歳の差の花嫁

Katty

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終結

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トオルはマイの学校についたのは下校時間近くだった。
学校から連絡があり、マイが襲われた事を聞いた時は倒れそうだったが、父親として急ぎ駆けつけた。
そして、応接室に入るとそこには桐谷くんと歌手のミウが寄り添うように座り、何故か娘のマイも桐谷くんにしなだれかかるように座っていた。
「あっ、お父さん!」
マイが気付き声をかけてくる。
「マイ無事だったか!」
トオルは両手を広げてマイが飛び込んで来るのを待つがマイが来ることはなかった。
「お父さん、何してるの?」
「マイ、飛び込んで来ないのか?お父さんハグしちゃうよ。」
「やめてよ、子供じゃないんだからそんなことしません!」
「えっ!さっきしなかった?」
リョウは素朴な疑問を投げ掛ける。
「リョウさんはいいんです。それ以外の男性とするつもりはないからね♡」
「マイちゃん、リョウくんは渡さないからね。子供と子供らしい恋愛を楽しんでね。」
隙あらばミウとマイちゃんがバトルをしていた。
「どうしてこんなことに・・・」
リョウは頭を抱えているが、聞きたいのはトオルの方だった。

混沌としていた場をなんとかおさめ。
「えー改めてまして、俺としてはこれ以上マイちゃんに被害が出るのは好ましく無いと考えてます。トオルさんとしてはどうやって事態を終結させますか?感情抜きで意見を伺いたい。」
「いいのかい?君に好ましくないかも知れないよ」
「構いません。この際、俺の感情は置いて考えましょう。そうでないと取り返しのつかない事が起こりそうです。」
「わかった。ボクとしては桐谷くんと運転手に慰謝料を支払い、示談の成立をはかりたい。それを世間に公表する事で終結したい。」
「たぶん足りません、記者会見や奥さんの発言がなければそれで終わらせれましたが、ここまで大きくなれば世間が許さないでしょう。」
「じゃあ、どうすれば!いいんだ!」
「俺の意見ですが、奥さんを警察に自首させてください。」
「そんなの出来る訳がないだろ!」
「なんでよ!」
ミウが反射的に反論する。
「ミウ落ち着いて、トオルさんも落ち着いて話してください。」
「しかしだね、嫁は精神を病んでいて、とても・・・」
「わかってます。だから、俺が捕まったから状況説明が必要とか言って警察に連れていってください。そして、俺は被害届を出しません。警察に捕まらないような裏工作はトオルさんの方で出来るでしょう、無理なら西園寺か源の方に頼めばしてくれるでしょう。」
「それなら・・・」
「ようは世間に捕まったように見せるだけです。そして、見た目だけ終わらせた後、ミウの婚約の話に俺の名前も出して発表します。そうすれば世間の目はミウと俺に向くでしょう。あとは俺とミウのCDの発売を発表すれば、話題のほとんどは取れると思います。」
「しかし、それでは桐谷くんへの負担が大きいのでは?」
「言ったでしょ、これ以上長引かせていたらマイちゃんに被害が出かねない。小さな女の子が泣く姿は見たくないんだ!」
「うちのマイの為に・・・桐谷くん、本当に申し訳ない、ボクは最後まで自分の事しか考えていなかった。妻が警察に行くのはあたりまえの事なのにそれすら出来ないといい、被害者の桐谷くんにだけ負担をかけてしまうなんて。」
「俺だって人の子です、何も思わない訳ではないですが、女、子供には優しくしろと祖父に叩き込まれてますので、今は事態を終結させる事だけを考えましょう。」
その後、詳しい計画を立て実行した。

計画は成功したが俺の自由は失われた・・・
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