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第17章:樹龍の愛し子編(1) 争陣の儀
第242話:劣等感
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プルケル・クルリスは貴族の家の長男だ。姉と弟と妹がいる。
代々騎士や冒険者を輩出する家系で、プルケルの父もクルリス氏族の長を継ぐ前は金級冒険者だった。
当初プルケルは騎士志望で、王立騎士学校に行こうと思っていたのだけれど、姉の勧めもあっていつしか冒険者を志すようになった。
確か「プルケルが騎士は硬すぎる」というようなことを言われたのだけれど、今ではその言葉が正しかったと思っている。
プルケルは幼い頃から武芸を習っていた。家系的に戦闘系のスキルになることが多いので、武術もやったし、魔法の勉強だってした。もちろん貴族として必要な学問は欠かさなかったし、やれば大抵のことは身につけることができた。
授かったスキルも良かった。【雷槍術】は雷の魔法と槍を組み合わせて戦う能力だ。プルケルは元々槍も得意だったので、力を得てからはより一層訓練を重ね、同年代ではほとんど敵なしだった。
冒険者に登録してからも順調な道を歩んだ。同じ貴族のストロー・アエディスと組んで、数々の業績を上げ、そしてレベル2に到達して王立冒険者学校の特待生として入学できることになった。
プルケルは誇らしかった。よく周囲の人には、才能と努力と環境の全てが揃っていると言われたけれど、実はその意味をちゃんとは理解していなくて、何となく言われるたびに感謝を伝えていた。
プルケルにとって優秀であることは当然のことだった。天才と言われることが日常だった。だから初めて自分を遥かに超える天才に出会った時、プルケルは戸惑いを感じた。
それは王立冒険者学校の入学初日だった。プルケルは同じ特待生だったセネカと模擬戦をして、自分の思い通りに戦えたにも関わらず勝つことができなかった。実力の差は大きかった。
それから何度も何度もセネカと戦った。そして戦うたびに差が開いていくことを実感し、やがて彼女には勝てないかもしれないと思うようになった。
プルケルは生まれて初めて劣等感を味わった。
セネカだけなら良かった。入学当時、自分の方が強かったはずのマイオルにはいつのまにか抜かされていた。
会ったのは最近だが、セネカの幼馴染だというルキウスにも歯が立たないと思った。教会出身のモフの防御をどう突破すれば良いのかも未だに分かっていない。
王立冒険者学校に入ってからこれまでに度々そういう感情を経験した。
もし生まれる時期が彼女たちと少しでも違っていたら、プルケルは賞賛されたはずだ。天才だと言われて、自分が劣っているなどとは考えもせずに冒険者になって、もしかしたらそのまま父の後を継ぐことになったのかもしれない。
でもそうはならなくて良かったとプルケルは思っている。今よりも鼻持ちならない男がいて、今よりも強くないのに自信だけはあるだなんて、想像しただけで耐えられない。
セネカたちに会うことがなかったらプルケルはこんなに強くなることなんて出来なかった。
これまでの王立冒険者学校の歴史の中で、在学中にレベル3になった人間は二人しかいなかった。しかし、プルケルの同期に限れば、休学したセネカたちも含めると六人いて、そのうち一人はレベル4にまでなっていたらしい。
才能と実力が自分にあることをプルケルは分かっていた。多くの人にとって自分すら羨まれる存在なのだろうと理解している部分もあった。だけどそれでも届かないことはあって、真の天才たちの前では全てが霞んでしまうのだと知った。
けれど、プルケルはそれが嫌なわけではなかった。
セネカやマイオル、ルキウス、モフ……。いや、特殊な技能を持つガイアやプラウティア。つまり『月下の誓い』にプルケルは劣等感を持っている。
そのおかげで強くなれた。遠いところまで歩いてくることができた。それがなかったら自分はもっと醜悪な人間になっていた。そう分かっているからこそ、プルケルは愛したかった。ちょっとはマシになった人間性と、劣等感そのものを……。
いつかマイオルが言っているのを聞いたことがある。『不格好でも未熟でも良い』。それはプルケルにはない発想だった。『格好良く、完璧に』。そう心がけて生きてきた。
でも彼女たちと一緒に戦うと、何だかその意味が分かったような気になったのだ。きっとそういう考えがなければ、あんな作戦は立てられなかったし、こんな戦いには出来なかった。
だからプルケルは――
◆
セルウィクスとサナトリアスが敵拠点に逃げるのを追いかけている。いま先行しているのはプルケルとストローで、ニーナはメネニアの治療を受けているので少し後ろにいる。
セルウィクスたちの姿は見えないが、拠点の位置は分かっているので、いずれ戦うことにはなるだろう。
