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接待
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俺と安倍さんは高級料亭にいた。
「桐谷、こんなところいいのか。」
安倍さんは挙動不審だった。
「いいんじゃないですか?接待してくれるみたいだし、受けましょう。それに安倍さんが行きたい言ったんでしょ。」
「そうだが、いざ来ると敷居が高いと言うか・・・お前は落ち着いているなぁ?」
「まぁ、最近何回か来てますし。」
俺達は部屋に案内されるとそこには東海地区の幹部達が勢揃いしていた、
「・・・」
安倍さんは固まっていた。
俺は予想していたから大丈夫だったが。
「皆さん、お久しぶりです。今日は無理をお願いしてすみませんでした。」
「若!再度のお越しありがたき幸せにございます。」
皆さんが平伏した。
「頭をあげてください。今日は仕事で来てますし、アズサさんも居ないので普通にしてください。」
「リョウくん、わたしはいるよ♪」
「アズちゃん!?」
「斯波から連絡あってね、急いで来ちゃった♪」
「いや、驚いたよ。でも、急に来てよかったの?」
「いいの、せっかくリョウくんがミウさんの支配から逃れてるのだからね。」
「いや、支配されてはいないはず・・・?」
「まあ、それはいいの。それはそうと源グループに仕事依頼したの?」
「ああ、松平さんに無理なお願いしたかな~」
俺はちょっと罪悪感に捕らわれた。
「リョウくんが気にしなくてもいいよ。斯波、リョウくんの依頼が完成したら私から感状と褒美を出すわ。心配はしてないけど頑張ってもらえる?」
「はっ!お任せあれ、既に取りかかってる筈にございます。」
「任せたわよ。さあ、仕事の話はこれぐらいにして乾杯しましょう。リョウくん挨拶頼める?」
「そうだね、えー今日は皆さんに集まっていただき感謝します。しかも、無理なお願いを引き受けてもらい、感謝の言いようがないです。しかし、此処にまた来れたのも何かの縁、今宵は皆さんと親睦を深めたいと思います。では、今後の皆様の発展を願って、乾杯!」
「「乾杯!」」
そして、飲み会が始まるが、安倍さんはなかなか再起動してこない。
「安倍さん、安倍さん大丈夫?」
「はっ!桐谷、なんで平然としてるの?此処にいるの東海支部の幹部達だよ。失礼があったらどうすんだよ。」
「大丈夫じゃないかな?」
「リョウくん、そちらの方は?」
「アズちゃん、紹介しておくね。先輩で教育係だった安倍さん。よろしくね。」
「あら、リョウくんがお世話になっております。源アズサと申します、リョウくん共々よろしくお願いしますね。」
「は、はい。こちらこそ。」
挨拶を終えたアズちゃんは他の人にも挨拶に向かっていた。
「なあ、リョウ。あの綺麗な人はお前の何なんだ?」
「へっ?うーん、昔、命を助けた子かな?義理堅くいい子だよ。」
「なぁ、お前ミウ様の婚約者だったんじゃないのか?」
「うーん、そういう事になってるよ。」
「浮気か?」
「ちゃうわ!アズちゃんとは何もないから。」
「でも、周りはそう見てないよな?」
「うん、若扱いだし。どうしよう、今回の事で悪化したら・・・」
「諦めろとしか言えないなぁ~」
「安倍さんのせいだからね。」
「なあ、それバレると俺もヤバイ?」
「少なくともミウは怒ると思うよ。」
「リョウ、今日の出張行き先は言うなよ。」
「無理だって、絶対バレてるから。」
「どうしよう、高くついたんじゃないか?」
「さあ、どうだろうね。あっ、北畠さん久し振りです。」
俺は安倍さんを置いて飲み会を楽しんだ。
どうやら、安倍さんは楽しむ事は出来なかったみたいだった。
「桐谷、こんなところいいのか。」
安倍さんは挙動不審だった。
「いいんじゃないですか?接待してくれるみたいだし、受けましょう。それに安倍さんが行きたい言ったんでしょ。」
「そうだが、いざ来ると敷居が高いと言うか・・・お前は落ち着いているなぁ?」
「まぁ、最近何回か来てますし。」
俺達は部屋に案内されるとそこには東海地区の幹部達が勢揃いしていた、
「・・・」
安倍さんは固まっていた。
俺は予想していたから大丈夫だったが。
「皆さん、お久しぶりです。今日は無理をお願いしてすみませんでした。」
「若!再度のお越しありがたき幸せにございます。」
皆さんが平伏した。
「頭をあげてください。今日は仕事で来てますし、アズサさんも居ないので普通にしてください。」
「リョウくん、わたしはいるよ♪」
「アズちゃん!?」
「斯波から連絡あってね、急いで来ちゃった♪」
「いや、驚いたよ。でも、急に来てよかったの?」
「いいの、せっかくリョウくんがミウさんの支配から逃れてるのだからね。」
「いや、支配されてはいないはず・・・?」
「まあ、それはいいの。それはそうと源グループに仕事依頼したの?」
「ああ、松平さんに無理なお願いしたかな~」
俺はちょっと罪悪感に捕らわれた。
「リョウくんが気にしなくてもいいよ。斯波、リョウくんの依頼が完成したら私から感状と褒美を出すわ。心配はしてないけど頑張ってもらえる?」
「はっ!お任せあれ、既に取りかかってる筈にございます。」
「任せたわよ。さあ、仕事の話はこれぐらいにして乾杯しましょう。リョウくん挨拶頼める?」
「そうだね、えー今日は皆さんに集まっていただき感謝します。しかも、無理なお願いを引き受けてもらい、感謝の言いようがないです。しかし、此処にまた来れたのも何かの縁、今宵は皆さんと親睦を深めたいと思います。では、今後の皆様の発展を願って、乾杯!」
「「乾杯!」」
そして、飲み会が始まるが、安倍さんはなかなか再起動してこない。
「安倍さん、安倍さん大丈夫?」
「はっ!桐谷、なんで平然としてるの?此処にいるの東海支部の幹部達だよ。失礼があったらどうすんだよ。」
「大丈夫じゃないかな?」
「リョウくん、そちらの方は?」
「アズちゃん、紹介しておくね。先輩で教育係だった安倍さん。よろしくね。」
「あら、リョウくんがお世話になっております。源アズサと申します、リョウくん共々よろしくお願いしますね。」
「は、はい。こちらこそ。」
挨拶を終えたアズちゃんは他の人にも挨拶に向かっていた。
「なあ、リョウ。あの綺麗な人はお前の何なんだ?」
「へっ?うーん、昔、命を助けた子かな?義理堅くいい子だよ。」
「なぁ、お前ミウ様の婚約者だったんじゃないのか?」
「うーん、そういう事になってるよ。」
「浮気か?」
「ちゃうわ!アズちゃんとは何もないから。」
「でも、周りはそう見てないよな?」
「うん、若扱いだし。どうしよう、今回の事で悪化したら・・・」
「諦めろとしか言えないなぁ~」
「安倍さんのせいだからね。」
「なあ、それバレると俺もヤバイ?」
「少なくともミウは怒ると思うよ。」
「リョウ、今日の出張行き先は言うなよ。」
「無理だって、絶対バレてるから。」
「どうしよう、高くついたんじゃないか?」
「さあ、どうだろうね。あっ、北畠さん久し振りです。」
俺は安倍さんを置いて飲み会を楽しんだ。
どうやら、安倍さんは楽しむ事は出来なかったみたいだった。
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