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第18章:樹龍の愛し子編(2) 龍祀の儀
第276話:望む者たち
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セネカが洞を出たとき、ガイアは顔を手で覆っていた。近づいてみて分かったけれど、珍しく顔を真っ赤にして、少し悶えている。
「ガイア、良いことでもあった?」
そう言うとガイアは一瞬顔を上げようとしたけれど、すぐに戻った。
「少しの間、見張りを頼む」
「はーい」
ガイアには見えてないだろうけれど、セネカは手を上げて答えた。
セネカはガイアがどうしてこうなっているのか大体分かっていた。ガイアはモフのことが気になっているし、モフも同じだからだ。
これに気が付いていないのは『月下の誓い』で言えば当人達とマイオルだけだ。それ以外でもケイトー以外は何となく勘付いているかもしれない。
セネカはこういう状況で何の話をしようかなーと考えた。いまのガイアの感情のこともあるし、プラウティアのこともある。
考えた末に、いつも通りの実用的な会話をするのが良いと感じてきた。
「ねぇ、ガイア。例の纏う技だけどさ――」
この期間にはあまり試す時間はなかったのだけれど、ガイアとゆっくり話したいと思っていたのだ。ちなみにセネカはあの技のことを『纏う技』とか『纏い』と読んでいる
ガイアはピクッと動いたけれど俯いたままだった。
「ちょっと話したけれど、やっぱり火とか水の能力は分からなかったよ」
光を纏うことが出来たセネカは、他のものも自分の身体に縫い付けられるのではないかと考えて試したのだ。
ルキウスやメネニアに横にいてもらいながらまずは火を纏ったのだが、どんな力なのかはよく分からなかった。身体はやや発光してじわじわと暖かい感じがしたのだけれど、それだけだった。
「少なくとも光みたいな分かりやすい力じゃなかったみたいなんだよねー」
「そうだったようだな。光を纏う効果も私には特殊に感じたが……」
セネカは頷いた。光を纏ったときの効果は移動速度の上昇と慣性の低下だと考えている。これは光の性質の一部を借りたような力だ。
「身体が軽くなったように動けるみたいだが、質量は変わっていなさそうで慣性がなくなる。光に慣性があるかは知らないが、物理的には矛盾しているように私は感じるな」
「そうだね。だから魔法っぽいけれど、魔法理論でも簡単に説明できそうな感じはしてないんだよねー」
ガイアは顔を上げた。まだちょっと赤みはあるけれどいつも通りの表情だ。
「超物理的な性質を付与するのだろうな。そういう意味では魔法的だが、そもそもセネカのスキルは既存の理論で説明できないことが多いよ」
「えへへ」
褒められた気がしたので頭をかいておいた。
「他の人に付与したら効果が低かったと聞いたがそれも変わらなかっただろうか?」
「うん、そうだねー。自分にするのと感覚が違うみたいで、あんまり上手くいかなかった」
「そうか……」
「影纏いは反対で自分に使っちゃいけない力みたいだった」
セネカは試しに影を自分に纏わせてみたのだが、効果が強すぎて動けなくなり、どんどん息が苦しくなっていった。ルキウスが見ていたので助けてくれたが、ひとりだったら危ないところだった。
どうやら影が肉体と連動しているという性質を強化してしまうようだ。そもそも影は肉体に付与されているものなので特殊なのかもしれなかった。
「あとガイアの言った通り、魔法で出した火だとうまく行かなかったね。光もそうだったから、自然に発生したものを対象にした方がよさそう」
「検証は続けた方が良いが、パーティで行動する時には魔法以外の方法で出せるようにした方が良さそうだな」
「うん。でもまずは帰ったら効果の検証だね」
ガイアはゆっくり頷いた。頭の中では様々な可能性が渦巻いているだろう。
「他に試したのは水と氷だったか?」
「うん。体感としては全然違ったんだけれど、やっぱり効果は分からなかったね」
水の性質を纏ったら身体がぐにゃぐにゃになるかもしれないと思っていたけれどそんなことは全くなかった。
「水は身体の魔力が溶けるような感覚もあったんだけどね。思い付きでやっただけだから、あとでしっかりやろう」
「ああ、付き合うぞ」
ガイアが居てくれたらとても心強い。
「氷もよく分からなかったなぁ。単純に冷えるとかではなさそう。見た目がちょっと透き通ってるって言われたから結晶化とかかもしれない」
「となると防御力が上がっている可能性もあるのか」
「触った限りではよく分からなかったけど、傷を付けたわけじゃないからね」
皮膚が氷のように硬くなるとかではなかった。
