゃ、いーよ、一個だけ」
そう言って宵衣先輩は、ボクに何かを投げた。
「それ、何を表してると思う?」
その投げられたものは、バッヂ。
うちの学校の校章のようなものが書いてある。
……学校のバッヂ……ではないだろうな。
わざわざ問題にするくらいだし。
校章は、学校を示すもの。
学校代表的な意味。
だとすると、普通に考えて、学園主席とかそーゆーのか、生徒会系?
僕はこの二つのうち一つを選んだ。
答えると同時に、バッヂを宵衣先輩目掛けて弾く。
「これーーーーー生徒会バッヂでしょ」
一か八か。
当たるか、外れるか。
彼女は、僕の投げたバッヂをキャッチすると笑う。
「ふふっーーーー正解」
「!」
「なぁに驚いてるんだい? そんなに慌てることじゃないだろ~」
「ヒント」
「はいはい。 じゃあ、問題僕がなんで生徒会と仲が悪いのでしょう?」
それって問題じゃ……。
「これを調べてみな」
そう言って、宵衣先輩は、春吹荘から出て行った。
春吹荘につくと、そこには工事の車なんかが止まっていた。
……は?
なんだよ、また生徒会か?
場所なくなると本当に困るんだけど……。
そう思いながらも、なんとかしようとポッケからスマホを取り出した。
その時。
帝宵衣が走り出した。
えっ……。
宵衣先輩は、今にも春吹荘を取り壊そうとしていた車と春吹荘の建物の間に滑り込む。
あの人、何やってんの……?
いつも見せない怖い顔で威嚇をしてるし、自分もこわせとか言ってるし……。
なんなんだよ!
………………って、そういうこと?
ここが宵衣先輩にとって大事な場所であるのは確か。
それも、命にかえて……というより、壊されるなら自分の命もって思えるような場所。
春吹荘で事件なんて起きたか?
初めに調べたはずだから多分、それはないと思う。
いや、神坂先輩を使ってる説もあるけど、それはないはず。
こーゆーのに巻き込むタイプには見えない。
どっちかっていうと、団体戦よりグループ戦。グループ戦より個人戦って感じの人だから。
帝宵衣でダメなら、春吹荘!
慌てて、キーワードを、こーゆーのを探す限定のサイト、まぁいわゆる裏サイトなどに入れる。
周りがあたふたして何か連絡を取ったりしてるけどそーゆーのは、ユーくんも動いたことだし、任せていーだろ。
僕は、周りを無視して、調べ始めた。
ユーくんが説得し、クレちゃんが神坂先輩のことを思い出し、みんな一度部屋に入って荷物を置く。
僕は、さっさと置いて、宵衣先輩を探した。
何か行動してくれてるとありがたいんだけどね……。
後をつけるけどすぐに気がつかれる。
「なぁにしてるの」
ニコッと笑う顔は、昼間は見たことのない陰った笑顔。
……、結構揺れてるって思っていーのかな?
「様子がおかしかったから。 賭けのためにね」
「あぁ……。 じゃあ、ヒントだ」
さっきの殺気はどこへ行ったのか、大人しい感じで話す。まぁ、狂気は纏ったまんまだけどね?
「ボクで調べてもダメ。春吹荘で調べても、事件はないと思うなー。 少なくとも、ボクは関わってないからね」
ちっ。
検討はずれか。
さっき、約十年前のここの事件を見つけたのに……。
『春吹荘、立てこもり事件』
その事件は既に解決済みだし、破損も被害もそんなになかったから前の調べでは無視してたけど……今回もダメか。
「ふふっ。ざーんねん」
「……ヒント」
「えぇ、もうあげたじゃーん」
「後輩に優しくしてよ、オネーサン?」
と、言ってみる。
取り繕うのは慣れてるからね。
こーゆーので落ちる女性もいるらしい。……前少し試したし。
「えぇ~。 じゃ、いーよ、一個だけ」
そう言って宵衣先輩は、ボクに何かを投げた。
「それ、何を表してると思う?」
その投げられたものは、バッヂ。
うちの学校の校章のようなものが書いてある。
……学校のバッヂ……ではないだろうな。
わざわざ問題にするくらいだし。
校章は、学校を示すもの。
学校代表的な意味。
だとすると、普通に考えて、学園主席とかそーゆーのか、生徒会系?
僕はこの二つのうち一つを選んだ。
答えると同時に、バッヂを宵衣先輩目掛けて弾く。
「これーーーーー生徒会バッヂでしょ」
一か八か。
当たるか、外れるか。
彼女は、僕の投げたバッヂをキャッチすると笑う。
「ふふっーーーー正解」
「!」
「なぁに驚いてるんだい? そんなに慌てることじゃないだろ~」
「ヒント」
「はいはい。 じゃあ、問題僕がなんで生徒会と仲が悪いのでしょう?」
それって問題じゃ……。
「これを調べてみな」
そう言って、宵衣先輩は、春吹荘から出て行った。
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