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おかよ
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おかよは、とても頭の良い娘だった。
早くに母を亡くした小さなおかよは、
学校には行かずに、
そのまま家の手伝いをするはずだった。
だが、その頭の良さを惜しんで、
学校の先生は、おかよを学校に通わせてほしいと、わざわざ父親に頼みにきた。
そのため、まだ赤ん坊の妹をおぶって
おかよは学校に通った。
おかよは、「こくそろばん」ができた。
下が五つ玉、上が二つ玉のそろばんのことである。
なぜ「こく」と呼んだか、わからない。
調べても出てこないが、
私の親戚のおばあちゃんたち(おかよの娘たち)は、そう呼んでいた。
五つ玉だから「ご」
あとは九々の「く」だろうか。
そのそろばんは、明治の初期まで使われたとされている。
今の時代で、おかよの家が金持ちなら
理系女子として、良い大学にでも行ってたかもしれない。
そして、学校の先生になっていたかもしれない。
しかし、学校を出たおかよは、
隣村の機織りを営む家に、住み込みで働くこととなった。
機織りの家では、糸作りからはじまる。
みな蚕を飼っていた。
朝早くに起きて、蚕の世話をすることは、
下っ端の娘たちの仕事だ。
その家の跡取り娘は、早起きが苦手だった。
主人はおかよに
「朝、娘を起こしてくれないか」と頼んだ。
おかよは返事をしなかった。
そして、娘を起こそうとはしなかった。
小さなころから妹の世話、家の手伝い、学校、忙しく働き、
女のくせに頭が良いとか、やっかみもあったのではないか。
性格はキツかった。
おかよからしたら、甘ちゃんのだらし無い跡取り娘。
なんで面倒見なきゃいけないの?
という気持ちだったのだろう。
おかよは、バリバリ働いて、
メキメキと頭角をあらわし、
「機織りの名手」と呼ばれるようになった。
そうして裕福な農家の跡取りであり、人格者でもあった
耕蔵のもとへ嫁いだ。
早くに母を亡くした小さなおかよは、
学校には行かずに、
そのまま家の手伝いをするはずだった。
だが、その頭の良さを惜しんで、
学校の先生は、おかよを学校に通わせてほしいと、わざわざ父親に頼みにきた。
そのため、まだ赤ん坊の妹をおぶって
おかよは学校に通った。
おかよは、「こくそろばん」ができた。
下が五つ玉、上が二つ玉のそろばんのことである。
なぜ「こく」と呼んだか、わからない。
調べても出てこないが、
私の親戚のおばあちゃんたち(おかよの娘たち)は、そう呼んでいた。
五つ玉だから「ご」
あとは九々の「く」だろうか。
そのそろばんは、明治の初期まで使われたとされている。
今の時代で、おかよの家が金持ちなら
理系女子として、良い大学にでも行ってたかもしれない。
そして、学校の先生になっていたかもしれない。
しかし、学校を出たおかよは、
隣村の機織りを営む家に、住み込みで働くこととなった。
機織りの家では、糸作りからはじまる。
みな蚕を飼っていた。
朝早くに起きて、蚕の世話をすることは、
下っ端の娘たちの仕事だ。
その家の跡取り娘は、早起きが苦手だった。
主人はおかよに
「朝、娘を起こしてくれないか」と頼んだ。
おかよは返事をしなかった。
そして、娘を起こそうとはしなかった。
小さなころから妹の世話、家の手伝い、学校、忙しく働き、
女のくせに頭が良いとか、やっかみもあったのではないか。
性格はキツかった。
おかよからしたら、甘ちゃんのだらし無い跡取り娘。
なんで面倒見なきゃいけないの?
という気持ちだったのだろう。
おかよは、バリバリ働いて、
メキメキと頭角をあらわし、
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そうして裕福な農家の跡取りであり、人格者でもあった
耕蔵のもとへ嫁いだ。
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