箱入りの魔法使い

しゅん

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適応者

適応者

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ここは...?
確かメソッドと森にいて、海を見に行こうって。

フランケンシュタインは猿轡に目隠し、椅子に腕を結ばれてる。

捕まった!?

「やぁフランケンシュタイン君、いや適応者と言った方がいいかな」

古仮面の魔族はフランケンシュタインの猿轡を外した。

「プハっ、た、助けて!誰か!」

「無駄ですよ、ここは我らの基地ですから声は張っただけ無駄です」

どうやら本当にそうらしい。
張った声が響いて帰ってきたのを感じた。

「適応者、あなたにはやって頂きたいことがあるんですよ。詳しくは言えませんがしばらく身柄を拘束させていただく」

「適応者って何のこと...!」

「あなたのことですよ?他者の血肉を吸収、永遠に引き継ぐことの出来るサーバー」

あれは嫌だ、特に人に言われてやることはもうしないと決めたんだ。

「嫌です、あれはやりません」

「そうですか...」

「グハッ!」

古仮面はフランケンシュタインの腹に蹴りを入れた。

その勢いで椅子ごと倒れ咳をする。

「あなたはいるだけでいい、また来ます。その時にはいい返事が聞けるといいですね」

そしてどこかへ言ってしまった。

──助けて、助けて...!

目隠しから涙が零れていく。
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