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ペットボトルの正しい使い方
しおりを挟むペットボトルを飲み終える。
それは、
俺達の戦いが始まるの合図だ。
……すとんっ。
一本だけ、吸い込まれるようにゴミ箱へ。
利き腕を天に掲げて、
「よっしゃぁぁああ!!」
「うわぁぁああ!!」
喜びを叫んだ山田と、
膝から崩れ落ちた河本の後頭部に
平手打ちが飛んできた。
「うるせぇぇ!!」
引っぱたかれた後頭部を擦りながら二人が振り返ると仁王立ちの辻の姿があった。
「痛いよ~つじちゃん。」
山田が叩かれた感想を述べる。
「うるせぇんだよ!静かに捨てろよペットボトルくらい!…大体、お前らは、」
1発叩いたくらいでは辻の怒りは収まらないらしく、
二人を床に正座させ、説教をし始めた。
「元気だね~」
机に肘をつきながらニコニコとその光景を見ている立花。
「………そうだね」
何十回、何百回と見たこの光景。
流石に見飽きてきて、少し嫌気もさしてくるが、
何だかんだと、このままでも。
楽しく騒がしく過ごすのも、悪くないと思もった八神だった。
「だいすけぇー!」
「たすけてぇー!」
辻の説教に音をあげた山田と河本が八神に助けを求める。
「辻くん、そのへんにしてあげたら…」
あまりにも二人が可哀想だったからつい口を挟んだ。
しまった!と顔を歪ませた頃には、
もう遅い。
「お前はこいつらに甘すぎるんだよ!いつもいつも」
辻の標的が八神に変わってしまった。
やばいと思い山田達へと目線を逸らすと
全力でダッシュする二人の後ろ姿が見えた。
「聞いてんのか?大輔!」
「き、聞いてるよ!」
止まらない辻の説教から助けを求めて立花をみると
「…………」
"がんばって"と口パク。
愉快そうにニコニコと見てるだけだった。
その日の放課後。
八神に山田と河本が土下座をしている姿を多くの生徒と職員が目撃したらしい。
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