「プルケル、いまの状況をどう思う?」
低く小さい声でストローが言った。ニーナたちの方を見ているので聞かれたくないのだろうと思った。
「【守護魔法】のウォレロー騎士を倒してかなり状況が良くなった。だが、このままだったら敵は防御に専念して時が経つほど崩しにくくなっていくだろう」
「同じ意見だ」
「セネカたちが団長を倒していれば話は別だが、希望を語っても仕方がない」
ストローが神妙に頷くのが見える。
「となると副団長か、それ以外の騎士を落とさない限り、厳しい流れになるということだ」
プルケルは「あぁ」と言った。
「状況を見てからだが、俺は突っ込む覚悟がある。プルケルはどうだ?」
「無い訳がない」
そう言うとストローは笑った。もう長い付き合いになるのでどんなことを考えているのかは大体分かる。
「この前話したことは覚えているよな?」
「勿論だ」
笑いながらニーナとメネニアの方を見る。二人が残ることの戦略的意味は大きい。だからそういう状況になったら躊躇うつもりはない。
「あの作戦考えたのってすごいよな」
プルケルは頷いた。今回に向けて『月下の誓い』のキトはあらゆる状況を想定して、それぞれの時に適切な対処まで考えていたのだ。
そこには『誰と誰が組んでこういう行動を取る』という所まで書かれていることが多かった。現場で修正しなければならない部分もあったが、机の上で考えただけにしては驚くべき精度で作戦が立てられていた。
その作戦の全体を何度も見ていると分かることがある。それは各人の個性だ。
例えば、プルケルとストローの登場回数は多い。二人が生存している場合、様々な場面で名前が出てきて、戦いから護衛、時には素材の採集などを含めた行動を取ることになっている。
反対にガイアの登場回数は少ない。多くの場合、彼女はキトかマイオルの近くにいて作戦遂行の補佐をしている。
しかし、戦いの流れが大きく変わる分岐には必ずと言って良いほどガイアが登場する。彼女がいる場合とそうでない場合で戦況は違い、ガイアが戦場の流れを根底から変えるほどの力を持っていることが分かる。
プルケルやストローは汎用性に優れている。何でもできる訳ではないが、手の足りないところに行って時々で変わる役割を十全に果たす遂行力がある。だが、尖っている部分はあまりない。
そのような視点で見ると、決定的な場面で出てくる替えの利かない役割を担っているのは『月下の誓い』の人が多い。次にケイトーが来て、ニーナやメネニアが続き、最後にプルケルとストローとファビウスが続く。
それはマイオルやキトが『羅針盤』のことを知らないからではなくて、『月下の誓い』に飛び抜けた個性が集まっているからだとプルケルは思っている。
今のような状況になることも想定されていた。残ればプルケルの仕事もあるけれど、自分よりはニーナやメネニアが残った方が打開できる状況は多い。そうなると自ずとやるべきことが明らかになって来ると感じていた。
「マイオルちゃんは優しいよな」
ストローが言った。ふと顔を見ると複雑そうな表情だ。
「あぁ、そうだな」
それは指揮官として正しい姿ではあった。普段の冒険は負けたらそこで人生が終わるのだから⋯⋯。だが、この戦いは違う。
「優しいから玉砕覚悟で突撃しろなんてことは言わない。だけど必要だと思ったら俺はやるぞ」
「僕もだよ」
もう少しで敵の拠点が見えて来る。もう少しで戦いだ。
「甘さを捨てきれていないんだろうな。だけど……だからこそ、助けてあげたいという気持ちになるんだ」
ストローの言葉が胸に刺さる。プルケルはずっと自分の作戦立案や指揮の能力を上げることが大事だと思っていた。だが、それ以上に大事なものがあるのかもしれないと今は感じている。
「ストローが惚れた気持ちは分かるよ」
ちょっとの悔しさを込めてそう言った。
「止めろよ。俺はもう振られたんだからな。プルケルだってプラウティアに惚れていたじゃないか」
言い返される気がしていたのでプルケルは笑ってしまった。
「それこそ過去のことさ。僕にはもう相手がいるしね」
ストローも笑っていた。
「僕たちは自分に足りないものを求めているんだよ。彼女達みたいに欠点を受け入れて長所を伸ばす強さが眩しかったんだ」
「それはファビウスも含めてか?」
プルケルは頷いた。プラウティアのことを求めて、ファビウスと殴り合いをしたこともあった。
「ストロー、僕たちは弱いね。でもそれは今だけのことさ」
「あぁ、分かってる。だけど、すぐに強くもなれないだろ?」
「うん」
だから今できることをやるしかないのだ。
「やるべきことをやろう。それが、僕たちが参加した理由になる」
「そうだな……」
戦いの音が聞こえる。やっとセルウィクスたちの姿が見えてきた所だけれど、合流の方が早そうだ。
「戦おうか」
「あぁ、やれるだけのことをやろう」
