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第18章:樹龍の愛し子編(2) 龍祀の儀
第257話:表明
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次の日、セネカ達は朝から話し合いをしていた。といっても部屋の中で静かにではなく、森の中で動きながらだ。
それぞれみんな疲労が溜まっているようなので身体を伸ばしたり、剣を振ったりしている。訓練ではなく準備運動の動きだ。
「それで、キトが開発した新しい薬の話だけれど、説明してもらっても良い?」
いくつかの確認を終えた後でマイオルがそう言った。するとキトが小瓶を片手に出てくる。
「樹龍対策として幾つかの薬を作ったんだけれど、その中で一番強力なものの話をするわね。これは木を破壊する薬なの」
小瓶の中には緑のような紫のような変わった色の液が入っている。
「主な標的は木化した細胞壁なんだけれど、それ以外にも植物の構成分子を攻撃するような成分がたくさん入っているわ」
セネカはその場で軽く跳びながら話を聞いていたけれど、止まることにした。
「調べた限りでは人に悪影響はないし、素材的にも大丈夫だと思うけれど、一応気をつけてほしいかな」
セネカは何度も頷く。
「いまは手元にないんだけれど、ドルシーラがこの薬を発射する魔具を作っているから魔法系の人は後で試してほしいかな。セネちゃんも含めてね」
セネカが「はーい」と手を挙げると、横で槍を振っていたプルケルが質問した。
「その薬が植物の木に効果があることは試しているのだと思うが、本当に樹龍に効果はあるのだろうか。木のように見えるというだけで、その実が龍なら効果はないのではないだろうか?」
「確証はないですね。だけど、ヘルバ家には樹龍の鱗と言われるものが大量に保管されていて、その中であまり価値の無い壊れた鱗に対して試験することはできました」
「それは本物で間違いないのか?」
プルケルが確かめる。
「確証はありません。ただ、四検体に対して実験を行って、その全てに対して効果がありました。具体的には瞬時の溶解です」
「そうか。それなら今準備が出来るものとしてはむしろ確度が高いな……」
プルケルは槍を地面に刺して何だか考え始めた。
セネカは普段と違って研究者のように話をするキトの姿を見ることができて、とても嬉しかった。
「そういう訳だから、プルケル、ストロー、メネニア、セネカ、ルキウス、ガイア、あと一応モフは後でドルシーラさんの魔具を試してみてね。魔法で作った水に薬を混ぜて遠くに飛ばすものみたいだから」
セネカは両手をあげて「はーい」と言った。さっきから軽く振る舞っているのは、何となく空気が重めだからだ。
「儀式については後でプラウティアの話を聞くとして、必要な物資の情報もまとめておくわね。どんな場所に辿り着くかは不確定だけれど、過酷な環境になったという情報はないみたい」
セネカはプラウティアの方を見た。少し俯きがちだけれど、目に光がない訳ではなさそうだ。むしろ覚悟を決めようとしているのではないかという気がする。
「問題なのはやっぱり樹龍対策ね。争陣の儀の時とは違って、事前に対策を立てることはほとんどできないわ。全員で戦う準備もしつつ、もしかしたらパーティごとに分かれて戦う可能性もあるわね」
重めの空気の原因はこれだ。プラウティアを助けると言ってはいるけれど、樹龍と対峙することになった時にどうしたら良いのか分からないのだ。
争陣の儀に向けた訓練でかなり連携は良くなったけれど、細かい部分は個々人で訓練をして、技を磨いていく他ない。
「でも大事なのは多分気持ち……」
セネカが思わず声に出すとマイオルがこの言葉を拾った。
「そうね。セネカの言う通り大事なのはきっと気持ちだわ。樹龍を前にしたら多分怯むと思う。勝てる相手じゃないって考えると思う。まずはそこから立ち直るのが第一歩だからね」
最初に龍に会った時のことを思い出す。それはヴェルミス峡谷での探索時に、マイオルの[視界共有]越しに白龍を見た時のことだ。遠くに居てもびしびし伝わってくる迫力に圧倒されたのを覚えている。
