ソウルイータ・・・魂喰って強くなる。英雄の魂はどこ?

Katty

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公爵の呼び出し

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俺が宿に泊まっていると兵士がドアを開けてきた。
「なんだ!何事だ!」
「貴殿がアベル殿か?」
「たしかに俺はアベルだが捕まるような事はしてないぞ。」
「捕まえる訳ではないが協力してもらえないだろうか?」
「何に?」
「我々はユリウスさまの恩人を探しているんだ、名前しかわからないので一応来てくれないか?」
「ユリウス様の恩人?もしかして治療した人を探しているなら、俺だが?」
「あなたがですか!これはよかった、是非、公爵家にお越しください。」
「わかりました。」
俺は兵士に連れられ公爵家に着く。

「どうぞ、ユリウスさまがお待ちです。」
俺は応接室に通される。
「アベルさん!よかった無事だったんですね。」
「これはユリウスさま。」
俺は頭をさげる。
「アベルさん。頭を上げてください、あなたは私の命の恩人です。今後、私に対して頭を提げないでください。」
「しかし、身分の違いがありますので。」
「それなら、公式の場だけ頭を下げて頂ければ、さあ、頭を上げてください。」
俺は頭を上げる。
そこにはユリウスとユミナがいた。

「お二人ともお元気そうで良かったです。」
「アベルさんのお陰です。」
「あ、あの、この度は助けていただき感謝いたしております。」
ユミナは綺麗な礼をしてくる。
「こちらこそお助け出来て光栄にございます。」
俺はユミナに丁寧に返礼をする。
「それで、本日訪ねて来ていただいたようですが何か御用がおありでしたか?」
「ユリウス様の治療が途中でしたので少し気になりまして。足の方は大丈夫ですか?」
俺の発言に壁際にいた騎士の1人が騒ぎ出す。
「貴様!ユリウス様の治療を途中で止めたのか!何が狙いだ!」
「控えろ、マルクス!」
「狙いも何も、ユリウス様の応急措置をしたあと、ユミナ様は命の危険がありましたのでら先にユミナ様の治療を優先さしてもらいました。終わった後に治療しようとしたら騎士の方がお越しになられて、救助に当たられたではないですか。まあ、その後置いていかれましたから、治療の続きをしたくても出来なかったんですけどね。」
「我々が悪いと言うのか!平民風情が!」
「マルクス、控えろと言ったのが聞こえないのか!」
「グッ!し、しかし、ユリウス様!この者は我等騎士団を侮辱しております。何とぞ、重い罰を!」
「アベルさんが私の治療を再開しようとしてくれていたのは事実だ。そして、マルクス達が来て私達を引き上げた後、置いて行ったのも事実であろう、彼はあの崖を命懸けで降りてくれて、私達2人の命を救ってくれたのにだ、それにマルクス、お前には父からもアベルさんを丁重にもてなすように言われていた筈だが、それも破っているな。」
「そ、それは・・・」
「そのような態度を許しては我が家の為にならん!沙汰があるまで謹慎しておけ!」
「ユリウスさま!どうかご再考を、長年の忠義に免じて、ご再考願います。」
マルクスはすがるようにユリウスに頼み込む。
「くどいぞ!たしかにお前の家は我が家に長年仕えてくれたが、お前は私や父の言うことを聞かないようだ。忠義が聞いてあきれるわ!」
「ユリウスさま!そ、そうだこの者と決闘にて白黒をつけさしてください。そうすれば私のほうが有益な人材だとわかってもらえるはず!」
「お前は何を考えているんだ、アベルさんは私の恩人で礼をするべき相手だ、それに決闘を挑むだと。どれだけ我が家名に泥を塗れば気が済むんだ!おい、マルクスを取り押さえろ!」
しかし、他の騎士は顔を見合せ動かない。
「どうした!」
「ユリウスさま、どうかご再考を騎士長も悪気があるわけではないのです。このような平民の為に騎士長が罰せられるのは我々も不本意であります。」
「お前達・・・」
空気がおかしくなってきた。
一歩間違えれば反乱が起きそうな感じだった。
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