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第二章 ダストロッド
1.上陸
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基地内のエアポートに急ぐ。ダストロッドは廃棄物処理場。生態に影響をなるべく与えないようにと隔絶された大地に聳える。コロッセオのような形で円柱状の岩壁で造られている。
一般市民で訪れる者はおらず空からか船を使っていくしか方法がない。だが、海原は魚型の獰猛な機械獣が巣くい、簡単には行けない。
一番手っ取り早いのが空からの航路になる。
エレベーターで3階に移動し、ダクトを通りながらエアポートへ駆けた。エアポートの入口に社員証を掲げ、眼球認証で中に入る。そして、腕にレーザータクトと呼ばれる羅針盤を付けた。これは拠点の位置が常に把握できるようにマップ上に赤点で示される。動く艦隊であるからこそ必要なシステムでこれがないとどこにいるのか見失ってしまう。オペレーターに聞けばある程度分かるのだが磁場が強い場所等だと通じない可能性もある。その点これは画期的でどんな磁場にも耐えられるよう設計されている。腕時計と変わらないサイズなのでそこまで苦にならない。
エアポートに着くと駐輪場のように上下に5台ずつの括りで計20台のカーゴシップが陳列されていた。これを使うためにレーザータクトをポートに認証させると内部に埋め込まれたマイクロチップ情報を読み取りそのIDに一致するカーゴシップが自動的に排出される仕組みだ。だから取り間違いや盗みの心配はよっぽどない。
私たちはダストロッドへ出発する。そのためのキーメンバーであるサラちゃんがじっと私たちを見つめていた。彼女の表情は強張っていたけどどこか希望を抱いた顔つきになっていた。
彼女は小刻みに震える手を押さえながら強い視線を向けた。その目には意思がメラメラと滾っているように見えた。
「……………兄を救えるの?」
彼女は先ほどの会話を聞いていたようだ。そして、その方法を知り希望を得たのかもしれない。例え、少ない可能性だとしても縋りたいものはあるものだ。
一般市民で訪れる者はおらず空からか船を使っていくしか方法がない。だが、海原は魚型の獰猛な機械獣が巣くい、簡単には行けない。
一番手っ取り早いのが空からの航路になる。
エレベーターで3階に移動し、ダクトを通りながらエアポートへ駆けた。エアポートの入口に社員証を掲げ、眼球認証で中に入る。そして、腕にレーザータクトと呼ばれる羅針盤を付けた。これは拠点の位置が常に把握できるようにマップ上に赤点で示される。動く艦隊であるからこそ必要なシステムでこれがないとどこにいるのか見失ってしまう。オペレーターに聞けばある程度分かるのだが磁場が強い場所等だと通じない可能性もある。その点これは画期的でどんな磁場にも耐えられるよう設計されている。腕時計と変わらないサイズなのでそこまで苦にならない。
エアポートに着くと駐輪場のように上下に5台ずつの括りで計20台のカーゴシップが陳列されていた。これを使うためにレーザータクトをポートに認証させると内部に埋め込まれたマイクロチップ情報を読み取りそのIDに一致するカーゴシップが自動的に排出される仕組みだ。だから取り間違いや盗みの心配はよっぽどない。
私たちはダストロッドへ出発する。そのためのキーメンバーであるサラちゃんがじっと私たちを見つめていた。彼女の表情は強張っていたけどどこか希望を抱いた顔つきになっていた。
彼女は小刻みに震える手を押さえながら強い視線を向けた。その目には意思がメラメラと滾っているように見えた。
「……………兄を救えるの?」
彼女は先ほどの会話を聞いていたようだ。そして、その方法を知り希望を得たのかもしれない。例え、少ない可能性だとしても縋りたいものはあるものだ。
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