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若者達の異世界生活

薬草拾い

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俺とチカは森に来ていた

「そういえば、チカのスキルはなに?」
「スキル?なにそれ?」
「あれ、言ってなかった?異世界に来たからスキルが手に入ってるらしいよ」
「どうみるの?」
「ステータスオープンって言えばいいみたい」
「ステータスオープン」
名前 チカ
スキル 料理 鑑定 従魔契約
とでたらしい
「ふむ、となると従魔と契約するまで戦えないね」
「あう~足手まといです」
「まあ、守ってあげるから大丈夫、それに従魔を見つけよう」
「それまでお願いします」
「任せて、それに今日は薬草集めだし大丈夫だよ」

俺達は南の森で薬草集めを行っていた
「大分集まったな」
「鑑定のおかげで探しやすいよね」
すでに50束は見つけた俺達はそろそろ帰るかと話していたら
スライムが出てきた
「スライムか~倒すか」
「ゆうちゃん待って!従魔契約使ってみる」
「試すの?」
「うん、強い相手だと怖いし、最初ならいいかなと」
「わかった、と言ってもちゃんと守るから少々強くても問題ないよ」
「うん、ゆうちゃん信じてるよ」
そういうとチカはスライムに手をかざした
チカの手が光り、紋章がスライムに飛んでいき中に消えた
「ゆうちゃん、できたよー」
「成功したの?」
「うん、今日からこの子は私の仲間♪名前はーラスにする、ラスこれからよろしくね」
スライムのラスは揺れていた
「チカは何て言ってるのか理解できるの?」
「うん、考えてる事が伝わってくるよ」
「へぇーラス、俺もよろしくな」
ラスはピョンピョン跳ねて挨拶をしてくれた
「ゆうちゃん、ラスもよろしくって言ってるよ」
「可愛いやつだな」
俺は指でラスを突っつくとラスは揺れていた
「よし、これをあげよう」
俺は神の袋からエデンの林檎をとりだした
「なにそれ?」
「エデンの園の林檎らしい、知恵の実で知能が上がる効果がある」
ラスに渡すと林檎を吸収していた
「ますたーありがと♪おいしい」
「ラスがしゃべった!」
「これで俺とも会話ができる」
「って、ラス、マスターは私だよ」
「?マスターの旦那もマスター?」
「旦那って、もうラスは仕方ないなぁ~」
チカは何故か納得していた

キン!
金属が当たる音がした
「チカ、気をつけて、何かいる」
森の奥に進むとアルトのパーティー虎の爪が虎と戦っていた
「爪と本体の戦いか?爪は不利だな」
「ゆうちゃん、ふざけてないで助けてあげた方が」
チカの言うとおりアルトは攻撃を防いでいたが他のパーティーはやられたのか意識がないようだった
チカの進めもあり、虎に召喚したナイフを投げ牽制したあと
「チカが言うならいくか、アルトさん加勢は必要?」
「だれだ!ってユウヤか?チカを連れて逃げろ!新人が相手できるやつじゃない!」
「へぇー、この状況でこっちを気にしてくれるんだ」
「当たり前だろ!新人はさっさと逃げるんだ!」
「よし、その心意気、気に入った」
俺は草薙の剣に力を込めた
風を呼び出し刃とし遠距離から虎の首をはねた
「ユウヤ、何を?」
アルトはユウヤの動きがわからず混乱していたが目の前の虎の首が落ちた事で助かった事を理解した
「キラータイガーの首が落ちてる、ユウヤがやったのか」
「もちろん!助かったでしょ」
「ああ、実際全滅しそうだったが、ユウヤは強かったのか?」
「ひでぇー戦えるよ、これぐらいは楽勝」
「そうだ、礼が遅れたな、助けてくれてありがと」
「気にしなくていいよ」
「もう、ゆうちゃん照れちゃって」
チカが冷やかしにきた
「チカー、からかうなよ、取りあえず町に戻りますか?アルトさんのパーティーはだいぶ消耗してますし」
「ああ、俺達は応急処置したら帰還するよ」
「じゃあ、俺達も一緒に戻ります」
「ユウヤ達の依頼はいいのか?」
「すでに終わってるから大丈夫です」
「すまないが帰還を手伝ってくれ」
「あいよー取りあえず、何かないかな」
ユウヤは神の袋をあさった
「これがいいかな?天鴿船」
「ユウヤ?船をどこから出した?それより船出してどうする」
「まあまあ、怪我人を乗せて」
アルトは言われるままパーティーメンバーを船に乗せた
「さあさあ、チカも乗って」
「ゆうちゃん、これなんなの?」
チカもユウヤに言われるまま乗った
「そーらーを飛ぶ♪」
「えっ?」
言うが早く船は森を越える高さに上昇した
「ユ、ユウヤだ、大丈夫なのか?」
アルトは船にしがみついていた 
「落ちなきゃ大丈夫♪さあ、全速力だぁー」
「やーめーろー!」
ユウヤは全速力で町に向かった

「とうちゃく~アレ?アルトさん、どしたの?」
「よかった、地面がある」
「大袈裟だな~もう一回飛ぶ?」
「いやだ!俺は乗りたくない、それより治療院に行かないと」
「はいはい、町で使うと騒動になりそうだけど、何かいい方法ない?」
「門で馬車を借りる、ちょっと行ってくるから仲間を頼む」
「了解」
ユウヤとチカはアルトを待つ事に 
すぐに馬車を連れてアルトがきた
「さあ、治療院に急ぐぞ」

あわてて治療院に向かったが
全員のケガは問題無かった
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