「時間があったらゆっくり考察したかったがそうも行かなかったな」
「そうだね。魔力も消費するし、光を纏った状態に慣れるので精一杯だったよ」
まだ感覚的に慣れていないこともあり、結構な魔力を持ってかれている。また、光を纏ったとき特有の速さと機敏さに頭の方が追いつかなくなってしまうこともあった。
「今回は使えるとしても切り札としてだね。それに、光を纏うのはフォルティウスには効果的だったけど、樹龍に効くかは分からない」
ガイアは深く頷いた。
「フォルティウス団長のように機動力が高くない相手には良かっただろうな。樹龍が素早いかは分からないが、体躯は大きいだろうし、攻撃を通すために力をかけることにもなりそうだ」
「そうなんだよねー。駆け引きをするような戦いにはならないと思うし、樹龍との戦いでは纏いは使えないかもしれないよね」
使い道は考え続けたいけれど、今回の戦いでは今まで通りの戦いをすることになりそうだ。
「あぁ、そうだ。ガイア、雷も試してみたいんだけど良い方法はないかな? 雷を浴びる訳にも行かないし、それだと普段使えないからさ」
ガイアはお茶を口に含み、少し考えてから言った。
「静電気の力を使うというのはどうだ? ドルシーラさんに頼んでそういう道具を作ってもらうのだ。魔法的なものではないから魔具にはならないと思うが……」
「それいいね! さすがガイア!」
セネカはガイアにちょっと抱きついた。ちなみに声はほとんど出さずに叫ぶという芸当を見せてもいる。
「あと、これはいまいちだと思うが磁石で試してみても良いかもしれない。本質的に磁力と電力は似たものだと分析されているからな」
「なるほどね」
その考えはセネカも知っていた。実際に雷系の魔法使いが磁力関連の力を持つことがある。
「ありがとう。どっちも試してみようと思う。静電気を試すだけなら道具がなくてもなんとかなるかもしれないしね」
「あぁ、そうだな」
ガイアは笑った。心強い仲間がいてくれて、セネカは嬉しかった。
「ついに明日なんだね……」
セネカは月を見た。明日は月詠の日、樹龍の元に向かう日だ。
「私たちは伝説の龍と対峙しようとしている。大それたこと過ぎて現実感がないな」
ガイアも顔を空に向けている。たまには自分たちの行く末を月に聞いてみるのも良いかもしれないとセネカは考えていた。
「護衛団の勧誘に『羅針盤』の元に行った時、プルケルが聞いていたことがあったな。セネカ、明日私たちは龍と戦うことになると思うか?」
「……うん。そんな予感がする」
「樹龍はプラウティアを歓迎していそうな様子があるが、それでもか?」
「うん、そうだね。うまく言葉にできないけれど、やっぱり樹龍と私たちの価値観は違うんだと思う」
「そうか……。私も同じように感じるよ」
樹龍と自分たちでは見ているものが違いすぎるのではないかとセネカは考えている。そんな両者の思惑が一致する方が稀なはずだ。この領域に来てその感覚がより強くなった。
「『神域』がどういうものなのかがよく分からないよね。龍祀の儀の意図ともズレているように思うし、ここまでの出来事もチグハグだと思ったよ。ガイアは?」
「私も同感だな。この領域の仕組みとして、ひどく機械的に見える部分もあれば、突然有機的というか同情的な面を見せてきたりする。そこに違和感を抱いてしまうのだと思う」
セネカは深く頷いた。ガイアが言ったような部分にうっすらだけれど気味の悪さを感じている。
「樹龍の意図なんか読めない。それは当たり前のことなのにね」
そう言って笑うと、ガイアも微笑んだ。ちょっとだけ苦さがこもっている。
今日は月がきれいだ。それは月詠の日が近いからなのだけれど、この領域の空気は何だか透明で、月が怪しく輝いているようにも見えてしまった。
心境のせいでそんな風に見えてしまっているんだろうなとセネカは目線を下げた。
「なぁ、セネカ。こんな言葉を知っているだろうか。これは私が好きな本に書いてある言葉なんだが、到底そんな気分にはなれる気がしなくてさ……」
そうしてガイアが言った言葉はセネカも知っているものだった。
「望んだとしても、樹龍に立ち向かおうだなんて状況にならないはずなんだけどねぇ……」
そう言うとガイアは笑っていた。セネカも思わず笑ってしまった。
「それじゃあ、そろそろニーナを呼んでくる。夜はまだ長いから身体に気をつけてね」
「うん。おやすみ、ガイア」
「ああ、おやすみ、セネカ」
それから、セネカはやってきたニーナと共にくだらない話をして、存分に身体と心を休めた。
だけど心の何処かにはガイアが言った言葉が残っていて、何かがこちらに近づいてくる音が聞こえるような気がしていた。
『おぉ、神よ! 困難を私に与えてください。私の力は磨かれ、新たな栄誉を得るための心は既に準備されておりますので!』