そしてリザードマンの森の奥で青く賢き龍に会った時、あの時は突然だったけれど力を振り絞り、何とか戦うことができた。攻撃は全然効いてなかったけれど、その経験は大きかった。
改めて考えることがある。樹龍が青き龍と同格だとしたら絶対に勝つことができない。攻撃すら通らない。だけど、もしそれが戯れだとしたら……出来ることはあるかもしれない。
みんなが沈黙し、葉の揺れる音しか聞こえなくなった時、プラウティアが彼女にしては大きな声を出した。
「皆さんにお話があります」
プラウティアを見ると目に涙を溜めていた。手は強く握られ、足は少しだけ震えている。そんなプラウティアがゆっくりと進んで、みんながいる場所のちょうど中央にやってきた。
軽く動いていた人も止まり、プラウティアの元に集まってくる。
「改めてになりますが、私、プラウティア・ヘルバは龍祀の儀に巫女として参加します。皆さんにはその護衛をお願いしたいと思っています」
プラウティアから明確な参加の意思が初めて表明された。プラウティアがずっとパーティから離れていたのもあってか、聞いたことがなかった。
「正直に言うと、私は怖いです。樹龍と会うのも怖いし、その時の行動に大陸の安寧がかかっていると言われるのも怖いです。正直実感が湧かないし、突然巻き込まれたという気持ちもあります」
プラウティアはゆっくりと話す。まだ震えているが少しずつおさまっているようにも見える。
「だけど、そんな私はもうみんなを巻き込んでいて、自分が逃げればまた別の誰かが巻き込まれます。そう考えるとみんなには申し訳ないけれど、巻き込まれたのが私で良かったのかもしれないと思う部分もあります」
セネカはプラウティアに巻き込まれたとは思っていないが、目線を変えればそういう風に感じてしまうのは仕方がないかとも感じていた。
「本当は私もみんなと一緒に戦うはずだったのにこんなに臆病で心細くて……。だけど、それももう終わりにします」
伏し目がちに話していたプラウティアが顔を上げた。
セネカはそんなプラウティアのことをしっかり見て、そして目に焼き付けておこうと思った。
「私もみんなと一緒に戦います。私の戦いはみんなと違って儀式を滞りなく遂行することだけれど、似た気持ちを持って樹龍と対峙するつもりです。そして――」
プラウティアはもう震えていなかった。
「もし誰かが命の危機に陥ったら私も必ず助けに入ります。今のところ、一番危険になる可能性が高いのが私で申し訳ないですけど、私もこの団の一員だと思いたいんです」
申し訳なさを感じているのがプラウティアらしいとセネカは感じた。そして苦しい中で戦うことを決めた仲間のことを誇らしく思う気持ちも出てきた。
「プラウティアはやっぱり強い」
先の見えない場所に一歩踏み出す勇気は、きっと強く生きていくために必要なことだ。
「私の望みは、また『月下の誓い』のみんなと一緒に笑って冒険すること。そのためにみんなの力を貸してください!!!」
プラウティアは涙を流しながら頭を下げた。だけど不思議とその姿は凛としていて、人を惹きつける魅力があった。
「……プラウティア」
そんなプラウティアの近くにセネカは自然と寄っていく。セネカだけではなくて、マイオルもケイトーもガイアもみんなだ。
「プラウティアは大陸に住む人たちと家族と仲間を守るために戦う。あたし達はそんなあなたを守るために戦う。……それがいいわね!」
マイオルは笑顔でプラウティアに抱きつき、頬を合わせた。
ちょっと横にいたファビウスを見ると手を広げようとしていたけれど、マイオルもいのでためらっているようだった。
「遠慮はしてあげないよ」
そう呟いてからセネカは大きく息を吸った。
「プラウティア、大丈夫。私たちなら乗り越えられるよ! これまでだってたくさんの冒険をしてきたんだから!」
セネカは大きな声を出した。この森の奥深くにいる樹龍に聞かせてやりたくなったからだ。
プラウティアは目を見開いて少し驚いた顔をした後で、いつもの可憐な笑顔になった。
