王女が攫われた報復に魔王の娘を攫ってきたら国外追放を言い渡されたので新世界の神になる

まる

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【第二十七話】 独立計画の七箇条

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 荷物の搬入、すなわち今後しばらくを過ごすことになる新居への引っ越し作業を終えると一同はしばしの休息の時間を過ごしていた。
 数時間が経ち日が暮れた頃。
 自室ではなく書斎で書物や資料を広げ、黙々と蝋燭の照らす室内でペンを走らせていたロイスに扉を小突く乾いた音が来客を告げる。

「ん? 誰だ? 入っていいぞ~」

 没頭していたため全くと言っていいほど外に意識が向いておらず、そこで初めて思っていた以上の時間が経過していたことを理解した。
 ロイスの返答を合図に扉が開くと、現れたのはネリスだ。
 最後の記憶にある姿とはメイド服の意匠が変わっている。
 女性陣は午後に揃って貴族の邸宅ならではの浴場に行くという話を聞いていたためその際に着替えたのだろうかと推察しつつも敢えて言及はせず、ロイスはペンを置いた。
「ユーリか、どうした?」
「夕食が出来ましたので呼びにきたのですが」
「ああ、もうそんな時間か。すぐに行くよ、つーか自覚すると急に腹減ってくるわ」
「集中している様子でしたので全ての準備が整ってから呼びにきたのですが、席に座って待つ時間を過ごさせるよりは良い判断だったようですね」
「ははっ、仰る通り。もう匂いだけで涎が出てきそうだ」
 二人は書斎を離れ、晩餐室へと向かった。
 屋敷内で最も大きな部屋には長いテーブルとそれに沿っていくつもの椅子が並んでいる。
 ロイスが室内に入ると既に全員が席に着いており、そのテーブルの上には所狭しと料理が揃っていた。
 鳥のソテーに野菜スープとパンに切った果物までが綺麗に配膳されており、場所柄に相応しい光景を作り出している。
 待たせてすまない、と一言告げて空いている椅子に腰を下ろすロイスは素人の作った物とは明らかに違った出来栄えの料理に思わず感嘆の声を漏らした。
「ほほう、こりゃ大したもんだ。この屋敷も然りだが、こんな飯が食えるだけでも思っていた以上に贅沢な暮らしだなぁ」
「これでもメイドですから」
「いや、メイドなのは見たまんまだけども」
「少しは自慢の姉に近付きましたか?」
「自慢を通り越して最高の姉だよ」
 本来ならば日々野宿生活をしていてもおかしくはない身だ。
 屋根の下で眠り、暖かい料理が食べられるだけでもロイスにとってはいくつも必要な工程をすっ飛ばした状態である。
 ネリスを見直すという話をするならば先ごろに魔法やスキルの件を聞いた時にはそれを通り越してドン引きしていたし、その感情はまだ尾を引いているぐらいだった。
 クルムの付き人になる前は幹部だったという話もなるほど納得だ。
 口にしたのはそういう意味の言葉であったが、当のネリスはいつかと同じく無言で顔を逸らしている。
「……まだそれやるんかい」
「ネリスってば褒められたからってそんな照れなくても~」
「照れていません」
 ネリスが平坦な声と表情で顔の向きを正面に戻すと、出来たばかりの食事を前にしていることもあってそれ以上は誰も言及することはなく。
 名目の上ではこの一味の長であるクルムの宣言を以て引っ越し後初の夕食が始まった。
 曲がりなりにも女王という肩書を持つことになってはいるが、ロイスの提案や当人の同意を経てメイラーのみならず深淵の悪魔グルーム・イービルまでもが同じ卓に着き食事を共にするのがルールとして定められている。
 そうでなければ側近のネリスですら同席を固辞するため、そういった慣習は性に合わないと特に問題提起に繋がるでもなくすんなりと決まった一家の新ルールだ。

