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勝利!
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出陣してすぐにハインリッヒを保護する。
「ハインリッヒさま、ご無事ですか!」
「アベル殿、起きられたのか。」
「はい、先程。しかし、停戦ではなかったのですか?」
「それがアベル殿が動けないと予想されてな、それなら勝てると判断したのだろう。」
「なるほど、じゃあ俺が健在だと思い知らせて来ます!」
「アベル殿、無理はするな!」
ハインリッヒは止めて来るが、
「大丈夫です。皆聞いてくれ、サクソン軍は俺が倒れたせいで停戦を止めたようだ。俺のせいで皆に迷惑をかけてすまない!
だが、それにつけこみ停戦を破棄するサクソン軍を俺は許すことは出来ない、俺と共に戦っていい奴だけでいい、共に戦ってくれ!」
俺は突撃を開始する。
「おお!アベルさまの為に戦う事に異議などない!俺は続くぞ!」
兵士個人にいたるまで自らの意思で突撃に参加する。
サクソン軍は攻城戦を仕掛けるため、軍を巾広く展開していた。
「敵中央に突撃をする!皆、我に続け!」
俺は馬を駆け先陣を走る。
「アベルさまを先に行かせるな!アベルさまより後ろで戦うを恥と思え!」
サイゾウは声を張り上げ、周りに前進を促す。兵は呼応しアベルの前に進んで出るようなる。
「アベルさま、お下がりを。病み上がりに無理をなされてはいけません。」
「ユリさん、そんなことより勢いでいかないと。」
「大丈夫ですよ、見てください。兵の士気を。アベルさまは中陣で指揮をとられていればいいんですよ。」
「いや、みんなを戦わせて自分が見てるだけなんて・・・俺には出来ない!」
俺が真剣な顔で話しているのに、ユリはホンワカした顔で・・・
「あらあら、寝てるときはあんなに素直だったのに、起きてるとやんちゃなのですね?」
「・・・ユリさん、寝てる時って?」
「3日も寝てたんですよ。誰が下の世話をしたと思います?」
「・・・まさか?」
「はい、私がしましたよ♡うふふ、可愛かったですよ。」
「やーめーてー、ねぇ何したの!下の世話って嘘だよね?」
「大丈夫ですよ、ちゃんとお口で・・・」
ユリは口に指をあて、艶かしい表情を見せる。
「いーやー聞きたくない、きっとウソだよ。そうだ、俺を引き留める策なんだ。」
俺は耳を押さえ聞こえないようにする。
「あらあら、アベルさんはお若いですから、疲れて寝てる時ほど元気ですよね♡」
「あーーー!聞こえない!!」
俺の足が止まった。
その横をウンノが通りすぎて行く。
「ユリよくやった!アベルさまはそのまま大人しくしててください!」
前線では既にセイカイとイサが敵を吹き飛ばしている。
「俺も!」
再度馬を走らせようとするが、いつの間にかユリが横に馬を並べ、俺にしなだれかかる。
「いかせませんよ。・・・イカせましょうか?」
俺の股間に手をのばしてくる。
「な、な、何をしてるの!こんな所で!」
「あら、非日常の方が殿方は興奮するとお聞きしたことが・・・」
「ここで興奮したらただの変態だよ!」
「変態さんになりたくなければ、行かない事ですよ。もし、下手に動かれると、イカしてしまいますからね。」
「・・・ユリさん、あんた鬼だよ、ムスコを人質にとらないで。」
「うふふ、それなら大人しくしててくださいね。」
俺は完全に動きを止められた。
俺が動けない中、オウカ軍の攻撃は凄まじかった。
ユリを除く9人は親の仇を相手どるような鬼気迫る表情で敵を討つ。
「貴様達のせいでアベルさまが倒れられたじゃねえか!」
「くそったれどもが!アベルさまの仇だ、肉片になれや!」
セイカイ、イサの怪力にサクソン軍は肉片と変わっていく。
別にアベルは死んでいない。
「なんだ、あの豪傑は!しかし、それもこれまでだ!ここはこのホズが通さな・・・」
言葉の途中で頭に矢が刺さり絶命する。
「何で名乗りを聞かねばならん、この蛮族どもが!」
ネズが名乗りの途中のホズを矢で始末する。
「道をあけろ!雑魚どもが!」
ウンノは槍を振り回し敵を凪払う。
「おら!どけや!約定も守れん卑怯ものが!」
カケイも槍を突き刺しては敵の命を奪っていく。
サクソン軍にはこんな時に頼れる、テュールやトールは既に居ない。
対抗出来る武勇はなく、士気を上げる事が出来ないサクソン軍の兵士は1人また1人と逃げ出し、前線が崩壊していく。
「右翼のヘル、左翼のモーズに連絡、敵軍を包み込め!」
ロキは広く展開した軍を使い包囲殲滅をしようとする。
しかし・・・
「ロキさま!右翼ヘルさま、オズマの手にかかり、あえなく御最期をむかえました。」
「左翼、敵本陣に仕掛けた所、側面をランスロットに突撃され壊滅、撤退をはじめました。」
「ロキさま、正面ホズさま、討死!前衛が崩れております。」
「どうしてこうなった・・・」
単純な武勇に突破されていく。
「ロキさま退却を!」
「フレイ?」
「此処は私が防ぎます。ロキさまは退却を指揮してください。」
「くっ・・・フレイ、まかせました。」
ロキはフレイに本陣を任せ、退却を始める。
ロキが戦場を離れた時、軍は既に壊滅しており、僅かな手勢を率いて退却していった。
「ハインリッヒさま、ご無事ですか!」
「アベル殿、起きられたのか。」
「はい、先程。しかし、停戦ではなかったのですか?」
「それがアベル殿が動けないと予想されてな、それなら勝てると判断したのだろう。」
「なるほど、じゃあ俺が健在だと思い知らせて来ます!」
「アベル殿、無理はするな!」
ハインリッヒは止めて来るが、
「大丈夫です。皆聞いてくれ、サクソン軍は俺が倒れたせいで停戦を止めたようだ。俺のせいで皆に迷惑をかけてすまない!
