歪んだ愛

ちょこみんと

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きっかけ。

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「今日から私がお姉ちゃんよ!ずっと一緒に遊ぼう!」
と部屋の隅で膝を抱えて泣いていた僕の手を引っ張る笑顔が可愛い女の子。
忘れていた。「私がお姉ちゃん」
俺と姉は血が繋がってないんだ!!
嬉しさのあまり叫びだしそうだった!!

俺、井上健(たける)16歳高校1年生は2歳年上の姉さくらに恋をしていた。
最初は家族愛だった。だけど、姉が高校1年の秋に彼氏が出来た!と笑顔で報告してきた時、ズキンと心が痛み、知らない男と姉がキスやその先までするのか。と思った瞬間どす黒い嫉妬心と下半身に熱が集中するのを感じた。

そんな気持ちも知らず姉は風呂上がりでほんのり赤く染まった頬で付き合うまでの過程を嬉しそうに話してくる。
全く耳に入らないが、適当に相づちを打ちつつ頭の中でTシャツとショートパンツを剥ぎ取り全て自分の物にしたい欲求にかられ何度も姉を貪っている自分を想像していた。
凄くギラギラした目をしていただろうが夢心地の姉は気づいていない。

『血のつがった姉にそんな気持ちを持つ自分が気持ち悪い。でも他の男に姉をとられるのは嫌だ!』
毎日葛藤しながら全く警戒心の無い姉を視姦して自分を慰めていた。

中学2年の時、クラスの男子と度胸試しで3階から雨どいをつたって降りる。という遊びの中、もう少しの所で手を滑らせて落下し左腕を骨折して大騒ぎになった。
すぐ、看護師をしていた母の勤め先に運ばれ教師と母にめちゃくちゃ怒られた。利き手ではない左腕だったがその日は学校には戻らずそのままタクシーで帰宅した。

玄関には俺のでは無い男物の靴が。父は単身赴任中で帰宅の連絡は無い。
リビングは静かだが他人の靴がある。

(姉の彼氏だ!!)とどす黒い嫉妬心とともに帰宅がばれないようにそっと姉弟の部屋がある2階に上がってそっと自室に入る。
もともと大きな一部屋だったが成長とともにプライバシーとして後から壁を作った為、防音効果は他の部屋より低かった。壁に耳をつけると簡単に隣の様子が伺えた。

「ぅん。。。だめ。。」
姉の甘い聞いたことの無い声が聞こえた。

どす黒い嫉妬心が再び全身を覆ったがそんな気持ちとは別に下半身に熱が集中した。

俺はそっとズボンを下ろし下着から解放すると右手で擦り始めた。

「あっ。。。気持ちいい。。。あっ!ダメ!イクっ!!」
と声が大きくなり、姉がイクと共に俺もイッテしまった。こんなに早くイクなんて中々なかった。
それだけ姉の甘い声は魅力的だった。

「そろそろ入れるぞ。」と声がするとさっきイッタのにまた熱が集中した。

少しすると、
「痛い。痛い。痛い!やめて!」
姉の悲痛な叫び声がした。

「またかよ。なんだよ。自分ばっかり気持ちよくなりやがって。」
「本当に痛いの。。。ごめんなさい。。。」
男の大きなため息が聞こえた後、
「なら、口でしろよ」
「うん。ごめんね。」と姉が言うと
『じゅ。。じゅぽ』と音と共に男のうめき声が聞こえてきた。
(まじか!口でしてるなんて!)
嫉妬で狂いそうになりつつ、右手は止まらない。
「出すぞ!飲めよ!」と苛立った声と共に男が言うとすぐ、「あぁ。。。」と、低いため息が聞こえた。俺も2回目を放出してバレないようじっとしていたら

「何回しても入れれないならもう無理だ。受け入れる気が無いんだろ。別れよう」
「えっ!嫌だよ。頑張るよ!別れたくない。」
「もう、我慢の限界だ。無理」
と冷たく言い放つと男は出て行った。
「やだーーーー!別れたくないよーーー!」
と泣き叫ぶ姉の声が聞こえたかどうか分からないが玄関が閉まる音がした。

俺はそっと下に降り、裏口からそっと出て玄関に周りに今帰宅したように玄関を開けた。
出て行った男はもちろん鍵など閉めてないからわざと
「玄関開いてる!泥棒か??」と大きな声を出した。
さっきまで泣いてたであろう姉が慌てた声で
「閉め忘れちゃったー」と叫んだ。
(まだ裸か?)と思いながら
「姉さん?2階?」と言いながら素早く階段を上がると真っ赤な目をしたいかにも泣いていた姉が平静を装い部屋から出た所だった。いつものTシャツとショートパンツをはいてた。さっきまで知らない男に攻められ口で奉仕してたのかと思うとそのまま部屋に連れ込みベッドに押し倒したい衝動にかられた。

「え??どうしたの?その腕!!」
俺が妄想していると姉がビックリした顔で聞いてかけよってきた。
成長期で身長がメキメキ伸びた俺はいつの間にか姉を見下ろしていた。
姉は心配そうにギプスで固定された左腕に手をそえて
「何があったの?痛い?大丈夫?」と心配そうに見上げてくる。
俺は「何ともないよ。ちょっとふざけてて失敗しちゃった。」と言い、姉の顔を見下ろすと着古して緩くなったTシャツの首もとから中を覗き混んでしまった。
そんなに大きいはないが、白い胸にピンクの先までばっちり見えた。
ズクン。とまた下半身に熱い物を感じて姉を引き離したいが目が胸から反らせない。さっきまでの事と俺が入ってくる時間を考えると下着までつけられなかったのだろう。
(もしかしてパンツもはいてないのか??)
そう考えるとますます下半身に熱が集中し倒したい衝動に狩られる。

ギラギラした目で姉を見つめているが姉は俺を心から心配していて
「痛み止めは?母さんは知っているの?あ。お風呂どうしようか。頭洗えないよね。私が洗ってあげようか??」
と聞いてきてはっとした。
(姉さんと風呂?入りたいけど無理無理。我慢出来ないよ!)と思い
「利き手じゃないからなんとかなるよ。でも左腕の防水対策だけ手伝って」
と言うと
「もちろん!私で出来る事は何でもするよ!何でも言ってね!」
と笑顔で返してきた。

(するねぇ。。。)また目がギラっとしてしまう前に姉は「昼寝していて汗かいたからシャワー浴びるね」と風呂場に消えていった。

俺は自室に入るとさっき見た姉の胸と甘い声を思い出してまたイッテしまった。

姉と彼氏はそのまま別れたようで時々寝る前に泣いていたが家族の前ではいつも元気に振る舞っていた。
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