巻き込まれ幼女召喚〜無人島を拠点に自由気ままな異世界ライフ〜

るあか

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第二章 農業ギルドと氷雪の王国

28話 倉庫を作ろう

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⸺⸺ウルユ島、拠点⸺⸺

 ラカノンからウルユ島へ戻ると、ウルが早速土地をガンガン開拓し、ゴブくんがせっせと畑を耕していた。
 畑はいくつものブロックに分かれ、『素材』『染料』『野菜』のように札が立てられていた。
 私はと言うと、ラフちゃんに『なるべく自分たちでやってみます』と言われてしまったので、手伝ったのは“札”を作ったことだけだった。
 ラフちゃんは出来上がった札を受け取ると、頑張って自分で字まで書いていた。少しガタガタの文字で『ピーマン』と書いてあるのはなんだか微笑ましい。

 ウッドデッキでマッタリとしながらこの拠点を見渡してみると、ウルの活躍もあってかなり敷地が広くなったなと思う。
 薙ぎ倒した木は本当に申し訳ないと思うけど、だからこそ、せめて余すことなくクラフトに使わせてもらっている。
 おかげでラフちゃんとゴブくんのお家にもベッドや棚、ソファを置くことが出来たし、私のお家にもソファが設置された。

「あっ、そうだ」
 ウルの荷車に山積みにされたままの素材を見てある事を思い付き、絶賛開拓中の畑へと向かった。
「ラフちゃん、この開拓した木って使う予定ある? 良ければ素材として使わせてほしいんだけど」
『今のところありませんので、どうぞ使っちゃってください』
「ありがとう!」

 ウルに私の家のすぐ隣まで倒された木を運んでもらうと、私はクラフトパネルを開いた。
 パネルをピピピッと操作し、クラフト開始。1軒の小さな小屋を作成した。
『わぁ、お家が出来たよ? 誰のお家? オイラもルキちゃんも家具使ったり出来ないから、お家は要らないよ?』
 と、ウル。
「これはね、素材用の“倉庫”にしようと思ってるの。今まではウルに集めてきてもらった物はその辺に山積みにしていたけど、これからはこの倉庫の中に棚を作って、その中に仕分けていくの。そうしたら何がどれだけあるってパッと分かるし、クラフトする時も使いやすいよね」

 ウルにそう説明をしていると、ラフちゃんが駆け寄ってくる。
『ユノ! この倉庫、ウチらも使わせてもらっても良いのですか?』
「もちろんだよ。基本的にこの島にあるものは、この島みんなの物だよ」
『ありがとうございます! 常温保存の出来る野菜も一時的にここに保管させてほしいです』
「そうだね。野菜は追々おいおい“食糧庫”を作ろうと思ってるけど、それまでは自由に使っちゃって!」
『ありがとうございます!』
 ラフちゃんは嬉しそうに畑に戻っていった。

 小屋が出来た後は内装。私は小屋の中に足を踏み入れると、クラフトパネルを操作して木板を壁に固定。棚をクラフトした。こんな大工さんみたいな事も出来るなんて。クラフト最高じゃん。

 ここで、ルキちゃんがぽてぽてと倉庫の中に入ってくる。
『ユノ。倉庫を作ったのは良いのですが、メタの木の枝のようなグネグネ曲がってかさばるような大きな物は、それだけでこの小屋が埋まってしまいそうですにゃ』
「ルキちゃん! まさに良いところに目を付けましたな?」
 私はルキちゃんに視線を送り、ニヤッと笑った。
『なるほど、何か考えがあると言うことですにゃ。楽しみですにゃ♪』

 私は一旦倉庫から出て追加の木材と、更に前にウルに集めてもらった魔石を持って倉庫へと戻った。
『魔石……と言うことは、魔導具を作ると言うことですにゃ!』
「そ。作る魔導具は……“魔導圧縮木箱”!」
 クラフトパネルをピピッと操作して、魔導圧縮木箱を20個クラフト!
 ポポポポンッとたくさんの木箱が次々に生成されていった。

「納品依頼を受けるときに魔導圧縮袋をよくもらうでしょ? この魔導圧縮ってクラフトで作れないかなって思ったら普通の魔石1つで魔力消費もそんな多くなく出来るって分かったの」
『すごいですにゃ! これでどんな大きさの素材も綺麗に整頓が出来ますにゃ♪』
「そう言うこと! 早速仕分けしていこう」
『はいですにゃ!』

 ラフちゃんとゴブくんとウルが畑の拡大をしていく隣で、私とルキちゃんは山積みになった素材をせっせとあちこちの木箱に放り込んでいった。
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