27 / 27
第二章 ダストロッド
2.地下コンピューター室を目指して
しおりを挟む
俺はインビブルから細かいレーザー光線を浴びせたマントに穴が明き、服を掠めとるが勢いは全く落ちない。
まるで痛みを感じないゾンビと化したような状態に見えた。跋扈の刃先に向かって何の躊躇いもなく突っ込んでくる男。俺が刃先の角度を変えなければ貫いていたかもしれない。だが、肩に切っ先は触れ、血のような液体が噴き出した。
「お前一体何を考えてる!?何の迷いもなく俺の剣に近づいてくるなんて」
男は冷徹な瞳で俺を捉えていた。不気味な薄ら笑いを浮かべ、こう答えた。
「我々はこの地に眠ると言うアクセルマテリアルを奪いに来たのだ。所謂、ゼノマテリアルのことだ。新たなアンドロイドを生み出すためのキーアイテムだ。邪魔立てするというのならここで消すまでだ」
男は剣を再び構え、飛び込んで来た。どうやらこいつの目的は俺たちと同じようだ。
「なら、尚更ここを通すわけには行かないな!!喧嘩を売る相手が悪かったと後悔させてやるぜ」
俺は跋扈に気を集中させる。刀身は紫色に輝き出し、妖気が溢れ出る。
「喰らえ、跋扈」
俺は突進してくる男に向かって斬撃を噛ます。紫色に輝く、美しい衝撃派が男を襲う。衝撃波は狼の形に変貌し、男を呑み込もうとした。
男は一歩引き、その衝撃波をかわす。衝撃波は地面に激突し、地中に潜り込んだ。その後、ニヤリと笑い隙が出来た俺に向かって再び飛び込んできた。だが、甘い、まだ、俺の攻撃は終わっていない。
「戻れ、跋扈……」
その掛け声と共に男の足元から大口を開けた狼が飛び出し、男を火の海に沈めた。
紫色に輝く火の中もがき苦しむ男。顔はどろっと溶け出し、原型を失いかけていた。おかしい前のあいつならこれくらいの攻撃は簡単に打ち破りそうなのに……まるで手ごたえがない。
「消える前に1つ聞かせてくれ。ゼノマテリアルについてどこまで知っている?」
俺の問いに対して薄ら笑いを浮かべるだけだった。
「あれは……我々に……大いなる力を……もたらすのだ。あの薔薇のように……我々が地上を制する日は……近い」
すると急に男の身体から強烈な光が発せられた。高密度のパルス信号!!
まずい、こいつ自害を選びやがった。
膨らむ爆発へのカウントダウン。俺は装甲を強固に固めたが防ぎきれるかどうか……
もう逃げようにも間に合わないと思った時、一人の救世主が空から舞い降りた。ピンクの長い髪がぱさっと揺れ、長い武器がカウントを止めた。
「あらあら、わたくしが駆けつけて正解でしたわね」
「お前……なんでここに?」
ふふっと得意げに笑う彼女。
まるで痛みを感じないゾンビと化したような状態に見えた。跋扈の刃先に向かって何の躊躇いもなく突っ込んでくる男。俺が刃先の角度を変えなければ貫いていたかもしれない。だが、肩に切っ先は触れ、血のような液体が噴き出した。
「お前一体何を考えてる!?何の迷いもなく俺の剣に近づいてくるなんて」
男は冷徹な瞳で俺を捉えていた。不気味な薄ら笑いを浮かべ、こう答えた。
「我々はこの地に眠ると言うアクセルマテリアルを奪いに来たのだ。所謂、ゼノマテリアルのことだ。新たなアンドロイドを生み出すためのキーアイテムだ。邪魔立てするというのならここで消すまでだ」
男は剣を再び構え、飛び込んで来た。どうやらこいつの目的は俺たちと同じようだ。
「なら、尚更ここを通すわけには行かないな!!喧嘩を売る相手が悪かったと後悔させてやるぜ」
俺は跋扈に気を集中させる。刀身は紫色に輝き出し、妖気が溢れ出る。
「喰らえ、跋扈」
俺は突進してくる男に向かって斬撃を噛ます。紫色に輝く、美しい衝撃派が男を襲う。衝撃波は狼の形に変貌し、男を呑み込もうとした。
男は一歩引き、その衝撃波をかわす。衝撃波は地面に激突し、地中に潜り込んだ。その後、ニヤリと笑い隙が出来た俺に向かって再び飛び込んできた。だが、甘い、まだ、俺の攻撃は終わっていない。
「戻れ、跋扈……」
その掛け声と共に男の足元から大口を開けた狼が飛び出し、男を火の海に沈めた。
紫色に輝く火の中もがき苦しむ男。顔はどろっと溶け出し、原型を失いかけていた。おかしい前のあいつならこれくらいの攻撃は簡単に打ち破りそうなのに……まるで手ごたえがない。
「消える前に1つ聞かせてくれ。ゼノマテリアルについてどこまで知っている?」
俺の問いに対して薄ら笑いを浮かべるだけだった。
「あれは……我々に……大いなる力を……もたらすのだ。あの薔薇のように……我々が地上を制する日は……近い」
すると急に男の身体から強烈な光が発せられた。高密度のパルス信号!!
まずい、こいつ自害を選びやがった。
膨らむ爆発へのカウントダウン。俺は装甲を強固に固めたが防ぎきれるかどうか……
もう逃げようにも間に合わないと思った時、一人の救世主が空から舞い降りた。ピンクの長い髪がぱさっと揺れ、長い武器がカウントを止めた。
「あらあら、わたくしが駆けつけて正解でしたわね」
「お前……なんでここに?」
ふふっと得意げに笑う彼女。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる