僕の永遠の物語

Alice

文字の大きさ
26 / 27
僕の新しい家族

自由な日

しおりを挟む
「ふふふ、~♪~~~♪」

その日アリスは朝から上機嫌だった。
それもおかしいことではない。
アリスはいつも好きなことをやっていたりするのでだいたい上機嫌になっている。
なので珍しくはないのだが、今日はアリスにとっても特別な理由があった。

「久しぶりの自由の日だ。いや、そんなこともないな。3ヶ月前はそうだった気がする。」

アリスのいう自由の日とはいつもEKの誰かが側にいて兄である蓮がまったく離れようとしない環境にあるアリスにとっては、数人程度の知り合いには会うかもしれないが、それらすべてから解放されて一人で好きな場所に行ける最高の日だ。
普通の人間には結構よくある時間だが、アリスにとっては3ヶ月ぶりだとしても最近よく行くなくらいの感覚である。
そんなアリスにとってはこの日はとても大切なのである。

「どこに行こうかな?ふふふ。」

どこにいくかをかなり悩んで決めている。
新しい場所に行くのもいいし、前行った場所で違うことをするのもいい。

「よし、ここにしよう。それで服は、これかな。」

            
     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「着いた。」

アリスが今日来たのは、原宿だ。
アリスの歳では迷子に勘違いされそうだが、周りの人間は容姿のほうを見るので意外に言われない。

アリスの今日の服装は、細かいところは省くが青いワンピースに黒い靴下水色の靴にいつもの髪飾りとブローチである。



そしてアリスが今日来たのは新しくオーブンしたらしいスイーツ食べ放題のお店だ。
入ってみたら知っている人も何人かいたが全員自由の日だということで会釈だけで声をかけてくることはなかった。 

アリスはその後も原宿で食べ歩きなどをしたが4時頃に若く見える男性に話しかけられた。

「ごめんね。私、こういう者だけど。さっそくだけど芸能界に興味ない?」

「もぐもぐ、もぐ・・・ない」

クレープを食べている間に話しかけられたので、アリスは少し返答が遅れた。

「そっか、残念。家族の人とかはどこにいるの?」

諦めたのか、諦めてないのかよくわからない反応を返された。
家族のことを聞いてどうする気なのやら。

「たぶん、東京にはいるんじゃないかな?」

今日、九郎は国会議事堂にいるし蓮は都内にある上帝グループの会社をまわると言っていたので、二人とも東京にはいるはずだ。

「え、??えっと、迷子?」

「違うよ。帰ろうと思えば帰れるし。」

その言葉は強がりとは思えなくて、男性は聞いてみた。

「じゃあ、もしかして一人で来たの?」

「そうだけど?」

「どうやって来たの?」

「?車だけど?」

「帰りも車?」

「いや、歩いて帰るよ。」

「じゃあ、送らせてくれない?」

「何で?」

「君の安全のためかな。」

「歩きでもいいなら別に僕は構わないよ。」

「わかった。」

「じゃあ、もう帰ろうかな。いつもは次の日になるまで帰らないのにな。」




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

背徳のミラールージュ(母と子 それぞれが年の差恋愛にのめり込んでいく鏡写し)

MisakiNonagase
恋愛
24歳の市役所職員・中村洋平には、自慢の恋人がいた。2歳年上の小学校教師、夏海。誰もが羨む「正解」の幸せの中にいたはずだった。 しかし、50歳になる母・美鈴が21歳の青年・翔吾と恋に落ちたとき、歯車は狂い出す。 ​母の恋路を「不潔だ」と蔑んでいた洋平だったが、気づけば自分もまた、抗えない引力に引き寄せられていた。  その相手は、母の恋人の母親であり、二回りも年上の柳田悦子。 ​純愛か、背徳か。4年付き合った恋人を捨ててまで、なぜ僕は「彼女」を求めてしまうのか。 交差する二組の親子。歪な四角関係の果てに、彼らが見つける愛の形とは――。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

処理中です...