それは試練を望む英雄の言葉だった。
まだまだ英雄には遠いのかもしれない。
そんな風に思いながらセネカは朝を迎えた。
「ガイア、良いことでもあった?」
そう言うとガイアは一瞬顔を上げようとしたけれど、すぐに戻った。
「少しの間、見張りを頼む」
「はーい」
ガイアには見えてないだろうけれど、セネカは手を上げて答えた。
セネカはガイアがどうしてこうなっているのか大体分かっていた。ガイアはモフのことが気になっているし、モフも同じだからだ。
これに気が付いていないのは『月下の誓い』で言えば当人達とマイオルだけだ。それ以外でもケイトー以外は何となく勘付いているかもしれない。
セネカはこういう状況で何の話をしようかなーと考えた。いまのガイアの感情のこともあるし、プラウティアのこともある。
考えた末に、いつも通りの実用的な会話をするのが良いと感じてきた。
「ねぇ、ガイア。例の纏う技だけどさ――」
この期間にはあまり試す時間はなかったのだけれど、ガイアとゆっくり話したいと思っていたのだ。ちなみにセネカはあの技のことを『纏う技』とか『纏い』と読んでいる
ガイアはピクッと動いたけれど俯いたままだった。
「ちょっと話したけれど、やっぱり火とか水の能力は分からなかったよ」
光を纏うことが出来たセネカは、他のものも自分の身体に縫い付けられるのではないかと考えて試したのだ。
ルキウスやメネニアに横にいてもらいながらまずは火を纏ったのだが、どんな力なのかはよく分からなかった。身体はやや発光してじわじわと暖かい感じがしたのだけれど、それだけだった。
「少なくとも光みたいな分かりやすい力じゃなかったみたいなんだよねー」
「そうだったようだな。光を纏う効果も私には特殊に感じたが……」
セネカは頷いた。光を纏ったときの効果は移動速度の上昇と慣性の低下だと考えている。これは光の性質の一部を借りたような力だ。
「身体が軽くなったように動けるみたいだが、質量は変わっていなさそうで慣性がなくなる。光に慣性があるかは知らないが、物理的には矛盾しているように私は感じるな」
「そうだね。だから魔法っぽいけれど、魔法理論でも簡単に説明できそうな感じはしてないんだよねー」
ガイアは顔を上げた。まだちょっと赤みはあるけれどいつも通りの表情だ。
「超物理的な性質を付与するのだろうな。そういう意味では魔法的だが、そもそもセネカのスキルは既存の理論で説明できないことが多いよ」
「えへへ」
褒められた気がしたので頭をかいておいた。
「他の人に付与したら効果が低かったと聞いたがそれも変わらなかっただろうか?」
「うん、そうだねー。自分にするのと感覚が違うみたいで、あんまり上手くいかなかった」
「そうか……」
「影纏いは反対で自分に使っちゃいけない力みたいだった」
セネカは試しに影を自分に纏わせてみたのだが、効果が強すぎて動けなくなり、どんどん息が苦しくなっていった。ルキウスが見ていたので助けてくれたが、ひとりだったら危ないところだった。
どうやら影が肉体と連動しているという性質を強化してしまうようだ。そもそも影は肉体に付与されているものなので特殊なのかもしれなかった。
「あとガイアの言った通り、魔法で出した火だとうまく行かなかったね。光もそうだったから、自然に発生したものを対象にした方がよさそう」
「検証は続けた方が良いが、パーティで行動する時には魔法以外の方法で出せるようにした方が良さそうだな」
「うん。でもまずは帰ったら効果の検証だね」
ガイアはゆっくり頷いた。頭の中では様々な可能性が渦巻いているだろう。
「他に試したのは水と氷だったか?」
「うん。体感としては全然違ったんだけれど、やっぱり効果は分からなかったね」
水の性質を纏ったら身体がぐにゃぐにゃになるかもしれないと思っていたけれどそんなことは全くなかった。
「水は身体の魔力が溶けるような感覚もあったんだけどね。思い付きでやっただけだから、あとでしっかりやろう」
「ああ、付き合うぞ」
ガイアが居てくれたらとても心強い。
「氷もよく分からなかったなぁ。単純に冷えるとかではなさそう。見た目がちょっと透き通ってるって言われたから結晶化とかかもしれない」
「となると防御力が上がっている可能性もあるのか」
「触った限りではよく分からなかったけど、傷を付けたわけじゃないからね」
皮膚が氷のように硬くなるとかではなかった。
「時間があったらゆっくり考察したかったがそうも行かなかったな」
「そうだね。魔力も消費するし、光を纏った状態に慣れるので精一杯だったよ」
まだ感覚的に慣れていないこともあり、結構な魔力を持ってかれている。また、光を纏ったとき特有の速さと機敏さに頭の方が追いつかなくなってしまうこともあった。
