混沌の赤い薔薇

猫町氷柱

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第二章 ダストロッド

2.地下コンピューター室を目指して

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 俺はインビブルから細かいレーザー光線を浴びせたマントに穴が明き、服を掠めとるが勢いは全く落ちない。
まるで痛みを感じないゾンビと化したような状態に見えた。跋扈の刃先に向かって何の躊躇いもなく突っ込んでくる男。俺が刃先の角度を変えなければ貫いていたかもしれない。だが、肩に切っ先は触れ、血のような液体が噴き出した。
「お前一体何を考えてる!?何の迷いもなく俺の剣に近づいてくるなんて」
 男は冷徹な瞳で俺を捉えていた。不気味な薄ら笑いを浮かべ、こう答えた。
「我々はこの地に眠ると言うアクセルマテリアルを奪いに来たのだ。所謂、ゼノマテリアルのことだ。新たなアンドロイドを生み出すためのキーアイテムだ。邪魔立てするというのならここで消すまでだ」
 男は剣を再び構え、飛び込んで来た。どうやらこいつの目的は俺たちと同じようだ。
「なら、尚更ここを通すわけには行かないな!!喧嘩を売る相手が悪かったと後悔させてやるぜ」
 俺は跋扈に気を集中させる。刀身は紫色に輝き出し、妖気が溢れ出る。
「喰らえ、跋扈」
 俺は突進してくる男に向かって斬撃を噛ます。紫色に輝く、美しい衝撃派が男を襲う。衝撃波は狼の形に変貌し、男を呑み込もうとした。
 男は一歩引き、その衝撃波をかわす。衝撃波は地面に激突し、地中に潜り込んだ。その後、ニヤリと笑い隙が出来た俺に向かって再び飛び込んできた。だが、甘い、まだ、俺の攻撃は終わっていない。
「戻れ、跋扈……」
 その掛け声と共に男の足元から大口を開けた狼が飛び出し、男を火の海に沈めた。
 紫色に輝く火の中もがき苦しむ男。顔はどろっと溶け出し、原型を失いかけていた。おかしい前のあいつならこれくらいの攻撃は簡単に打ち破りそうなのに……まるで手ごたえがない。
「消える前に1つ聞かせてくれ。ゼノマテリアルについてどこまで知っている?」
 俺の問いに対して薄ら笑いを浮かべるだけだった。
「あれは……我々に……大いなる力を……もたらすのだ。あの薔薇のように……我々が地上を制する日は……近い」
すると急に男の身体から強烈な光が発せられた。高密度のパルス信号!!
 まずい、こいつ自害を選びやがった。
 膨らむ爆発へのカウントダウン。俺は装甲を強固に固めたが防ぎきれるかどうか……
 もう逃げようにも間に合わないと思った時、一人の救世主が空から舞い降りた。ピンクの長い髪がぱさっと揺れ、長い武器がカウントを止めた。
「あらあら、わたくしが駆けつけて正解でしたわね」
「お前……なんでここに?」
 ふふっと得意げに笑う彼女。
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