そうしてプルケル達が到着した時、戦況はすでに動いていた。
代々騎士や冒険者を輩出する家系で、プルケルの父もクルリス氏族の長を継ぐ前は金級冒険者だった。
当初プルケルは騎士志望で、王立騎士学校に行こうと思っていたのだけれど、姉の勧めもあっていつしか冒険者を志すようになった。
確か「プルケルが騎士は硬すぎる」というようなことを言われたのだけれど、今ではその言葉が正しかったと思っている。
プルケルは幼い頃から武芸を習っていた。家系的に戦闘系のスキルになることが多いので、武術もやったし、魔法の勉強だってした。もちろん貴族として必要な学問は欠かさなかったし、やれば大抵のことは身につけることができた。
授かったスキルも良かった。【雷槍術】は雷の魔法と槍を組み合わせて戦う能力だ。プルケルは元々槍も得意だったので、力を得てからはより一層訓練を重ね、同年代ではほとんど敵なしだった。
冒険者に登録してからも順調な道を歩んだ。同じ貴族のストロー・アエディスと組んで、数々の業績を上げ、そしてレベル2に到達して王立冒険者学校の特待生として入学できることになった。
プルケルは誇らしかった。よく周囲の人には、才能と努力と環境の全てが揃っていると言われたけれど、実はその意味をちゃんとは理解していなくて、何となく言われるたびに感謝を伝えていた。
プルケルにとって優秀であることは当然のことだった。天才と言われることが日常だった。だから初めて自分を遥かに超える天才に出会った時、プルケルは戸惑いを感じた。
それは王立冒険者学校の入学初日だった。プルケルは同じ特待生だったセネカと模擬戦をして、自分の思い通りに戦えたにも関わらず勝つことができなかった。実力の差は大きかった。
それから何度も何度もセネカと戦った。そして戦うたびに差が開いていくことを実感し、やがて彼女には勝てないかもしれないと思うようになった。
プルケルは生まれて初めて劣等感を味わった。
セネカだけなら良かった。入学当時、自分の方が強かったはずのマイオルにはいつのまにか抜かされていた。
会ったのは最近だが、セネカの幼馴染だというルキウスにも歯が立たないと思った。教会出身のモフの防御をどう突破すれば良いのかも未だに分かっていない。
王立冒険者学校に入ってからこれまでに度々そういう感情を経験した。
もし生まれる時期が彼女たちと少しでも違っていたら、プルケルは賞賛されたはずだ。天才だと言われて、自分が劣っているなどとは考えもせずに冒険者になって、もしかしたらそのまま父の後を継ぐことになったのかもしれない。
でもそうはならなくて良かったとプルケルは思っている。今よりも鼻持ちならない男がいて、今よりも強くないのに自信だけはあるだなんて、想像しただけで耐えられない。
セネカたちに会うことがなかったらプルケルはこんなに強くなることなんて出来なかった。
これまでの王立冒険者学校の歴史の中で、在学中にレベル3になった人間は二人しかいなかった。しかし、プルケルの同期に限れば、休学したセネカたちも含めると六人いて、そのうち一人はレベル4にまでなっていたらしい。
才能と実力が自分にあることをプルケルは分かっていた。多くの人にとって自分すら羨まれる存在なのだろうと理解している部分もあった。だけどそれでも届かないことはあって、真の天才たちの前では全てが霞んでしまうのだと知った。
けれど、プルケルはそれが嫌なわけではなかった。
セネカやマイオル、ルキウス、モフ……。いや、特殊な技能を持つガイアやプラウティア。つまり『月下の誓い』にプルケルは劣等感を持っている。
そのおかげで強くなれた。遠いところまで歩いてくることができた。それがなかったら自分はもっと醜悪な人間になっていた。そう分かっているからこそ、プルケルは愛したかった。ちょっとはマシになった人間性と、劣等感そのものを……。
いつかマイオルが言っているのを聞いたことがある。『不格好でも未熟でも良い』。それはプルケルにはない発想だった。『格好良く、完璧に』。そう心がけて生きてきた。
でも彼女たちと一緒に戦うと、何だかその意味が分かったような気になったのだ。きっとそういう考えがなければ、あんな作戦は立てられなかったし、こんな戦いには出来なかった。
だからプルケルは――
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セルウィクスとサナトリアスが敵拠点に逃げるのを追いかけている。いま先行しているのはプルケルとストローで、ニーナはメネニアの治療を受けているので少し後ろにいる。
セルウィクスたちの姿は見えないが、拠点の位置は分かっているので、いずれ戦うことにはなるだろう。
「プルケル、いまの状況をどう思う?」
低く小さい声でストローが言った。ニーナたちの方を見ているので聞かれたくないのだろうと思った。
