チート転生～チートって本当にあるものですね～

第2章 魔法騎士学校生活

酷い惨状。

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メリー・メリーは大きなダメージを受けているが、まだ人を襲う気力はあるようで、襲っている。

深刻なことは怪我人が多数出ていることである。死亡者は見られないが、今後魔法騎士としてやっていけるか分からないほどのダメージを受けている人が大勢いる。

ランさんは前線に出て戦っている。けれども、かなり疲れが見える。


俺は〈具現化〉スキルを使い、メリー・メリーに相対する。宝剣でとどめの一撃を入れた。しかし、ウェルガーは前線に上がってこようとしなかった。それもそのはず。

目の前には、またもや大怪我をしたエミリーさんの姿があったからなぁ。ウェルガーはエミリーさんの元へ駆けつける。

「エミリー！！！おい、大丈夫か？返事しろよ！」

エミリーさんはぐったりとしている。ウェルガーの叫びに気付かないほどだ。


俺は一体どうすればよかったんだ？どうしてこんなことになったの？


俺は一人叫ぶ。


「あああぁぁぁ！！！」


これは俺のせいなのか？神が俺に与えた試練なのか？俺が神だったら、こんなことにはならなかったのに！！！


俺は皆を守れる強い人物になりたい。それからの記憶は覚えていない。


気が付けば、皆が俺を畏怖するような目で見ていた。

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