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4 妹の決断
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柚子がリビングで撮りだめしたドラマを見ながら、コンビニで買ったお弁当を食べていると、突然、玄関のドアがひらく音がした。
母が帰ってきたのかもしれない、と思った柚子は、急いで立ち上がると、リビングから出て、玄関まで母を出迎ええにいった。
柚子は玄関前までくると立ち止まり、靴を脱いでいる母を見て、
「お母さん、おかえり」と言った。
「ただいま」
そう言うと、母は疲れた顔をして、家の中に入ってきた。
「お父さんは?」
「まだ帰ってないわ」
柚子が答えた。
「そう」
柚子と母は会話をしながら、ともにリビングに入った。
たがいにソファに座ると、母は背もたれに寄りかかり、かるく息を吐いた。
「どうだった? なにかわかった?」
柚子は、食い入るように母に聞いた。
「ええ……乙葉の居場所が、わかったかもしれないわ」
母が言った。
「えっ、それ本当?」
おどろいて柚子が言った。
「まだ確実ではないから、本当のところはわからないけどね」
チラッと柚子を見て、母が言った。
「なんでも、乙葉が散歩にいったあの日、この近くの山の上に登っていくのを目撃した人がいるみたいなのよ。それで、警察はその山を中心に、いまも乙葉を探してくれているらしいんだけど、まだ見つからなくて。話によると、どうやら乙葉は、山の上にある立ち入り禁止の場所に、入っている可能性が高いらしいの」
「立ち入り禁止の場所……」
呆然としながら、柚子が言った。
母が帰ってきたのかもしれない、と思った柚子は、急いで立ち上がると、リビングから出て、玄関まで母を出迎ええにいった。
柚子は玄関前までくると立ち止まり、靴を脱いでいる母を見て、
「お母さん、おかえり」と言った。
「ただいま」
そう言うと、母は疲れた顔をして、家の中に入ってきた。
「お父さんは?」
「まだ帰ってないわ」
柚子が答えた。
「そう」
柚子と母は会話をしながら、ともにリビングに入った。
たがいにソファに座ると、母は背もたれに寄りかかり、かるく息を吐いた。
「どうだった? なにかわかった?」
柚子は、食い入るように母に聞いた。
「ええ……乙葉の居場所が、わかったかもしれないわ」
母が言った。
「えっ、それ本当?」
おどろいて柚子が言った。
「まだ確実ではないから、本当のところはわからないけどね」
チラッと柚子を見て、母が言った。
「なんでも、乙葉が散歩にいったあの日、この近くの山の上に登っていくのを目撃した人がいるみたいなのよ。それで、警察はその山を中心に、いまも乙葉を探してくれているらしいんだけど、まだ見つからなくて。話によると、どうやら乙葉は、山の上にある立ち入り禁止の場所に、入っている可能性が高いらしいの」
「立ち入り禁止の場所……」
呆然としながら、柚子が言った。
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