一瞬の永遠を

朱雀

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しがつついたち。

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1年に1度だけ嘘が許される日。

エイプリルフール。

俺は、1度だけ

奇妙な嘘に引っかかった。







「なんでバレたの~?」

河本が椅子の上で器用に体育座りしながらふてくされていた。

「竜也、嘘下手すぎだろ」

ニヤニヤと笑う辻は、なぁ?と周りに同意を求めた。

「そうだね~」

「かわもっちゃん、素直だからね!」

ニコニコと悪気なしに立花が即答。

山田もそれとほぼ同時に発言した。

「えぇ~。みんなが上手いんじゃないの?」

まだ、ふてくされてる河本は自分が下手というのが嫌みたいだ。

「あ!」

突然辻が声を上げた。

二人はそれに少し驚き、なに?っと興味津々に寄ってきた。

「潤にさ、昔嘘ついた時があって」

可笑しそうに笑いをこらえる辻と

それを見て呆れたような困ったような笑みを浮かべる立花。

山田と河本はさらに興味津々に、なに?なに?と辻に近寄った。

辻の話は、





昔、小学校低学年の頃の話。

四月一日。

嘘をついても良い、と言われる日に辻は、

立花にデタラメなこんな話をした。

学校近くの竹林には宙に浮いた大男がいる。

と、

よくある都市伝説とか、噂話をもじったものだった。

この大男の話をしたあと、立花に竹林に行こうと誘った。

立花は少し嫌そうだったが、渋々ついて行った。

大男を探すことになり、二人は手分けして竹林の中へ。

辻は少ししたら嘘だと話すはずだったのだが、

立花が顔を真っ青にして戻ってきた。

すると、急に辻の腕を掴み、

そのまま逃げるように竹林の外へ。

どうしたのか聞くと、後で!と怒り気味で言われた。

辻の家に二人で帰り、辻はそこで嘘だと言った。







「あんな焦ってる立花、初めて見た」

思い出して、ケラケラと笑う辻と

意外だー!とはしゃぎ回る山田と河本をみて、

立花はやっぱり、呆れたような困ったような顔で笑っていた。








竹林の中。

宙に浮いた男。

ギィー、ギィーーっと左右に少し揺れながら、

下を向いている。




嘘、だよね?

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