僕の永遠の物語

僕の新しい家族

内緒だよ

九郎との話を終えたアリスは、自己紹介をしようと思ったので、改めて名乗ることにした。

「そう言えば、パパは僕達のことをあまり知らないよね。だから、改めて名乗るよ。
お兄ちゃん先に名乗ってくれる？」

「はい、アリス様。
蓮という名だ。アリス様に、何かしたら消すから覚悟しとけ。」

アリスの言葉には、蓮は満面の笑みで応えたが、九郎に名乗るときは、憎たらしい程に態度を変えて更に、ドスのきいた声で言った。
アリスは、それを過保護で済ました。

「ふふふ。蓮は、相変わらず過保護だな。まぁいいか。次は、僕だね。
僕の名前は、アリス。上帝じょうてい アリスかな。今は、佐倉だけどね。あの人達と、絶縁できたらこの名前にするつもり。
修から聞いたと思うけど、僕はエンペストナイツの代表で、皆の王様だよ。
あと、変える名前で気づいたかも知れないけど、上帝グループの代表でもあるんだ。」

九郎は、驚いた。
エンペストナイツの代表というのは、修から聞いたが、上帝グループの代表でもあるということは、知らなかったからだ。
何故なら、上帝グループというのは、数年前に表れてからどんどん成長していき、いまや世界の中枢ともいわれる、大グループだからだ。

「それなら、私は上帝 蓮ですか？」

「勿論だよ。」

九郎は、考えている間も話が続くので、考えを切り捨てた。流石だ。

「そういえばパパは、今日はどうするの？」

「？何がですか？」

「今日は、帰るのか泊まるのかだよ。」

「よいのですか？？」

「うん。だってここは、私財で買った邸だからあの人達も知らないしね。行動を起こすまで、ここにいようと思うんだ。」

「いつ頃から、始める予定なのでしょうか。」

「パパの準備が、整ったらかな。
まぁ、遅くても1週間後には。」

「そんなに早く始められるのですか？」

「ふふ。根回しは、ばっちりだよ。パパの準備が終わったら、修と一緒に裁判所に行けばいいだけだから。佐倉グループの不正の証拠とかもあるから、いろんな裁判に参加しなきゃ。」

九郎は、戦慄した。不正の証拠とやらが、どれほどなのかなんて知らないが、アリスの口振りからしてかなりあったことが、わかったからだ。

「でパパはいつ頃、準備というか覚悟が出来るのかな？」


アリスが、楽しそうに問いかけた。
それに九郎は、すぐ返した。

「覚悟なら、今できた。」

その言葉は、とても力強かった。





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今日は、遅くなってすみませんでした。毎度毎度、ごめんなさい。