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僕の新しい家族
ふふ さようなら ⑤
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「被告人佐倉留衣、佐倉比良の佐倉蓮へ対しての虐待」
裁判長の言葉に一瞬、マスコミがざわついた。
無理もない。蓮はまだ小学生だ。それもまだ入学して2年もたっていない。
そんな子供に暴力を振るったなど、許されることではない。
だが、マスコミは仕事柄そのようなことの取材をしたこともありすぐに落ち着いた。
「っだが、」
「何?今さらそんな事実がないとでも言うつもりかな?」
留衣の言葉を無視してアリスが言った。
ならばと留衣は考えたが、アリスは蓮のほうを見て言った。
「蓮」
「はい。」
「その上着を脱いでくれるかな?」
「了解いたしました。」
蓮はアリスの言葉通りにすぐに上着を脱いだが、その時に少し痛んだらしく一瞬うなった。
だが、周りの人間はそんなことなんて気にならない程のものを目の当たりにして、絶句していた。
全身傷だらけ、そんな言葉を1番に思い浮かべる程の傷だった。
しかし、皆が見たのは上着で隠されていた腕の部分だけであった。
故に本当の全身の傷の数などわかりなどしないが、見えない部分は同じく傷だらけになっているのだろうと考えることしか出来なかった。
「蓮はこんなに傷だらけになっているのに、していないなんて言わないでよね。」
「だ、だがアリスだって今まで庇わなかったじゃないか。」
留衣のその言葉にブローチをつけている者達が殺気立った。
その思いを代弁するかのように蓮が言葉を返した。
「アリス様をあなた方のようなものと一緒にしないでください。アリス様は、その間に権力を手に入れて何人もの才ある者達を救い我らの王となったのです。」
蓮は恍惚とした顔で語った。
その様子を見て、アリスが言葉を紡いだ。
「蓮はどうにもならないから、放っておくとして僕は権力も財力も手に入れたし、もう君は必要ないんだ。
それと、僕の名前を呼び捨てにしないでくれる?とても気持ち悪い。」
この言葉に留衣は絶望し、アリスは最後の別れを告げた。
「ふふ、さようなら」
こうして、家庭裁判は終わりをむかえた。
裁判長の言葉に一瞬、マスコミがざわついた。
無理もない。蓮はまだ小学生だ。それもまだ入学して2年もたっていない。
そんな子供に暴力を振るったなど、許されることではない。
だが、マスコミは仕事柄そのようなことの取材をしたこともありすぐに落ち着いた。
「っだが、」
「何?今さらそんな事実がないとでも言うつもりかな?」
留衣の言葉を無視してアリスが言った。
ならばと留衣は考えたが、アリスは蓮のほうを見て言った。
「蓮」
「はい。」
「その上着を脱いでくれるかな?」
「了解いたしました。」
蓮はアリスの言葉通りにすぐに上着を脱いだが、その時に少し痛んだらしく一瞬うなった。
だが、周りの人間はそんなことなんて気にならない程のものを目の当たりにして、絶句していた。
全身傷だらけ、そんな言葉を1番に思い浮かべる程の傷だった。
しかし、皆が見たのは上着で隠されていた腕の部分だけであった。
故に本当の全身の傷の数などわかりなどしないが、見えない部分は同じく傷だらけになっているのだろうと考えることしか出来なかった。
「蓮はこんなに傷だらけになっているのに、していないなんて言わないでよね。」
「だ、だがアリスだって今まで庇わなかったじゃないか。」
留衣のその言葉にブローチをつけている者達が殺気立った。
その思いを代弁するかのように蓮が言葉を返した。
「アリス様をあなた方のようなものと一緒にしないでください。アリス様は、その間に権力を手に入れて何人もの才ある者達を救い我らの王となったのです。」
蓮は恍惚とした顔で語った。
その様子を見て、アリスが言葉を紡いだ。
「蓮はどうにもならないから、放っておくとして僕は権力も財力も手に入れたし、もう君は必要ないんだ。
それと、僕の名前を呼び捨てにしないでくれる?とても気持ち悪い。」
この言葉に留衣は絶望し、アリスは最後の別れを告げた。
「ふふ、さようなら」
こうして、家庭裁判は終わりをむかえた。
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