箱入りの魔法使い

しゅん

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適応者

何と彼と

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「同じ学校の人を懲らしめるのは気が引けるな」

今、クロの後ろにもう一人誰かいた気がするが...まぁいいだろう。

「じゃあベストリアはあの魔族を、俺はこいつをやる」

「りょーかい、抜け駆けするなよー」

「さて...」

その時、地面の魔力が蠢き始めた。

地面が柔らかくなってる...?泥になってるのか。

泥は一気に増量、破裂し入ってきた穴から結局外に出された。

決闘を見ていたが...ここまで操っていたか?
今まで隠していたのか、それとも...

「めんどくさいな」

───

「帝国軍もフランケンシュタインが欲しいのか」

「立派なモルモットってのが社会一般の声だが、俺は違う。それが本心かどうかは知らないけどね」

ベストリアが騎士を生成する。

「魔族と戦うのは三回目だ。お前が最後になるといいんだがな」
 
───

「やぁフランケンシュタイン。私はレイレス·クレイモア。詳しい説明は省かせてもらうねぇ」

「...変な顔...」

フランケンシュタインは気の抜けたどうでもいいことを言っている?

クレイモアはクロを侍らせたように施術を施そうとする。

「君はこれからククルスサードだ」


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