「改めてになっちゃいますけれど、よろしくお願いします!」
その笑顔はいつものプラウティアで、彼女が自分たちの所にやっと帰ってきたんだという実感が湧いてきた。
龍祀の儀が近づいてきている。
それぞれみんな疲労が溜まっているようなので身体を伸ばしたり、剣を振ったりしている。訓練ではなく準備運動の動きだ。
「それで、キトが開発した新しい薬の話だけれど、説明してもらっても良い?」
いくつかの確認を終えた後でマイオルがそう言った。するとキトが小瓶を片手に出てくる。
「樹龍対策として幾つかの薬を作ったんだけれど、その中で一番強力なものの話をするわね。これは木を破壊する薬なの」
小瓶の中には緑のような紫のような変わった色の液が入っている。
「主な標的は木化した細胞壁なんだけれど、それ以外にも植物の構成分子を攻撃するような成分がたくさん入っているわ」
セネカはその場で軽く跳びながら話を聞いていたけれど、止まることにした。
「調べた限りでは人に悪影響はないし、素材的にも大丈夫だと思うけれど、一応気をつけてほしいかな」
セネカは何度も頷く。
「いまは手元にないんだけれど、ドルシーラがこの薬を発射する魔具を作っているから魔法系の人は後で試してほしいかな。セネちゃんも含めてね」
セネカが「はーい」と手を挙げると、横で槍を振っていたプルケルが質問した。
「その薬が植物の木に効果があることは試しているのだと思うが、本当に樹龍に効果はあるのだろうか。木のように見えるというだけで、その実が龍なら効果はないのではないだろうか?」
「確証はないですね。だけど、ヘルバ家には樹龍の鱗と言われるものが大量に保管されていて、その中であまり価値の無い壊れた鱗に対して試験することはできました」
「それは本物で間違いないのか?」
プルケルが確かめる。
「確証はありません。ただ、四検体に対して実験を行って、その全てに対して効果がありました。具体的には瞬時の溶解です」
「そうか。それなら今準備が出来るものとしてはむしろ確度が高いな……」
プルケルは槍を地面に刺して何だか考え始めた。
セネカは普段と違って研究者のように話をするキトの姿を見ることができて、とても嬉しかった。
「そういう訳だから、プルケル、ストロー、メネニア、セネカ、ルキウス、ガイア、あと一応モフは後でドルシーラさんの魔具を試してみてね。魔法で作った水に薬を混ぜて遠くに飛ばすものみたいだから」
セネカは両手をあげて「はーい」と言った。さっきから軽く振る舞っているのは、何となく空気が重めだからだ。
「儀式については後でプラウティアの話を聞くとして、必要な物資の情報もまとめておくわね。どんな場所に辿り着くかは不確定だけれど、過酷な環境になったという情報はないみたい」
セネカはプラウティアの方を見た。少し俯きがちだけれど、目に光がない訳ではなさそうだ。むしろ覚悟を決めようとしているのではないかという気がする。
「問題なのはやっぱり樹龍対策ね。争陣の儀の時とは違って、事前に対策を立てることはほとんどできないわ。全員で戦う準備もしつつ、もしかしたらパーティごとに分かれて戦う可能性もあるわね」
重めの空気の原因はこれだ。プラウティアを助けると言ってはいるけれど、樹龍と対峙することになった時にどうしたら良いのか分からないのだ。
争陣の儀に向けた訓練でかなり連携は良くなったけれど、細かい部分は個々人で訓練をして、技を磨いていく他ない。
「でも大事なのは多分気持ち……」
セネカが思わず声に出すとマイオルがこの言葉を拾った。
「そうね。セネカの言う通り大事なのはきっと気持ちだわ。樹龍を前にしたら多分怯むと思う。勝てる相手じゃないって考えると思う。まずはそこから立ち直るのが第一歩だからね」
最初に龍に会った時のことを思い出す。それはヴェルミス峡谷での探索時に、マイオルの[視界共有]越しに白龍を見た時のことだ。遠くに居てもびしびし伝わってくる迫力に圧倒されたのを覚えている。
そしてリザードマンの森の奥で青く賢き龍に会った時、あの時は突然だったけれど力を振り絞り、何とか戦うことができた。攻撃は全然効いてなかったけれど、その経験は大きかった。