「みんな食いながらでいいから聞いてくれ」

 それぞれが料理に手を伸ばして間もなく。
 ロイスは懐から数枚の用紙を取り出し、目の前に並べた。
 誰もがそこに注目する中、上座であり隣に座るクルムが真っ先に覗き込む。
「何それ?」
「昼間っから書斎で練っていた計画書だ。俺達が独立した勢力、国家として成立するための七か条を用意した。謂わば今後の行動指針であり当面の最優先事項ってやつのリストだな」
「お~、何か本格的だね。ていうか昼からずっとそれやってたの?」
「当然だろ。俺が方向を示して、お前が許可なり同意しないと何も話が進まないんだから。少数とはいえこれだけの面子を集めて時間を腐らせるのは勿体ない。やれることからどんどん進めていく」
「今のところ私が反対する理由とか無さそうだからロイスが一生懸命考えてくれたならそれで大丈夫だよ」
「なら説明していくとしよう。疑問や意見があればその都度言ってくれ、もっと本格的な組織になれば違ってくるだろうけど、現状では別に俺が決めたことが絶対ってわけでもないからな」
「了解♪ みんなもそれでいいよね?」
「勿論です」
「お手並み拝見といこう」
「吾輩も異議はありませんぞ」
「フィーちゃんも~」
「ロイスが決めたこと、大体間違いないからおっけー」
「一応カラも聞いておいてくれよ。え~、まず最初に理解しておいて欲しいのはこの一派を結成した理由であり目的の話になるわけだが、現状の大きな目的は魔王軍とこの国を敵と見なしぶっ潰すこと。そのためにこの世界へ俺達が種族の壁を取っ払った新興勢力であると認知させることだ。ここにあるのはそのために今必要な七つの項目、謂わば独立への七箇条と思ってくれればいい」
 どこか長閑な空気を纏う晩餐の席は、その真剣な表情が伝播しそれぞれに自然と軽口を自重させた。
 元来人前で緩んだ表情を見せることの少ない性格がそうさせるのであって本人にとっては特別緊張感を演出したいわけではなかったが、そういった事情や影響には一切気付かずロイスは一枚目の用紙を手に取り読み上げていく。
「一つ、王都へ出入りする手段の確立。これは昼間に言ったままの意味であり理由だな。今の俺達にとっての仮想敵はこの国、そして現魔王勢力だ。見ての通り正面から戦争する力を持ち合わせていない今、内部から崩せる方法は必要不可欠な要素となる。幸か不幸か王都で暮らす妹達がこっちに加わる予定ということもあって、ある程度そうなるまでに内部情報は得られるだろう。効果的に、かつ気付かれないように国力を削りつつ不意の一撃で致命傷を与える準備を念入りに進めるための第一歩ってところだな」
「妹ちゃんたちも早く合流出来たらいいね」
「こっちに自給自足の目処が立てば初めて時期の検討に入る、というレベルだけどな。ただ今言ったように敵方の中にいてくれることも大いに重要だ。俺の個人的な事情になっちまうが危険を冒させるつもりはないし、そもそも当面その必要性もない。こちらが欲しい情報をひっそり得られるだけでも儲け物と思っていてくれ」
「はーい」
「他に質問がなければ次にいくぞ。一つ、クルムママの隠し財宝を探しに行く。これも最初から予定に入っていたことではあるが、想像の域を出ないながらもどうやら現魔王が探し求める程の物であるらしいことは分かっている。貴重なアイテムがあるって話だし、少数精鋭状態の俺達には大きな力になるだろう。補足するならそれ程の物であると予想されるからこそ魔王に見つけられるわけにはいかない。これはクルム製の魔石が完成次第俺が直接魔属領に向かう手筈だ。勿論単独ではないだろうが、他の部門が急いでどうにかなる問題でもない以上ここから取り掛かることになるだろうとは思う」
「あたしがちゃんと場所を聞いてたらな~。でもネリスですら知らないんじゃ誰も知らない可能性の方が高いよねぇ」
「ま、こんな未来を想定出来るわけもないさ。隠れて探すなら俺の能力が役に立つだろう。ネ……ユーリはともかく、日頃城に出入りすることも少ないという髑髏トリオを同行させるのも不自然を持ち込むことになりかねないし、連れて行くなら分身体イールぐらいになるかなってイメージだな」
「我等深淵の悪魔グルーム・イービル……」
「人前じゃないんだからその名称で呼ぶこともないだろ。大体君たちね、飯の時ぐらい脱ぎなさいよそれ」
