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はねた人、はねられた人
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俺をはねた人と会うことになった。
突然道路に出た俺をはねてしまった、もう一人の被害者だった。
「「ホントに申し訳ありません。」」
お互いが謝罪をかわす。
俺をはねた相手は大学生の早川コトネさん。
悪くないのに平身低頭謝り続けていた
「早川さん、道路に出た自分が悪いのですからそんなに謝らなくてもいいですよ。それより、こちらこそ謝罪する立場ですし。」
「でも、はねてしまいましたし、それに警察で事情も聞きました。桐谷さんが悪い訳じゃないです。」
「では、お互いさまということで謝罪は止めませんか?」
「そうですね、キリが無さそうにですし。」
二人で笑いあい、お互いの状況を話し合った。
コトネさんはその日買い物に出てきてたらしく、買い物から帰る途中だったらしい。
そして、俺の事を説明すると・・・
「なんで、そんなに運がないんですか?」
「いや、たまたまだよ、幸運の女神は他の時に微笑んでくれる予定?」
「しかし、知り合いの母親に偶然殺されかけるって、どんな確率ですか?」
「ボク難しい事わかんない~」
「でも、元気そうでよかったです。死にそうにされてたら、罪悪感に負けそうでした。」
「一応、重傷者ですよぉ~」
「元気そうです!それに病室にポスター貼るぐらい馴染んでますし。」
コトネは枕元に貼ってるミウのポスターを見ていた。
「これは知り合いが貼って行ったの、俺が貼った訳じゃない!」
「そんなに隠さなくても、好きな人結構いますよ。私もファンですし。」
「俺はファンでもないよ。」
「またまた、このポスターかなりレアなやつですよ。私も欲しいぐらい。」
「そうなの?知らなかったよ、ホントに知り合いが貼っただけだから。」
「あれ?サインと何か書いてる?『はやく治してね』ってこれ、どうしたんですか!なんで、こんなコメント入りのポスターがあるんですか!」
「い、いやね、何、知り合いが書いただけなんだよ。」
「このレアなポスターに落書きできる人なんていませんよ!さあ、どこで手に入れたか教えてください。」
俺は何故かコトネさんに迫られていた。
そこにミウが見舞いにきた。
「あれ?リョウくんお客さん?」
コトネさんは入ってきたミウを見て固まった。
「このかたは俺を倒した人。」
「倒した人?あー車の運転手さん!」
「よくわかったね。」
「言いそうな事ぐらいわかるよ。すいませんうちの主人がご迷惑をお掛けしまして。」
「主人!」
「主人じゃない!」
「桐谷さん、ミウさんと結婚してるの?」
「式はまだなんですけどね。」
ミウは頬に手をあてて恥ずかしそうに言う。
「式も籍もいれてないだろ!」
「もうリョウくんも、のってくれたらいいのに~」
「おまえのったらそのまま既成事実にするだろ。」
「当然です。」
「あ、あのお二人は?」
「幼馴染みかな?」
「婚約者です!リョウくん両家公認で婚約はしてるんだからね。」
「俺は認めてないのに?」
「それは大丈夫♪時間の問題だから。」
「仲がよろしいのですね、あ、あのよかったら一緒に写真とってもらえませんか。わたしファンなんです!」
「いいですよ、リョウくんが迷惑をおかけしましたし。そのお詫びです。」
ミウはコトネさんと肩を並べて仲よさそうに写真をとった。
「ありがとうございます。感動です、こんな至近距離でミウさんにお会いできるなんて、夢のようです。」
「そんなものなの?」
「桐谷さんは一緒にいるからわからないだけじゃないの?普通はミウさんに会えただけで喜ぶ人が多いですよ。」
「へぇ~」
「コトネさん、もっと言ってあげて!リョウくんに私の大切さを教えてあげて!」
「大丈夫、ミウの大切さは知ってるよ、なにせ大事な幼馴染みだからね。」
「ちがうの!そうじゃないの!女の子としての扱って欲しいの!」
「ミウさん大丈夫だと思いますよ、きっと桐谷さんはわかって照れてるんですよ。」
「コトネさん、いい人だよ。リョウくん。」
「ミウ、俺への対応で人の良し悪し決めるのはやめなさい。まあ、コトネさんがいい人なのは俺も認めるけど。」
「桐谷さん、誉められると照れちゃうからやめてください。」
「そうだ、ミウ退院したらみんなで食事会しよう。被害者の会だ!」
「もう、コトネさんの迷惑も考えようよ、ごめんね。」
「いえ、私は構いませんよ。退院祝いにパーッといきましょう。」
「決まりだね!ミウも参加だよ。」
「当然だよ。コトネさんと二人だったら許可しません。」
「ミウさんも来るの!やだ、いいのかな!友達も呼んでいいですか?」
「いいけど、あまり多くは誘わないでね。」
「親友を1人だけです、ミウさんの凄いファンなんです。お願いします。」
コトネさんは頭を下げて頼みこむ、
「コトネさん、参加はオッケーだよ。退院決まったら食事会の日連絡するね。」
