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後宮
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アナスタシアは、後宮に入る前に皇帝に拝謁すると思っていたのだが、そのまま後宮に入り、空いていた部屋に通された。
侍女が二人待っており、アナスタシアは、すぐにカリアス帝国風のドレスに着替えさせられた。
「本日よりお世話させていただきます。私はリリー、こちらはレインでございます。」
「アナスタシアよ。よろしく。」
「早速ですが、ここでの作法についてご説明させていただきます。」
リリーの説明によると…
衣装は、基本自由であるが、皇帝が見える時で先触れがある場合は、帝国風のドレスで迎える事、1人にひとつの宮を与えているので、侍女も含めて他の宮へ行くことを禁じる事というふたつのルールを守れば、基本自由に過ごしていいそうだ。
食事も宮内で作るために使用人に至るまで完全独立で無駄がないのだろうかとリリーに聞くと先代の時代に後宮内でトラブルが起きたためと言われると納得できるところもある。
隣の宮とは高い塀で仕切られていて人の気配は分からない。
「いま後宮には何人の女性がいらっしゃるのかしら?」
「私たちも知りません。この宮に来てからお二方のお世話はしましたが、どちらもすぐにいらっしゃらないようになりましたし、誰もいらっしゃらない時もこの宮で私たちは生活しておりますので。」
「前はどんな方が?言えないなら無理にとは言わないけれど。」
「おひとりは、海の向こうの島国から見えた黒髪の姫でした。側妃として認められる事なく、2ヶ月ほどで兵士に下げ渡されました。もうおひとりは、隣国の公爵令嬢でしたが、まだお手付き前に、ある日突然部屋から居なくなっており、陛下からもう世話をしなくて良いので部屋を片付けるようにと伝達されて、それきりです。」
やはりマリナが聞いていた噂の通りのようで、アナスタシアは気を引き締めた。
「それで皇帝陛下は、どんな方なのかしら?」
「私たちは、間近でお会いした事がありません。先触れの方が来るとお部屋に入れませんし、式典の時は遠目にしか…でも今年25歳になられた陛下は黒い髪と瞳を持ち、漆黒の覇王と呼ばれる素敵な方です。お声も素敵ですし。」
後宮に入ったのだから、じきに会えるのだろうとアナスタシアは思っていた。
侍女が二人待っており、アナスタシアは、すぐにカリアス帝国風のドレスに着替えさせられた。
「本日よりお世話させていただきます。私はリリー、こちらはレインでございます。」
「アナスタシアよ。よろしく。」
「早速ですが、ここでの作法についてご説明させていただきます。」
リリーの説明によると…
衣装は、基本自由であるが、皇帝が見える時で先触れがある場合は、帝国風のドレスで迎える事、1人にひとつの宮を与えているので、侍女も含めて他の宮へ行くことを禁じる事というふたつのルールを守れば、基本自由に過ごしていいそうだ。
食事も宮内で作るために使用人に至るまで完全独立で無駄がないのだろうかとリリーに聞くと先代の時代に後宮内でトラブルが起きたためと言われると納得できるところもある。
隣の宮とは高い塀で仕切られていて人の気配は分からない。
「いま後宮には何人の女性がいらっしゃるのかしら?」
「私たちも知りません。この宮に来てからお二方のお世話はしましたが、どちらもすぐにいらっしゃらないようになりましたし、誰もいらっしゃらない時もこの宮で私たちは生活しておりますので。」
「前はどんな方が?言えないなら無理にとは言わないけれど。」
「おひとりは、海の向こうの島国から見えた黒髪の姫でした。側妃として認められる事なく、2ヶ月ほどで兵士に下げ渡されました。もうおひとりは、隣国の公爵令嬢でしたが、まだお手付き前に、ある日突然部屋から居なくなっており、陛下からもう世話をしなくて良いので部屋を片付けるようにと伝達されて、それきりです。」
やはりマリナが聞いていた噂の通りのようで、アナスタシアは気を引き締めた。
「それで皇帝陛下は、どんな方なのかしら?」
「私たちは、間近でお会いした事がありません。先触れの方が来るとお部屋に入れませんし、式典の時は遠目にしか…でも今年25歳になられた陛下は黒い髪と瞳を持ち、漆黒の覇王と呼ばれる素敵な方です。お声も素敵ですし。」
後宮に入ったのだから、じきに会えるのだろうとアナスタシアは思っていた。
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