改めて考えることがある。樹龍が青き龍と同格だとしたら絶対に勝つことができない。攻撃すら通らない。だけど、もしそれが戯れだとしたら……出来ることはあるかもしれない。
みんなが沈黙し、葉の揺れる音しか聞こえなくなった時、プラウティアが彼女にしては大きな声を出した。
「皆さんにお話があります」
プラウティアを見ると目に涙を溜めていた。手は強く握られ、足は少しだけ震えている。そんなプラウティアがゆっくりと進んで、みんながいる場所のちょうど中央にやってきた。
軽く動いていた人も止まり、プラウティアの元に集まってくる。
「改めてになりますが、私、プラウティア・ヘルバは龍祀の儀に巫女として参加します。皆さんにはその護衛をお願いしたいと思っています」
プラウティアから明確な参加の意思が初めて表明された。プラウティアがずっとパーティから離れていたのもあってか、聞いたことがなかった。
「正直に言うと、私は怖いです。樹龍と会うのも怖いし、その時の行動に大陸の安寧がかかっていると言われるのも怖いです。正直実感が湧かないし、突然巻き込まれたという気持ちもあります」
プラウティアはゆっくりと話す。まだ震えているが少しずつおさまっているようにも見える。
「だけど、そんな私はもうみんなを巻き込んでいて、自分が逃げればまた別の誰かが巻き込まれます。そう考えるとみんなには申し訳ないけれど、巻き込まれたのが私で良かったのかもしれないと思う部分もあります」
セネカはプラウティアに巻き込まれたとは思っていないが、目線を変えればそういう風に感じてしまうのは仕方がないかとも感じていた。
「本当は私もみんなと一緒に戦うはずだったのにこんなに臆病で心細くて……。だけど、それももう終わりにします」
伏し目がちに話していたプラウティアが顔を上げた。
セネカはそんなプラウティアのことをしっかり見て、そして目に焼き付けておこうと思った。
「私もみんなと一緒に戦います。私の戦いはみんなと違って儀式を滞りなく遂行することだけれど、似た気持ちを持って樹龍と対峙するつもりです。そして――」
プラウティアはもう震えていなかった。
「もし誰かが命の危機に陥ったら私も必ず助けに入ります。今のところ、一番危険になる可能性が高いのが私で申し訳ないですけど、私もこの団の一員だと思いたいんです」
申し訳なさを感じているのがプラウティアらしいとセネカは感じた。そして苦しい中で戦うことを決めた仲間のことを誇らしく思う気持ちも出てきた。
「プラウティアはやっぱり強い」
先の見えない場所に一歩踏み出す勇気は、きっと強く生きていくために必要なことだ。
「私の望みは、また『月下の誓い』のみんなと一緒に笑って冒険すること。そのためにみんなの力を貸してください!!!」
プラウティアは涙を流しながら頭を下げた。だけど不思議とその姿は凛としていて、人を惹きつける魅力があった。
「……プラウティア」
そんなプラウティアの近くにセネカは自然と寄っていく。セネカだけではなくて、マイオルもケイトーもガイアもみんなだ。
「プラウティアは大陸に住む人たちと家族と仲間を守るために戦う。あたし達はそんなあなたを守るために戦う。……それがいいわね!」
マイオルは笑顔でプラウティアに抱きつき、頬を合わせた。
ちょっと横にいたファビウスを見ると手を広げようとしていたけれど、マイオルもいのでためらっているようだった。
「遠慮はしてあげないよ」
そう呟いてからセネカは大きく息を吸った。
「プラウティア、大丈夫。私たちなら乗り越えられるよ! これまでだってたくさんの冒険をしてきたんだから!」
セネカは大きな声を出した。この森の奥深くにいる樹龍に聞かせてやりたくなったからだ。
プラウティアは目を見開いて少し驚いた顔をした後で、いつもの可憐な笑顔になった。
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龍祀の儀が近づいてきている。
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