「これぞ我等の象徴であり信念、いついかなる時も揺らぐことはない。素顔は先程披露して見せただろう。そう気にすることではない、次のシリーズを楽しみにしておくがいい」
「そういう問題ではなくマナーやモラルの話なんだが……話が進まないからもういいや。えー、次だな。一つ、人間の住人、言い換えれば国民を探す。ま、これも前に言ったと思うが現状の面子構成を見れば分かる通り魔族プラス俺とリリー。これは第三者から見ると魔族のはぐれ者集団と変わらん。他種族、主に人間が望ましいが、少なくとも国や新興勢力を名乗るのならそれが必要になる」
「理解は出来ますが、現状の我々を見て仲間に加わろうという者はそういないでしょう」
「ユーリの言う通り、そんな奴は当然いないだろう。だから買って来る、別に仲間に加えたいわけじゃなく労働力でいいんだ。働く民と国を守る中枢、つまりは王と民がいて初めて国になるわけだからな」
「買ってくるって……どこで? ていうか人間って売ってんの?」
 クルムは首を傾げる。
 人間界の事情には詳しくないため、ロイスに言われている通り疑問はその都度口にする癖が身に付きつつあった。
「奴隷を買い集めるつもりだ。この国では奴隷の売買は原則禁止だが、他の国ではギリギリ合法だからな。広い土地を持て余すのももったいないし、農業をさせたりすれば一石二鳥だろ? 自前で食料を賄えなきゃ独立もクソもない、いつまでも外で買ってきた食材で食い繋ぐわけにもいかないからな」
「なるほどね~。でも農業をするって言っても、ロイスにそんなノウハウあんの?」
「俺にはないな、ただマリンが親の代から今に至るまでずっと農家の手伝いをしてきたから仕切ってもらうつもりだ。農作物を作り、鶏や牛を育てるまでが短期目標だな」
 納得した風な顔や理解と把握を伝える返答ばかりが並び、特に異議異論も疑問の声も上がらない。
 次いでロイスは二枚目の用紙に入れ替え、同じように読み上げていく。
「一つ、仮住まいであるこの島を出て真に足場となる土地を手に入れる。これに関してはまだ候補を絞れてないが、サッサと引っ越したい。この国に居座っていること自体も望ましいことではないし、こんな辺境の小島に居座って何を主張したって誰にも届かないからだ。そもそも借りを作ったことは事実だしアテにもしているだけじゃなく現状頼る他なくとも俺は別にクロフォード卿と一蓮托生となるつもりはない。彼を裏切ろうとか踏み台にしようという気は今のところないとはいえ、こっちの動向を把握出来る人間の傍で暮らすのは弱点を抱えているのと一緒だ」
「それが最初に言ってた長居するつもりはないってことの意味か~」
「そういうこと。こっちは簡単じゃないし慎重に進める必要があるので優先度はまだ高くはないけど、だからといって後回しでいいというわけでもない。何かが決まればまた改めて報告し、必要な人材に協力を求めるので各々そのつもりでいてくれ」
「かしこまりました。いつ何時でもご用命を」
「フィーちゃんもししょーと同じくで~す」
「無論我もだ。むしろ積極的に参加を希望する」
「吾輩も必要とあらば是非もなく」
「ああ、助かる。てことで次にいこう。一つ、さっき言ったのとは別に人間の臣民以外の仲間を探す。これも似たような理由だが、まだまだ人手不足な今もっと人手が欲しい。単に戦力としてって意味を除外したとしても運営していくにあたって足りない要素が多過ぎる。着る物、食う物、家財や武具だっていずれ必要になるだろう。少数の間はどうとでもなるだろうし、今すぐ自前で生産可能な状況が欲しいというわけでもないが、いずれは整えなきゃいけないことに違いはない」
「ボス、であれば吾輩の同胞に声を掛けてみても?」
「同胞?」
 ポンと、拳で掌を叩いたイールの言葉に、ロイスは疑問符を浮かべる。
 クルムがそうであるように魔族領の趨勢や亜人の文化にはそこまで精通していない。
「ドワーフの同胞でありますぞ。無論魔王様……否、今は魔王と呼ぶのでしたな。魔王の麾下には属しておりません。物造りの技術に関しては当然ご存知かと思いますが、何より適している点は我等ドワーフは決して同胞を裏切らないということですな。今現在は僻地の洞窟内で暮らしているのですが、吾輩の知人が何人もおるのです。こちらの環境が魅力的だと思えば勧誘は簡単でありますが……今の王女殿下一派がそう思わせられるかは何とも微妙なラインだというのが正直なところでありますな」