「今回は使えるとしても切り札としてだね。それに、光を纏うのはフォルティウスには効果的だったけど、樹龍に効くかは分からない」
ガイアは深く頷いた。
「フォルティウス団長のように機動力が高くない相手には良かっただろうな。樹龍が素早いかは分からないが、体躯は大きいだろうし、攻撃を通すために力をかけることにもなりそうだ」
「そうなんだよねー。駆け引きをするような戦いにはならないと思うし、樹龍との戦いでは纏いは使えないかもしれないよね」
使い道は考え続けたいけれど、今回の戦いでは今まで通りの戦いをすることになりそうだ。
「あぁ、そうだ。ガイア、雷も試してみたいんだけど良い方法はないかな? 雷を浴びる訳にも行かないし、それだと普段使えないからさ」
ガイアはお茶を口に含み、少し考えてから言った。
「静電気の力を使うというのはどうだ? ドルシーラさんに頼んでそういう道具を作ってもらうのだ。魔法的なものではないから魔具にはならないと思うが……」
「それいいね! さすがガイア!」
セネカはガイアにちょっと抱きついた。ちなみに声はほとんど出さずに叫ぶという芸当を見せてもいる。
「あと、これはいまいちだと思うが磁石で試してみても良いかもしれない。本質的に磁力と電力は似たものだと分析されているからな」
「なるほどね」
その考えはセネカも知っていた。実際に雷系の魔法使いが磁力関連の力を持つことがある。
「ありがとう。どっちも試してみようと思う。静電気を試すだけなら道具がなくてもなんとかなるかもしれないしね」
「あぁ、そうだな」
ガイアは笑った。心強い仲間がいてくれて、セネカは嬉しかった。
「ついに明日なんだね……」
セネカは月を見た。明日は月詠の日、樹龍の元に向かう日だ。
「私たちは伝説の龍と対峙しようとしている。大それたこと過ぎて現実感がないな」
ガイアも顔を空に向けている。たまには自分たちの行く末を月に聞いてみるのも良いかもしれないとセネカは考えていた。
「護衛団の勧誘に『羅針盤』の元に行った時、プルケルが聞いていたことがあったな。セネカ、明日私たちは龍と戦うことになると思うか?」
「……うん。そんな予感がする」
「樹龍はプラウティアを歓迎していそうな様子があるが、それでもか?」
「うん、そうだね。うまく言葉にできないけれど、やっぱり樹龍と私たちの価値観は違うんだと思う」
「そうか……。私も同じように感じるよ」
樹龍と自分たちでは見ているものが違いすぎるのではないかとセネカは考えている。そんな両者の思惑が一致する方が稀なはずだ。この領域に来てその感覚がより強くなった。
「『神域』がどういうものなのかがよく分からないよね。龍祀の儀の意図ともズレているように思うし、ここまでの出来事もチグハグだと思ったよ。ガイアは?」
「私も同感だな。この領域の仕組みとして、ひどく機械的に見える部分もあれば、突然有機的というか同情的な面を見せてきたりする。そこに違和感を抱いてしまうのだと思う」
セネカは深く頷いた。ガイアが言ったような部分にうっすらだけれど気味の悪さを感じている。
「樹龍の意図なんか読めない。それは当たり前のことなのにね」
そう言って笑うと、ガイアも微笑んだ。ちょっとだけ苦さがこもっている。
今日は月がきれいだ。それは月詠の日が近いからなのだけれど、この領域の空気は何だか透明で、月が怪しく輝いているようにも見えてしまった。
心境のせいでそんな風に見えてしまっているんだろうなとセネカは目線を下げた。
「なぁ、セネカ。こんな言葉を知っているだろうか。これは私が好きな本に書いてある言葉なんだが、到底そんな気分にはなれる気がしなくてさ……」
そうしてガイアが言った言葉はセネカも知っているものだった。
「望んだとしても、樹龍に立ち向かおうだなんて状況にならないはずなんだけどねぇ……」
そう言うとガイアは笑っていた。セネカも思わず笑ってしまった。
「それじゃあ、そろそろニーナを呼んでくる。夜はまだ長いから身体に気をつけてね」
「うん。おやすみ、ガイア」
「ああ、おやすみ、セネカ」
それから、セネカはやってきたニーナと共にくだらない話をして、存分に身体と心を休めた。
だけど心の何処かにはガイアが言った言葉が残っていて、何かがこちらに近づいてくる音が聞こえるような気がしていた。
『おぉ、神よ! 困難を私に与えてください。私の力は磨かれ、新たな栄誉を得るための心は既に準備されておりますので!』
それは試練を望む英雄の言葉だった。
まだまだ英雄には遠いのかもしれない。
そんな風に思いながらセネカは朝を迎えた。
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