だが、それにつけこみ停戦を破棄するサクソン軍を俺は許すことは出来ない、俺と共に戦っていい奴だけでいい、共に戦ってくれ!」
俺は突撃を開始する。
「おお!アベルさまの為に戦う事に異議などない!俺は続くぞ!」
兵士個人にいたるまで自らの意思で突撃に参加する。
サクソン軍は攻城戦を仕掛けるため、軍を巾広く展開していた。
「敵中央に突撃をする!皆、我に続け!」
俺は馬を駆け先陣を走る。
「アベルさまを先に行かせるな!アベルさまより後ろで戦うを恥と思え!」
サイゾウは声を張り上げ、周りに前進を促す。兵は呼応しアベルの前に進んで出るようなる。
「アベルさま、お下がりを。病み上がりに無理をなされてはいけません。」
「ユリさん、そんなことより勢いでいかないと。」
「大丈夫ですよ、見てください。兵の士気を。アベルさまは中陣で指揮をとられていればいいんですよ。」
「いや、みんなを戦わせて自分が見てるだけなんて・・・俺には出来ない!」
俺が真剣な顔で話しているのに、ユリはホンワカした顔で・・・
「あらあら、寝てるときはあんなに素直だったのに、起きてるとやんちゃなのですね?」
「・・・ユリさん、寝てる時って?」
「3日も寝てたんですよ。誰が下の世話をしたと思います?」
「・・・まさか?」
「はい、私がしましたよ♡うふふ、可愛かったですよ。」
「やーめーてー、ねぇ何したの!下の世話って嘘だよね?」
「大丈夫ですよ、ちゃんとお口で・・・」
ユリは口に指をあて、艶かしい表情を見せる。
「いーやー聞きたくない、きっとウソだよ。そうだ、俺を引き留める策なんだ。」
俺は耳を押さえ聞こえないようにする。
「あらあら、アベルさんはお若いですから、疲れて寝てる時ほど元気ですよね♡」
「あーーー!聞こえない!!」
俺の足が止まった。
その横をウンノが通りすぎて行く。
「ユリよくやった!アベルさまはそのまま大人しくしててください!」
前線では既にセイカイとイサが敵を吹き飛ばしている。
「俺も!」
再度馬を走らせようとするが、いつの間にかユリが横に馬を並べ、俺にしなだれかかる。
「いかせませんよ。・・・イカせましょうか?」
俺の股間に手をのばしてくる。
「な、な、何をしてるの!こんな所で!」
「あら、非日常の方が殿方は興奮するとお聞きしたことが・・・」
「ここで興奮したらただの変態だよ!」
「変態さんになりたくなければ、行かない事ですよ。もし、下手に動かれると、イカしてしまいますからね。」
「・・・ユリさん、あんた鬼だよ、ムスコを人質にとらないで。」
「うふふ、それなら大人しくしててくださいね。」
俺は完全に動きを止められた。
俺が動けない中、オウカ軍の攻撃は凄まじかった。
ユリを除く9人は親の仇を相手どるような鬼気迫る表情で敵を討つ。
「貴様達のせいでアベルさまが倒れられたじゃねえか!」
「くそったれどもが!アベルさまの仇だ、肉片になれや!」
セイカイ、イサの怪力にサクソン軍は肉片と変わっていく。
別にアベルは死んでいない。
「なんだ、あの豪傑は!しかし、それもこれまでだ!ここはこのホズが通さな・・・」
言葉の途中で頭に矢が刺さり絶命する。
「何で名乗りを聞かねばならん、この蛮族どもが!」
ネズが名乗りの途中のホズを矢で始末する。
「道をあけろ!雑魚どもが!」
ウンノは槍を振り回し敵を凪払う。
「おら!どけや!約定も守れん卑怯ものが!」
カケイも槍を突き刺しては敵の命を奪っていく。
サクソン軍にはこんな時に頼れる、テュールやトールは既に居ない。
対抗出来る武勇はなく、士気を上げる事が出来ないサクソン軍の兵士は1人また1人と逃げ出し、前線が崩壊していく。
「右翼のヘル、左翼のモーズに連絡、敵軍を包み込め!」
ロキは広く展開した軍を使い包囲殲滅をしようとする。
しかし・・・
「ロキさま!右翼ヘルさま、オズマの手にかかり、あえなく御最期をむかえました。」
「左翼、敵本陣に仕掛けた所、側面をランスロットに突撃され壊滅、撤退をはじめました。」
「ロキさま、正面ホズさま、討死!前衛が崩れております。」
「どうしてこうなった・・・」
単純な武勇に突破されていく。
「ロキさま退却を!」
「フレイ?」
「此処は私が防ぎます。ロキさまは退却を指揮してください。」
「くっ・・・フレイ、まかせました。」
ロキはフレイに本陣を任せ、退却を始める。
ロキが戦場を離れた時、軍は既に壊滅しており、僅かな手勢を率いて退却していった。
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