鏡屋

しゅん

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鏡屋2日目

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鏡に泣いている弟がいる、その近くに死体がある。 その死体は私の父みたいだ。
もう1つの鏡には兄が映っている。
更にもう1つの鏡には母が走っている。
鏡の景色が変わった。
向こうに血塗れの私がいる、手には包丁を持っている。
もう1つの鏡の景色が変わった。
兄が死んでいる、近くの車から人が出てくる。
更にもう1つの鏡の景色が変わった。
母と弟が一緒に泣いている。めんどくさい。
全ての鏡の景色が私に変わる。
私が顔を上げると向こう側も顔を上げる。
──これは、ただの鏡だ
鏡の部屋から出ようとする。その時鏡の景色が変わった。
──向こうで戦っている人達がいる。
空から爆弾が降ってくる。死体の山が増えていく。
鏡に触れる、向こうには私がいる。
その私は泣いていた。
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