俺は悪役王子様!

水魔沙希

文字の大きさ
4 / 42
1.幼少期!

4.グレイシアの自我が発現したよ!

しおりを挟む
俺は、すぐにスマートフォンを操作して、前世で買った鏡を出す。そうすると、鏡の中で映っている俺の表情と今の表情が違っていた。俺は、呆けて口をあんぐりと開けているが、鏡の中のグレイシアの姿は瞳を輝かせて、口を大きく開けている。


これ、グレイシアの自我が発現したって事か・・・?


『何、よく分からない事言っているのー?僕は君、君は僕だよー?まぁ、君のおかげで、色々と知識がついて、5歳児とはとても思えないんだけどねー?』


そりゃそうだ。俺は、DDだったからな!それも、薬学系の。医者の知識もありますからねー。すぐに、調合スキルが2,000になった!最大のレベルみたい。


『正直、国王陛下にはムカムカしちゃうよねー♪まだ、当時15歳だった母上を無理矢理犯すなんてさー。』



なんて事でしょう。5歳児の言葉から、犯すという言葉が出てきました。性の知識もあるようです。マジかよ。というか、グレイシアはこの体を動かせるのかな?一回、身体の主導権を交代してみよう。


ポイッ。


「わぁー。僕の体だー。初めて触れたー。そして、早速だけど、スマートフォンとやらを操作してみよー!!」


グレイシアはスマートフォンで画面を操作していく。そして、ネットショッピングというスキル・・・俺も初めて見たんだけど、それで、何かを買っていて、ポンッと音を立てて、商品が届く。


何、買っているんですかね?グレイシア様?


「えへへ。君も同じグレイシアなのに、変なのー。それに、金貨は余るほど稼いでいるんだし☆少し使ってもいいよね?それに、良質な生地ー。」


グレイシアは何故か、女性物の服(子供用)を買っていて、すぐに着替える。しかも、某国の有名デザインの高品質なドレスですよ。まぁ、転移スキルを使っていたが、そして、ウィッグも買っていた。ちょっと待って!?ウィッグは意外と値段が高いんだよ!?何、買っているの!!


「可愛いっ!!これが、僕なんて誰も思わないよねー?ちょっと、王都まで飛んでいこーっと。」


⊂⌒~⊃。Д。)⊃


気が付けば、王都まで一直線。王都『レイティア』の街である。街は賑わっている。グレイシアの顔が歪む。


「あぁ、王都を目指して、やってきた母さんを追い出した街・・・。憎いと言ったら、事実になっちゃうけど、君がいるから、少しは気が楽だよー?二重人格って面白いじゃない?」


・・・何をする気なのですかね?


「ちょっと、王都でお買い物💕」


グレイシアはスマートフォンを頼りにマップを出して、捜索中。何を考えている?つーか、便利すぎる俺のスマートフォン。異世界でも、その効果を発揮するのね。これもまた女神様の加護かな?


暗い路地裏に向かうと、グレイシアが向かっていた先には、奴隷販売店があった。え?まさか・・・奴隷を買うのか?


「うん。その通りー。だから、貴族みたいな格好をしてきたんだよー?これなら、いくら子供でも、売ってくれるでしょー?」


グレイシア様、策士!!そして、躊躇なく店内へと入っていく。流石に、王都。煌びやかな装飾である。グレイシアは周りを見渡して、可愛い女の子に目が行く。


金髪にツインテールの女の子。年齢は7,8歳と言ったところか。表情はぼーっとしていて、感情表現に乏しい。右腕が欠損している。見ていたくない光景である。


「この娘、ちょーだいっ!!」


可愛く、上目遣いで、ねだるグレイシア様。そして、効果はテキメン。無事に買う事が出来たのだ。そして、路地裏で、光魔法をかけて、右腕を治してしまった。レベルが高いから、治ったのかな?その上で、『救世の力』を使って、奴隷紋を消した。そして、転移をして、村の図書館へと戻るのであった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます

天田れおぽん
ファンタジー
 ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。  ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。  サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める―――― ※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。

次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢

さら
恋愛
 名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。  しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。  王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。  戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。  一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。 ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!! スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。 ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!? 氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。 このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

【12月末日公開終了】これは裏切りですか?

たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。 だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。 そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?

転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。

ラム猫
恋愛
 異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。  『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。  しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。  彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。 ※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。

転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎

水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。 もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。 振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!! え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!? でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!? と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう! 前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい! だからこっちに熱い眼差しを送らないで! 答えられないんです! これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。 または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。 小説家になろうでも投稿してます。 こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。

処理中です...