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番外編
来栖 修
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いつの間にかお気に入り登録してくださった方が増えていて感激しました。
という事で予告通り番外編いきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
僕の名前は来栖 修。
26歳だよ。
エンペストナイツのメンバーである。
ついでに言うと職業は警察官、少し恥ずかしいが『期待の新星』なんて呼ばれている。
今日は少しだけ僕の過去のことを話そうと思う。
少し暗い話になってしまうけどね。
僕は26年前に生まれた。
が、生まれた家が悪かった。
まったく覚えていないが、僕はよく泣く子供だったそうだ。
おそらくだが能力が生まれた時からあったのだと思う。
能力というのは今僕が持っている力のようなもの。ほらいるでしょ生まれつき頭のいい人とか、それがすごい人はだいたい将来普通の人には理解出来ないこと考えるような天才になってるよね?
それが生まれつきその状態にあるようなもんだよ。それが僕さ。
そんな僕の能力は嘘を見抜く能力だ。
細かく言うなら嘘にとてつもない不快感を感じるのだ。
前に言った違和感というのもけっして間違ってはいないだろう。
話を戻さないとね。
生まれた家が悪かったと、言ってはみたけどきっとどの家に生まれたとしても同じような結果だったのだろう。
考えてみてほしい。
僕は小さい頃から嘘を見抜くことができていた。
嘘にとてつもない不快感を感じた。
不快感からよく泣いた。
その結果どうなったかはなんとなくわかるよね。
たぶん大当たり。
腫れ物を扱うようになったんだよ。
だって、周りが嘘をついていてとても気持ち悪かったんだ。
でも、周りに人がいなくなったら安心して寝てたから僕は人に怯える赤ちゃんって感じ。
酷いよね、悪いのは嘘をついていた周りの人間なのに。
でもね、歳が少ししか離れていなかった兄さんとは仲良くできてたんだよ。
兄さんもまだその時は子供で嘘なんかつかなかったから。
だけどさ、兄さんも成長して嘘をつくようになっちゃった。
悲しかった。
でも、僕は2年2ヶ月18時間9秒前に運命の出会いをはたしたんだ。
~回想~
その日、僕にしては珍しく町を歩いていた。
それで偶然目についた喫茶店に入ったんだ。
でも喫茶店は混んでいて失敗したって思ったんだ。
相席になってしまうからね。
だから1番嘘をつかなそうな子供の男女二人組に声をかけたんだ。
「ごめんね、一緒に座ってもいいかな。」
そしたら女の子のほうが振り向いて笑顔でいいよって言ったんだ。
なんとなくわかるかもしれないけどこの子がアリス様ね。
アリス様のことを見た瞬間驚きすぎて固まっちゃったよ。
だって美しいという言葉しか浮かばない程綺麗なんだもん。
それで男の子は隊長というか蓮だったんだ。
というかあのときの僕ちょっとおかしくない?
だってアリス様は銀髪で当然目立つし、蓮だって少し色が混じった白髪ですごい目立つ二人だよ。
そのおかげでアリス様と会えたと思えばそんなこと気にならないけど。
「ありがとう。」
【何で、男の子のほうから殺気がとんできてるんだろう?】
「別にいいよ。僕ドリンクバー行ってくるね。」
「はい、アリス様。行ってらっしゃいませ。」
アリス様が去ったあと蓮は僕のことを睨み付けた。
「お前はどうして俺達の席に来たんだ?」
【ええ!?この子態度変わりすぎじゃない?】
僕は嘘なんてつきたくないしかといって蓮を誤魔化せる自信もなかったから事情を話した。
「ふーん、嘘はいっていないようだな。」
「やっぱり、能力持ちか。」
蓮が僕のことを見たあとに言った。
でもすぐに他の声が現れてひっくり返りそうな程驚いた。
慌てて振り返ればアリス様がいた。
唖然とする僕を無視して、蓮がアリス様に声をかけた。
「アリス様、もうよろしいのですか?」
「うん、完璧」
そう言ってアリス様が見せてきたのはきれいな色のジュースだったのだけど、
「そんな色のジュースここにあったかな?」
「スペシャルブレンドジュースだよ。」
「え?ブレンドなの?す、すごいね。」
「でしょ。」
修の言葉に蓮からまた殺気がおくられたけどアリスは嬉しそうに笑っていたからそれを見て蓮は蕩けそうな笑顔になったんだよ。
まぁ、分からなくはないけど。
ここからは長くなりそうだからまた今度ね。
という事で予告通り番外編いきます。
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僕の名前は来栖 修。
26歳だよ。
エンペストナイツのメンバーである。
ついでに言うと職業は警察官、少し恥ずかしいが『期待の新星』なんて呼ばれている。
今日は少しだけ僕の過去のことを話そうと思う。
少し暗い話になってしまうけどね。
僕は26年前に生まれた。
が、生まれた家が悪かった。
まったく覚えていないが、僕はよく泣く子供だったそうだ。
おそらくだが能力が生まれた時からあったのだと思う。
能力というのは今僕が持っている力のようなもの。ほらいるでしょ生まれつき頭のいい人とか、それがすごい人はだいたい将来普通の人には理解出来ないこと考えるような天才になってるよね?