「【守護魔法】のウォレロー騎士を倒してかなり状況が良くなった。だが、このままだったら敵は防御に専念して時が経つほど崩しにくくなっていくだろう」
「同じ意見だ」
「セネカたちが団長を倒していれば話は別だが、希望を語っても仕方がない」
ストローが神妙に頷くのが見える。
「となると副団長か、それ以外の騎士を落とさない限り、厳しい流れになるということだ」
プルケルは「あぁ」と言った。
「状況を見てからだが、俺は突っ込む覚悟がある。プルケルはどうだ?」
「無い訳がない」
そう言うとストローは笑った。もう長い付き合いになるのでどんなことを考えているのかは大体分かる。
「この前話したことは覚えているよな?」
「勿論だ」
笑いながらニーナとメネニアの方を見る。二人が残ることの戦略的意味は大きい。だからそういう状況になったら躊躇うつもりはない。
「あの作戦考えたのってすごいよな」
プルケルは頷いた。今回に向けて『月下の誓い』のキトはあらゆる状況を想定して、それぞれの時に適切な対処まで考えていたのだ。
そこには『誰と誰が組んでこういう行動を取る』という所まで書かれていることが多かった。現場で修正しなければならない部分もあったが、机の上で考えただけにしては驚くべき精度で作戦が立てられていた。
その作戦の全体を何度も見ていると分かることがある。それは各人の個性だ。
例えば、プルケルとストローの登場回数は多い。二人が生存している場合、様々な場面で名前が出てきて、戦いから護衛、時には素材の採集などを含めた行動を取ることになっている。
反対にガイアの登場回数は少ない。多くの場合、彼女はキトかマイオルの近くにいて作戦遂行の補佐をしている。
しかし、戦いの流れが大きく変わる分岐には必ずと言って良いほどガイアが登場する。彼女がいる場合とそうでない場合で戦況は違い、ガイアが戦場の流れを根底から変えるほどの力を持っていることが分かる。
プルケルやストローは汎用性に優れている。何でもできる訳ではないが、手の足りないところに行って時々で変わる役割を十全に果たす遂行力がある。だが、尖っている部分はあまりない。
そのような視点で見ると、決定的な場面で出てくる替えの利かない役割を担っているのは『月下の誓い』の人が多い。次にケイトーが来て、ニーナやメネニアが続き、最後にプルケルとストローとファビウスが続く。
それはマイオルやキトが『羅針盤』のことを知らないからではなくて、『月下の誓い』に飛び抜けた個性が集まっているからだとプルケルは思っている。
今のような状況になることも想定されていた。残ればプルケルの仕事もあるけれど、自分よりはニーナやメネニアが残った方が打開できる状況は多い。そうなると自ずとやるべきことが明らかになって来ると感じていた。
「マイオルちゃんは優しいよな」
ストローが言った。ふと顔を見ると複雑そうな表情だ。
「あぁ、そうだな」
それは指揮官として正しい姿ではあった。普段の冒険は負けたらそこで人生が終わるのだから⋯⋯。だが、この戦いは違う。
「優しいから玉砕覚悟で突撃しろなんてことは言わない。だけど必要だと思ったら俺はやるぞ」
「僕もだよ」
もう少しで敵の拠点が見えて来る。もう少しで戦いだ。
「甘さを捨てきれていないんだろうな。だけど……だからこそ、助けてあげたいという気持ちになるんだ」
ストローの言葉が胸に刺さる。プルケルはずっと自分の作戦立案や指揮の能力を上げることが大事だと思っていた。だが、それ以上に大事なものがあるのかもしれないと今は感じている。
「ストローが惚れた気持ちは分かるよ」
ちょっとの悔しさを込めてそう言った。
「止めろよ。俺はもう振られたんだからな。プルケルだってプラウティアに惚れていたじゃないか」
言い返される気がしていたのでプルケルは笑ってしまった。
「それこそ過去のことさ。僕にはもう相手がいるしね」
ストローも笑っていた。
「僕たちは自分に足りないものを求めているんだよ。彼女達みたいに欠点を受け入れて長所を伸ばす強さが眩しかったんだ」
「それはファビウスも含めてか?」
プルケルは頷いた。プラウティアのことを求めて、ファビウスと殴り合いをしたこともあった。
「ストロー、僕たちは弱いね。でもそれは今だけのことさ」
「あぁ、分かってる。だけど、すぐに強くもなれないだろ?」
「うん」
だから今できることをやるしかないのだ。
「やるべきことをやろう。それが、僕たちが参加した理由になる」
「そうだな……」
戦いの音が聞こえる。やっとセルウィクスたちの姿が見えてきた所だけれど、合流の方が早そうだ。
「戦おうか」
「あぁ、やれるだけのことをやろう」
そうしてプルケル達が到着した時、戦況はすでに動いていた。
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