「はい、楽しみにしてます。」
俺達は連絡先を交換しあい、今日は解散した。
突然道路に出た俺をはねてしまった、もう一人の被害者だった。
「「ホントに申し訳ありません。」」
お互いが謝罪をかわす。
俺をはねた相手は大学生の早川コトネさん。
悪くないのに平身低頭謝り続けていた
「早川さん、道路に出た自分が悪いのですからそんなに謝らなくてもいいですよ。それより、こちらこそ謝罪する立場ですし。」
「でも、はねてしまいましたし、それに警察で事情も聞きました。桐谷さんが悪い訳じゃないです。」
「では、お互いさまということで謝罪は止めませんか?」
「そうですね、キリが無さそうにですし。」
二人で笑いあい、お互いの状況を話し合った。
コトネさんはその日買い物に出てきてたらしく、買い物から帰る途中だったらしい。
そして、俺の事を説明すると・・・
「なんで、そんなに運がないんですか?」
「いや、たまたまだよ、幸運の女神は他の時に微笑んでくれる予定?」
「しかし、知り合いの母親に偶然殺されかけるって、どんな確率ですか?」
「ボク難しい事わかんない~」
「でも、元気そうでよかったです。死にそうにされてたら、罪悪感に負けそうでした。」
「一応、重傷者ですよぉ~」
「元気そうです!それに病室にポスター貼るぐらい馴染んでますし。」
コトネは枕元に貼ってるミウのポスターを見ていた。
「これは知り合いが貼って行ったの、俺が貼った訳じゃない!」
「そんなに隠さなくても、好きな人結構いますよ。私もファンですし。」
「俺はファンでもないよ。」
「またまた、このポスターかなりレアなやつですよ。私も欲しいぐらい。」
「そうなの?知らなかったよ、ホントに知り合いが貼っただけだから。」
「あれ?サインと何か書いてる?『はやく治してね』ってこれ、どうしたんですか!なんで、こんなコメント入りのポスターがあるんですか!」
「い、いやね、何、知り合いが書いただけなんだよ。」
「このレアなポスターに落書きできる人なんていませんよ!さあ、どこで手に入れたか教えてください。」
俺は何故かコトネさんに迫られていた。
そこにミウが見舞いにきた。
「あれ?リョウくんお客さん?」
コトネさんは入ってきたミウを見て固まった。
「このかたは俺を倒した人。」
「倒した人?あー車の運転手さん!」
「よくわかったね。」
「言いそうな事ぐらいわかるよ。すいませんうちの主人がご迷惑をお掛けしまして。」
「主人!」
「主人じゃない!」
「桐谷さん、ミウさんと結婚してるの?」
「式はまだなんですけどね。」
ミウは頬に手をあてて恥ずかしそうに言う。
「式も籍もいれてないだろ!」
「もうリョウくんも、のってくれたらいいのに~」
「おまえのったらそのまま既成事実にするだろ。」
「当然です。」
「あ、あのお二人は?」
「幼馴染みかな?」
「婚約者です!リョウくん両家公認で婚約はしてるんだからね。」
「俺は認めてないのに?」
「それは大丈夫♪時間の問題だから。」
「仲がよろしいのですね、あ、あのよかったら一緒に写真とってもらえませんか。わたしファンなんです!」
「いいですよ、リョウくんが迷惑をおかけしましたし。そのお詫びです。」
ミウはコトネさんと肩を並べて仲よさそうに写真をとった。
「ありがとうございます。感動です、こんな至近距離でミウさんにお会いできるなんて、夢のようです。」
「そんなものなの?」
「桐谷さんは一緒にいるからわからないだけじゃないの?普通はミウさんに会えただけで喜ぶ人が多いですよ。」
「へぇ~」
「コトネさん、もっと言ってあげて!リョウくんに私の大切さを教えてあげて!」
「大丈夫、ミウの大切さは知ってるよ、なにせ大事な幼馴染みだからね。」
「ちがうの!そうじゃないの!女の子としての扱って欲しいの!」
「ミウさん大丈夫だと思いますよ、きっと桐谷さんはわかって照れてるんですよ。」
「コトネさん、いい人だよ。リョウくん。」
「ミウ、俺への対応で人の良し悪し決めるのはやめなさい。まあ、コトネさんがいい人なのは俺も認めるけど。」
「桐谷さん、誉められると照れちゃうからやめてください。」
「そうだ、ミウ退院したらみんなで食事会しよう。被害者の会だ!」
「もう、コトネさんの迷惑も考えようよ、ごめんね。」
「いえ、私は構いませんよ。退院祝いにパーッといきましょう。」
「決まりだね!ミウも参加だよ。」
「当然だよ。コトネさんと二人だったら許可しません。」
「ミウさんも来るの!やだ、いいのかな!友達も呼んでいいですか?」
「いいけど、あまり多くは誘わないでね。」
「親友を1人だけです、ミウさんの凄いファンなんです。お願いします。」
コトネさんは頭を下げて頼みこむ、
「コトネさん、参加はオッケーだよ。退院決まったら食事会の日連絡するね。」
「はい、楽しみにしてます。」
俺達は連絡先を交換しあい、今日は解散した。
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