「なるほど分かった。なら最低限検討の余地があると思わせられるだけの環境を作った上で交渉に出ることにしよう。その時に改めて行動に出るってことでいいか? 時期に関してはこっちで考えるから」
「委細承知」
「よし、では次。一つ、産業の確立。要約すると何か俺たち独自の売りを見つけようって話だ。それが武力以外にこちらの主張に耳を傾けさせる手段になり得る。謂わば取り引きが出来る相手だと思わせる要素ってわけだ。意味を同じくして金を稼ぐ手段にもなるからな。何が現実的に可能かについてはまだ考え中だ、ポーションは試しに作ってみるつもりではいるけど」
「ポーション? なんで?」
「回復の手段は食料以上に自前で用意しなきゃならんからな。とはいえ、自然発生じゃない薬草でまともな物が作れた例はほぼ無いし、その辺はやってみなきゃ分からん。何故かって疑問の最たる理由だが、国によってはポーションってのは貴重品なんだ。下級でも作れるなら試してみたい」
「確かに、所謂魔族領にはそういった物は出回っていませんね。他者が欲しがる物を持っている、それを強みにしようと」
「その通り、さすが理解が早くて助かる」
「これでもメイドですから」
「いや、どう見えようとそれは関係無い」
「そうですか……」
「なぜがっかりする……まあいいや、次が最後な。一つ、魔族領内に協力者を作る。まあこれも俺の妹がどうって話に類似した問題なんだが、この国のことは俺やリリーなら大抵分かるし、知りたいことがあれば妹達に聞いてみれば何とかなる可能性がある。だが魔族領はそうはいかん。仲間にするのは難しくとも情報の交換、売買が出来たり、活動を手助けしてくれる誰かが欲しい。何も分からない状態で攻め落とすのは無茶だ」
「情報集であれば私やこの子たちで事足りるのでは?」
「現状ならそうだろうな。ただ、あまり出たり入ったりを続けて欲しくないんだよ。いつか勘繰られても困るし、例えばユーリを見掛けた誰かがクルムの存在に意識がいくかもしれない。そういう余計な不安材料は排除したいってのもあるし、魔王軍の内情以外にも必要な情報もあるだろうしな。とはいえ、そう簡単に見つかるかというと難しいんだろうけど……誰かアテはないか?」
「交渉が出来る相手、ですか。前に言ったかと思いますが、私やカラと同じく王妃様直属の部隊であるプライム・ナイツは皆が行方不明といった具合ですので個人的に話を持ち掛ける相手は思い当たりませんね」
「出て行ったり左遷されたりって話だっけ?」
「はい、グラディスは王妃様がお亡くなりになられたのちに出て行ったきり。ヴァイスはまだ残留こそしていますが、幹部への推挙を固辞し辺境の砦で補佐官という名ばかりの閑職を与えられたようです。もっとも、彼の場合接触に成功したとて味方になってくれるとも思えませんが……」
「厄介な性格でもしてるのか?」
「猪突猛進というか直情径行というか、なまじ力がある分気に食わないものは気に食わないと相手に関わらず言ってしまうので厄介者扱いであり制御不能とまで言われていました。御しきれるのは王妃様だけでしたので他の誰かに従うとは思えません、クルム様とお会いになってどう転ぶかという希望は少なからず残ってはいるでしょうが」
「その辺は追々考えていくか。どのみち先に城に忍び込む予定だし、焦って後ろから刺されちゃ元も子もない」
「仰る通りで」
「とまあ、一通り説明したが大体そんな感じだ。これらを可能な限り効率的に、かついずれかに偏らないように進めていく。皆そのつもりでいてくれってことで飯にしよう、っつっても……ユーリ以外誰も手を止めて聞いてくれてたわけでもなかったけど」
 呆れながらもロイスが用紙を手放しフォークに持ち替えると、それぞれから了承の返事が返る。
 多くの者がこの短時間でこれだけのことを考えてきたのかと、人知れず賞賛や尊敬の念を抱いていたがそれを本人が知る由はなく。
 こうして早くも辿り着いた拠点の確保に費やした着いた慌ただしくも賑やかな一日は静かに終わりを迎えるのだった。

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