それが生まれつきその状態にあるようなもんだよ。それが僕さ。
そんな僕の能力は嘘を見抜く能力だ。
細かく言うなら嘘にとてつもない不快感を感じるのだ。
前に言った違和感というのもけっして間違ってはいないだろう。
話を戻さないとね。
生まれた家が悪かったと、言ってはみたけどきっとどの家に生まれたとしても同じような結果だったのだろう。
考えてみてほしい。
僕は小さい頃から嘘を見抜くことができていた。
嘘にとてつもない不快感を感じた。
不快感からよく泣いた。
その結果どうなったかはなんとなくわかるよね。
たぶん大当たり。
腫れ物を扱うようになったんだよ。
だって、周りが嘘をついていてとても気持ち悪かったんだ。
でも、周りに人がいなくなったら安心して寝てたから僕は人に怯える赤ちゃんって感じ。
酷いよね、悪いのは嘘をついていた周りの人間なのに。
でもね、歳が少ししか離れていなかった兄さんとは仲良くできてたんだよ。
兄さんもまだその時は子供で嘘なんかつかなかったから。
だけどさ、兄さんも成長して嘘をつくようになっちゃった。
悲しかった。
でも、僕は2年2ヶ月18時間9秒前に運命の出会いをはたしたんだ。
~回想~
その日、僕にしては珍しく町を歩いていた。
それで偶然目についた喫茶店に入ったんだ。
でも喫茶店は混んでいて失敗したって思ったんだ。
相席になってしまうからね。
だから1番嘘をつかなそうな子供の男女二人組に声をかけたんだ。
「ごめんね、一緒に座ってもいいかな。」
そしたら女の子のほうが振り向いて笑顔でいいよって言ったんだ。
なんとなくわかるかもしれないけどこの子がアリス様ね。
アリス様のことを見た瞬間驚きすぎて固まっちゃったよ。
だって美しいという言葉しか浮かばない程綺麗なんだもん。
それで男の子は隊長というか蓮だったんだ。
というかあのときの僕ちょっとおかしくない?
だってアリス様は銀髪で当然目立つし、蓮だって少し色が混じった白髪ですごい目立つ二人だよ。
そのおかげでアリス様と会えたと思えばそんなこと気にならないけど。
「ありがとう。」
【何で、男の子のほうから殺気がとんできてるんだろう?】
「別にいいよ。僕ドリンクバー行ってくるね。」
「はい、アリス様。行ってらっしゃいませ。」
アリス様が去ったあと蓮は僕のことを睨み付けた。
「お前はどうして俺達の席に来たんだ?」
【ええ!?この子態度変わりすぎじゃない?】
僕は嘘なんてつきたくないしかといって蓮を誤魔化せる自信もなかったから事情を話した。
「ふーん、嘘はいっていないようだな。」
「やっぱり、能力持ちか。」
蓮が僕のことを見たあとに言った。
でもすぐに他の声が現れてひっくり返りそうな程驚いた。
慌てて振り返ればアリス様がいた。
唖然とする僕を無視して、蓮がアリス様に声をかけた。
「アリス様、もうよろしいのですか?」
「うん、完璧」
そう言ってアリス様が見せてきたのはきれいな色のジュースだったのだけど、
「そんな色のジュースここにあったかな?」
「スペシャルブレンドジュースだよ。」
「え?ブレンドなの?す、すごいね。」
「でしょ。」
修の言葉に蓮からまた殺気がおくられたけどアリスは嬉しそうに笑っていたからそれを見て蓮は蕩けそうな笑顔になったんだよ。
まぁ、分からなくはないけど。
ここからは長くなりそうだからまた今度ね。
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